機動戦士ガンダム サンダーボルト 外伝 (2) (ビッグコミックススペシャル)

著者 :
  • 小学館
3.94
  • (6)
  • (5)
  • (4)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 129
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091895561

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • どのエピソードもガンダムらしさが出ていて一年戦争モノの外伝としては出色の出来であるが、特に第12話「さよなら月曜日」が本書の白眉であろう。

    日常と戦争をシームレスにつなぐこの良き父のエピソードは、本編で宇宙に煌く無数の爆発としてしか描かれない、名も知れぬ兵士たちにも大切な日常があったことを思い出させてくれる。

    エースパイロット同士の己の正義をかけた戦いもガンダム作品の魅力であるが、現実に起きた二度の大戦に通じるこの一編は、ガンダムという枠を飛び越えた説得力を持っている。

    「さよなら」を描いて「ただいま」までは描かないところが、往年の名監督の映画を観終わったときのような深い余韻と言い知れぬ不安を残す。特にジオンの行く末を思うとあまりにも切ない。

    珠玉の傑作がここに誕生した。

太田垣康男の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×