- Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091915320
作品紹介・あらすじ
アブラゼミの鳴き声、進まない宿題、お父さんの本棚とお母さんの赤い口紅、そして路地に潜む怪しい人影…。夏休みを過ごす少女たちの倦怠と混沌を描く「幼女誘拐」ほか、珠玉の短編からなる吉野朔実の世界。
感想・レビュー・書評
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むか〜しむかし、学生時代、「吉野朔美のまんがに出てくる感じに似てるね」と、友人に言われたことがある。とはいえ、その頃は読んだことがなかったので、どう思えばいいのかがわからなかったなぁ。「幼女誘拐」いきなりガッツン!いろんなとらえ方がある。読む度ごとに惑う。子供は嫌いだ。そして、自分もそんな子供だった。「愛の名のもとに」「自殺の心得」「愛が怖くてテロが出来るか」「おとうさんといっしょ」 これまた的を得ていて、こわいくらい。妻の出産前夜。思い出のピンポンダッシュ。誰が贈った?10万円の熊のぬいぐるみ。ホールのいちごケーキ、それ、フォークと包丁で食べてみる?ふふふ。「少女漫画家の瞳には三等星の星が光る」星の名は孤独。君の瞳に永遠に輝き続けるのを待っている。締切直前の漫画家うさ子、そうだ、描くしかないのだ!読む度に、唸ってしまう・・・どっぷりだったり、あっさりだったり・・・味付けも、設定も様々、毎回感じ方も変わるのって、不思議だ。
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何も言えない。はじめて真剣に読んだまんが。
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以前、購入して読んでいて、まあ、印象が残っているわけですが……。
今、読んで見るとその時よりも、もっと理解できるなぁと思いました。
短編集なのですが、最初の「ラブレター」なんかは、とてもよくわかる。それに、熊のぬいぐりみ10万円も、おもちゃのことに興味を持ち始めて、はじめて理解できる部分もあります。
「いやあ、ああいうことって、よくあるよねぇ」
と話したくなる子の顔が浮かぶ。
きっとその子は、この本をそれなりに気に入るだろうということで、貸してあげよう(無理やり)と思って、それなら、カラーの入った文庫じゃない大判のマンガの方がいいだろうと、今、実家の本棚を探して見ましたが、見当たりませんでした。
……手放してる??
うん。この本の価値が、その頃は、わかってなかったんだなぁと、改めて実感。 -
繊細な子供(体は大人で心が子供、というのも含めて)の精神をこまやかに描く短編集。深くしまいこまれた子供の頃の記憶を呼び覚ますような作品がちりばめられていて、時にハッとさせられます。
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イチゴジュースをからだにかけてちょっと死んでみる。
お母さん、おどろいて。どうしたのって、いって。 -
最高の短編集
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短編集のような本。どの物語もいろんな方向から考えることができそうで、できなさそうで。
何回も読み返しました。 -
漫画連作短編集その1。毎月読みきりと言う形で連載されたもの。内容はバラエティに富んでいてどれも面白いです。とくに面白かったのはコメディタッチの「少女漫画家の瞳には三等星の星が光る」かな。
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ずっと文庫化を待っていたので嬉しいー。
私には吉野朔実は重くて、最近読んでない。この話も、唸ると言うか咆哮に近いかも、、、
でも、映画や本について...
私には吉野朔実は重くて、最近読んでない。この話も、唸ると言うか咆哮に近いかも、、、
でも、映画や本について書いたエッセイは、ネジが緩んでいて、とっても好き。
マンガでは、「HAPPY AGE」かな。。。