吉祥天女(きっしょうてんにょ) (1) (小学館文庫 よA 6)

著者 :
  • 小学館 (1995年2月17日発売)
3.69
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本棚登録 : 818
感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091910066

感想・レビュー・書評

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  • 魔性の女、小夜子の登場によって、それまで保たれていたバランスが少しずつ崩れていく。
    ちょっと和風ホラーの要素あり。

    こう、女の業を全部詰め込んだような女って、確かに存在する。

    解説に2巻のネタバレあるので注意。

  • 名作は読んでおかねばなるまい、と購入。

    冒頭の時事ネタは古すぎてわからない部分もありましたが、本編に関係ないのでスルー。
    遠野の髪型とか目の鋭さが突然変わって(いや、絵柄が変わって)「誰だこれ?」ともなりましたが頑張ってスルー。

    小夜子様の、映像で言えば「止め絵」のようなシーンがとても印象的でした。思わず模写しちゃったよー。

    高校時代、誰もが過ごしたのと同じようでいて世界が違う、どこか冷たい氷のような背景が一種異界感を生んでいるような印象です。制服や髪がベタ一色というのも実に効果的ではないかと。

  • だいぶ年数経ってから読んだバナナフィッシュに心揺さぶられ、同じ作者の作品なので借りた本。
    出てくる人物の殆どが高校生だけど、みんな精神年齢+30歳くらいなんじゃないかと思ったらそのくらい前の作品でした。涼の妹がどんな風に成長するのか気になります。

  • 良家の謎のお嬢さまが転校してきて、高校におかしな旋風を巻き起こすお話。

    典型的な美少女だけど、冷たい魔物って感じなのが良い感じ。
    優等生だけど、実は真っ黒な闇を心のなかに抱えているってヤツ。
    ヤワそうに見えて、メンタルも格闘も強い。

    高校って頭のレベルである程度カテゴライズされるはずなのに、なぜかこの手の学園マンガでは優等生とヤンキーが同じ学校にいる。
    不思議だ。

    で、どうも本当は優等生なのに家庭の事情でワルぶっている顔も頭も良いお兄ちゃんが、彼女の登場で逃げていた現状を打破せざるを得なくなる。

    この彼とお嬢さまは、なんとなく同類なので、彼らを中心にいろいろダークなお話が進んでいきそうな感じ。

    彼女のカラダと地位を手に入れたいダメな男どもがたくさん出てきて、美人って同性には妬まれるわ、異性には狙われるわで大変だと思いました。

    大人に媚びない、もう体は大人なお年頃って本当に揺らぎの年頃で難しそうだね。

  • 吉田秋生作品が好きな人にはもちろんのこと、ミステリー要素もあるので、そうではない人にもお勧めです
    やっぱり、この人は人物の心理描写が細やかで好きだな。

  • 2014.12.22読了

  • 図書館借り
    読了

  • 小夜子の美しさと強さに憧れる。
    女の強さと弱さ、執念が描かれた作品。

  • 女にぞっとする漫画。小さいころ読んだから、昔は女の人が怖くてしょうがなかった。
    今では自分が女だなあと思う。

  • 1,2巻を一気に読んで境目がわからなくなったので2巻のほうにまとめてレビュー書きます(・∀・)

著者プロフィール

同姓同名あり。

1. 吉田秋生 (よしだ あきみ)
1956年、東京都渋谷区生まれの女性漫画家。武蔵野美術大学卒業。1977年「ちょっと不思議な下宿人」でデビュー。1983年、「河よりも長くゆるやかに」及び「吉祥天女」で第29回小学館漫画賞を、2001年に「YASHA-夜叉-」で第47回小学館漫画賞をそれぞれ受賞。その他代表作に、「BANANA FISH」。
代表作のメディア化が多く、「吉祥天女」は2006年TVドラマ化、2007年に映画化された。「海街diary」は2015年に映画化されている。2018年には「BANANA FISH」がTVアニメ化された。

2.吉田 秋生(よしだ あきお)
1951年生まれのテレビドラマ演出家。学習院大学法学部卒業。

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