BLUE GIANT (10) (ビッグ コミックス)

  • 小学館
4.41
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本棚登録 : 985
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091894601

作品紹介・あらすじ

日本での活躍を描く「BG」完結巻!!!

雪祈が小さな頃から目標としてきた
日本一のジャズクラブ「So Blue」。
病欠ピアニストの代打でそのステージに
上がった雪祈は、全身全霊で演奏しようとする。
その結果、「So Blue」での
大・玉田・雪祈トリオのライブが実現することに。
すべてが大きく動き出そうとしていた
その時――――――――――――――――――
大達の日本での奮闘と成長のBG完結巻!!!

感想・レビュー・書評

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  • 感想
    結構残酷な終わり方。大は止まれない。そして、海外へ。

    あらすじ
    ソーブルーでの公演を成功させた雪祈のおかげもあり、JASSにソーブルーの出演依頼がくる。メンバーは公演に向けて必死に努力するが、公演の直前にバイト中、雪祈が交通事故にあう。大は、玉田と二人で公演できるようにお願いし、成功させる。大が止まれないことを理由に、JASSは解散し、大は海外へ行く決意をする。

  • 実は書評を次に書くとしたら、完結編の時だと決めていた。まだまだと思っていた。だって9巻まで読んでいて、彼らはまだ外国にも行っていない。地元の「師匠」の巻末インタビューさえも登場していない。まだまだ登場するべき人物は、10人は下らないから、あと10巻ぐらいは続くだろう。

    76話「FIRE WALTZ」はあまりにも突然だ。私はページをめくるのを已めた。今、だから、そのままにしている。暫くページをめくる勇気が持てない。そしたら、裏表紙を見たら、完結となっていた。それはないだろ?少し混乱している。確かに主人公「大」の成功は約束されていた。ジャズマンは、一生同じバンドではやらない。いつか雪折のインタビューページがくるのだと思っていた。そうか、ジャズマンガなのだ。最後までホントの「音」は聴けない。少し落ち着いてくる。想像で、私たちはまっすぐな彼らの人生を、頭の中で組み立てる。まっすぐ自分の力を信じて頑張る若者を、このマンガで、信じてやるべきなのだ。雪折は死んだわけじゃない。ページをめくろう。

    そしてめくり始めた。思った通りだった。ここまで見てきた私の眼は狂っていなかった。そして、最後のインタビューはやはり、まさかの、あの「師匠」だった。

    そして連載はなんと続くらしい。「ブルージャイアント シュプリーム」だという。前回の感想で私は、「漫画大賞の候補になっているけど、大賞を獲るにはまだ早い。まだ彼らは18歳だけど、早く海外に飛翔させたい。」と書いた。間違っていた。マンガ大賞は、対象作品が8巻位内だったのだ。前回が数少ないチャンスだったのである。これは私の推測に過ぎないけど、10巻でいったん締めて、再出発したのは(ソー・ブルーのデビューで日本で大評判を呼ぶ前にあの事故があったのは)、宮本大を無名のままに海外に行かせて、そこでシュプリーム(最高)にさせたい、ひいては次こそマンガ大賞一位を獲らせたいためだったためではないかと思うのである。もしそうだとしても、私はあざといとは思わない。あの事故はあざとくはなかった。あの事故が無くても、私は雪折が死ぬのではないかと一巻前から微かに予感していたのである。

    若者たちの真っ直ぐな夢への実現。その煌めきを、音のない音楽マンガで、私たちは見る。これからも。

    2017年5月12日読了

  • 雪祈が小さな頃から目標としてきた日本一のジャズクラブ「So Blue」。病欠ピアニストの代打でそのステージに上がった雪祈は、全身全霊で演奏しようとする。その結果、「So Blue」での大・玉田・雪祈トリオのライブが実現することに。すべてが大きく動き出そうとしていたその時―――大達の日本での奮闘と成長のBG完結巻!!!(Amazon紹介より)

  • ダンナさんに「びっくりするよ、早く読め」と急かされる程のラスト。正直なところ驚きはしなかった。そうだろうなぁと納得してしまった。
    雪祈は何か背負って登場したとずっと思ってしまっていて。
    個人的には、玉田ようやった!と思っている。あの2人によくよくここまで。どこまで一緒にやっていくのかなと思っていたらキッチリ完走して感動。これからどうなるんだろう。
    大ちゃんはいよいよ新章らしい。
    ずーっと熱い。きっとこれからも熱い。

  • 最初の『ブルージャイアント』はこんな終わり方だったんですね!たぶん、JASSの活動は終わるのだろうと思っていましたが、まさかあんなことになるとは……。
    たしかに現実の世界でも、ああいうことはあると思うんです。物事がトントン拍子で急速に進む時は負のパワーもどんどん大きくなります。
    そこを乗り越えられる人だけが、本物のスターになるんでしょうな。今は大が、どこの国へ向かったのか気になって仕方がありません。

  • 切ない。涙腺緩みっぱなし。
    映画とは違う展開。映画は映画でうまくまとっていたということがわかる。

  • いよいよ雪祈の「ソーブルー」での初舞台。
    大達皆が見守る中演奏が始まる。
    悔いのないように正直に全部出し切る。
    それがJASSの「ソーブルー」出演へと繋がることになる。

    しかしその後、交通整理のバイトで事故に遭う。
    JASSのライブは大と玉田の2人だけになってしまったが、平にも認められる。
    雪祈が満足したところでフラグがと思ったら案の定…。

    入院中の雪祈から解散を提案される。
    玉田からも「ソーブルー」での演奏に十分にできた、大は上に行くやつ、離れるべきと言われ、解散を言わせてしまったと自暴自棄になる。

    居酒屋で喧嘩し警察署沙汰になった件はボーナストラックに繋がってたのね。
    皆に海外へ行くことをに伝え海外へ。
    ボーナストラックの「仕事でたまたま海外に行った時に〜」はその後の大を見つけた時のことだったのね。

    1巻から読み直したいな。
    周りの人々やJASSの3人で切磋琢磨、いい意味で変わっていっていたところだっただけに、辛い。
    雪祈が一番変わった巻だったと思う。

  • サックス、そしてジャズに全てをかける青年達のエネルギーを感じる作品でした!

  • やっぱりなー、そうなっちゃうと思ったんだよね。雪祈にクローズアップしすぎだったし、なんかいい感じに変わったし。これが最終刊だし、絶対になにかあると思っちゃう、自分の悪い癖が嫌だ……。もうすごい泣けた……、あっちこっちで、泣けた。ああ、……このステップが大きな一歩になったんだろうけれど、なにしろ東京に出て1年。この先、どんな成長を見せてくれるんだろう?

  • 201703/うわああああああ(号泣嗚咽)!毎回楽しんだし素晴らしい作品なんだけど、あえて、あえての☆1個…。この展開はずるいしひどい。そりゃ最初から他の登場人物達は大の肥やし・踏み台的な位置づけはあったけど、それにしてもあんまりだ!描く側も覚悟の上だったとは思うけど…。ひどいし、海外編を始めるからなのかとってつけたような急展開で泣かせにかかった手法にもガッカリ。

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著者プロフィール

アメリカの南イリノイ大学、同国サンノゼ州立大学在学中にロッククライミングの虜になり、日本に帰国後、その経験を元に『岳 みんなの山』を描き始める。2001年、『This First Step』で、第49回小学館新人コミック大賞一般部門に入選。『岳 みんなの山』で、2008年3月に第1回マンガ大賞を、2009年1月に第54回(平成20年度)小学館漫画賞一般向け部門、2012年12月に第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞

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