阿・吽 (5) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 小学館 (2017年1月12日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091894397
作品紹介・あらすじ
空海と最澄、遂に運命の邂逅…!
遣唐使に選ばれ、世の注目を集める最澄。
その選に漏れ、更なる荒行に邁進する空海。
仏教史に名を残す二人の天才が遂に運命の邂逅を果たす…
果たして彼らの思いは海を越えるか!?
物語の舞台はいよいよ中国へ!
激動の第5集!
【編集担当からのおすすめ情報】
弘法大師の名で日本人誰もが知る男、空海。比叡山延暦寺の開祖、最澄。平安時代に新風を吹き込んだふたりの天才の生き様を描く本作は、現代を生きる私たちにも、勇気や希望を与えてくれる壮大な人間ドラマです。
本集では遂に空海と最澄が運命の出会いを果たします。
その時、何が生まれるのか!?
『ちはやふる』の末次由紀氏も絶賛の『阿・吽』第5集、
是非お手にとってください。
感想・レビュー・書評
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空海の得度、そして遣唐使へ。
「業のない人間が、僧になぞなるか!」というのわかる気がしました。寂聴さんもだし。
空海と最澄が初めてちゃんと会いました。そしてここでもスッタニパータ「犀の角」。
霊仙和尚やっぱり素敵。「無能やからって、立場貶めてええわけちゃうやろ?」はささる。
橘も出た!わーい。
ついに空海一行も長安へ。続きも楽しみです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
遂に入唐回。最澄と空海の「本当」の出会いもあり、堂々の「第一部・完」という感じか。
印象深いのは、一介の私度僧であったのに最後まで遣唐使に選ばれることを信じていた空海と、ずっと空海を助けつつ、実は信じ切れていなかった勤操の別れ。勤操の限界に、何かもの哀しさを覚えた。
天才とは、孤高とは。
興味が尽きない。 -
おかざき先生天才なの……?ほんともう、怖いくらい。
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ぶつかり合いというか共鳴というか……
書き込みが凄いはずなのに読むスピードを阻まないのもすごい -
川崎DICE
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怖い漫画だ。メンタル落ちてるときには読めないよ。
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面白かった〜。最澄も空海もすげえ。
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最澄、空海ともに唐に渡るの巻。コマ割りなど表現の工夫・こだわりがあり、展開がダイナミックです。ただ、空海をサイキックに描きすぎているきらいがあります。これだと、折角の力作が漫画に終わってしまいませんか。私度僧にすぎない空海は、膨大な経典・仏具などを唐から持ち帰っています。その費用はいつどこから用意したのでしょう?莫大な資金をパトロンに出させてしまう、とてつもない人間力も空海の強みです。
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こんなこともあるだろう、ではなく、必ずやある、と信じて、急いで得度をやり遂げる空海。そして戻ってきた遣唐使船に間に合った空海。最澄との読経合戦は、音が聞こえないはずなのに、読んでるだけでワクワクとした魅力に満ちて。そして、ついに唐へとたどり着き。漂着ゆえ苦労するも、無能だからといってメンツを潰していいわけではない、とすらりと筆の力を見せつけ、ついには長安への道のり。次巻予告の面々を見るだけでもワクワクが募る。/「でも正しいな。でも正しい道は厳しい道やな。もっと上手くやり、思いますけどな。」(霊仙)l、未開の東北へ布教に出ようとする徳一へかけた言葉。/「人一人を救えるのは、同じ高さに居る者だけだ。」(勤操)、思い悩み惑う空海を見て。/「準備をした者の上にしか、機会は訪れん! 」(空海)、まさにそれを地でいく力強さ。