恋は雨上がりのように (10) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091897930

作品紹介・あらすじ

橘あきら17歳。高校2年生。

ガーデンで過ごした大晦日から
年が明け大雪の元旦。

部屋で一人黙々とペンを走らせる店長。

編み上げたマフラーを下げ
あきらは傘をさし、家を発つ。


「きっと、すぐやみますよ。」
あの出会いの日から季節はめぐり、
二人が雨上がりの空に描くのは―――


『恋は雨上がりのように』 ついに完結――!



【編集担当からのおすすめ情報】
『このマンガすごい!』『マンガ大賞』『全国書店員が選んだおすすめコミック』
各賞にランクイン、アニメ化・実写化と最注目の、青春と恋の物語です。

感想・レビュー・書評

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  • ◆冴えない中年男性と、輝くばかりの女子高生のプラトニックな恋愛の行方は…。挫折を乗り越えんとするさまが清々しい恋愛未満マンガ、堂々完結◆

     余韻を残しつつの完結。

     愛し会うには早すぎ、恋をするには遅すぎた2人は、こうなるしかなかったろう。

     2人が寄り添って生きるには、少女の存在はそれだけで眩しすぎる。
     一方、想いが真っ直ぐであればあるほど、逡巡する相手への苛立ちに繋がる。本巻でも(いやこれまででも)その苛立ちは露わになりつつあった。

     しかしながら、別れとは巣立ちであり、新たな出会いのプロローグである。とすれば、それは悲しむべきことではない。
     挫折で纏ってしまった殻を破るためには必要であった2人の出会い、出会いが生み出した互いの記憶は、新たな道を切り開く縁となるに違いないからだ。

     まぁもう少しの間、夢幻の世界に浸らせてあげても良かったかなと思わないこともないけれど…。

  • これは泣きますね。
    私はあきらを他人とは思えない
    将来自分が命を授かることがあるとすれば、つけたい名前候補のひとつになりました。

  • 最初は年の離れた2人の恋愛モノを読みたいという動機で、大人買い&一気読みしたのだけど…
    そんな動機に後ろめたさを感じるほどの素晴らしい読了感でした。

    店長、すごくすごく正直な人で、特にこの10巻での彼はとても大人だった。
    店長の書いた文章でこの漫画が終わることが本当に素敵だった…

    店長が貸した傘を困ってる人が使えるようにとまた返したあきらだったけど
    また別の形で日傘となってあきらの手元に置かれたというのが、なんだかとても切なくて…
    あきらの手元には店長からの手向けが残っているんだなぁ…

    店長とあきら、お互いがお互いをカラッとした青い空の下に連れ出しあって、お互いにそれぞれの道の一歩を歩き始めたんだな…
    雨上がりの眩しい空のように気持ちの良い結末だった。

    2人がこれからどんな人生を歩むのか、想像すればするほどこのラストが美しすぎて切なくなる。
    すれ違っていってしまうのかもしれないけれど、絶対に忘れられない思い出として2人とも大事に大事にして欲しいなぁ。
    店長が笑顔になれてよかったなぁ。

  • 2人の気持ちが丁寧に描かれていて純文学を読んでいるようです。店長がギリギリのところで踏みとどまったので、本当に美しい最終巻になりました。全10巻、毎回楽しみにしていました。ありがとうございました。

  • 新刊!!うれしい
    あきらちゃんかわいい!

  • 自分のもとで雨やどりをしていた彼女を、青空の下に帰してあげたんだなぁ。
    自分よりも相手のことを想っての行動で、この上なく愛を感じた。
    爽やかなラストが素敵だった。

  • ハッピーエンドだけどアンハッピー。

    あきらが再び走り出せたことが何よりも良かった。
    店長の小説を捨てきれない泥臭さも良かった。

    甘酸っぱさと人生を享受してくれるようなとてもいい結末だった。

  • 美しい終わり方だった。大人と子供は生きる時間が違うんだよ。下世話な漫画みたいに簡単に付き合ったりしなくて良かったよ。大人になりましょう。

  • ネットで悪評書かれるほどのラストではなく、そうだろうなぁって感じで終わった。
    タイトルどおり。
    もう少しヤキモキする期間見たかったけど、リアルな感じだとこれが限界だなって思いました。

  • 良かった。これぞ青春。純愛。
    学生の頃の青さや脆さや危うさや純粋さ、と、
    学生らしからぬ甘酸っぱさと切なさの共存した背伸び
    (いやむしろ学生だからこそなのかな)、
    あきらがいつも美しく凛としていたので、
    見ていて清々しかったし気持ち良かった。
    そのおかげで店長の大人としての戸惑いも際立ち、
    ラストはまさにタイトルの意味を回収してくれた。
    変に無理矢理くっついたりしなくて良かった!

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著者プロフィール

眉月じゅん(まゆづき じゅん) 
1983年、神奈川県横浜市出身の女性漫画家。2009年までは「眉月ジュン」名義で活動。2007年、第1回金のティアラ大賞にて『さよならデイジー』で銅賞を受賞。2008年同作が『別冊コーラスSpring』に掲載されデビュー。
2014年8月号から2016年1月号まで、『月刊!スピリッツ』にて『恋は雨上がりのように』を連載し人気となる。その後同作は『ビッグコミックスピリッツ』に移籍して隔週連載。2018年にテレビアニメ化、小松菜奈・大泉洋のタッグで実写映画化もされて、代表作となった。

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