- Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091894601
作品紹介・あらすじ
日本での活躍を描く「BG」完結巻!!!
雪祈が小さな頃から目標としてきた
日本一のジャズクラブ「So Blue」。
病欠ピアニストの代打でそのステージに
上がった雪祈は、全身全霊で演奏しようとする。
その結果、「So Blue」での
大・玉田・雪祈トリオのライブが実現することに。
すべてが大きく動き出そうとしていた
その時――――――――――――――――――
大達の日本での奮闘と成長のBG完結巻!!!
感想・レビュー・書評
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実は書評を次に書くとしたら、完結編の時だと決めていた。まだまだと思っていた。だって9巻まで読んでいて、彼らはまだ外国にも行っていない。地元の「師匠」の巻末インタビューさえも登場していない。まだまだ登場するべき人物は、10人は下らないから、あと10巻ぐらいは続くだろう。
76話「FIRE WALTZ」はあまりにも突然だ。私はページをめくるのを已めた。今、だから、そのままにしている。暫くページをめくる勇気が持てない。そしたら、裏表紙を見たら、完結となっていた。それはないだろ?少し混乱している。確かに主人公「大」の成功は約束されていた。ジャズマンは、一生同じバンドではやらない。いつか雪折のインタビューページがくるのだと思っていた。そうか、ジャズマンガなのだ。最後までホントの「音」は聴けない。少し落ち着いてくる。想像で、私たちはまっすぐな彼らの人生を、頭の中で組み立てる。まっすぐ自分の力を信じて頑張る若者を、このマンガで、信じてやるべきなのだ。雪折は死んだわけじゃない。ページをめくろう。
そしてめくり始めた。思った通りだった。ここまで見てきた私の眼は狂っていなかった。そして、最後のインタビューはやはり、まさかの、あの「師匠」だった。
そして連載はなんと続くらしい。「ブルージャイアント シュプリーム」だという。前回の感想で私は、「漫画大賞の候補になっているけど、大賞を獲るにはまだ早い。まだ彼らは18歳だけど、早く海外に飛翔させたい。」と書いた。間違っていた。マンガ大賞は、対象作品が8巻位内だったのだ。前回が数少ないチャンスだったのである。これは私の推測に過ぎないけど、10巻でいったん締めて、再出発したのは(ソー・ブルーのデビューで日本で大評判を呼ぶ前にあの事故があったのは)、宮本大を無名のままに海外に行かせて、そこでシュプリーム(最高)にさせたい、ひいては次こそマンガ大賞一位を獲らせたいためだったためではないかと思うのである。もしそうだとしても、私はあざといとは思わない。あの事故はあざとくはなかった。あの事故が無くても、私は雪折が死ぬのではないかと一巻前から微かに予感していたのである。
若者たちの真っ直ぐな夢への実現。その煌めきを、音のない音楽マンガで、私たちは見る。これからも。
2017年5月12日読了 -
サックス、そしてジャズに全てをかける青年達のエネルギーを感じる作品でした!