瞳子 (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091915382

作品紹介・あらすじ

自分が一体何者なのか、何をしたいのかなんてわからない…。だから、私は考える…。大学を卒業後、ぶらぶらと毎日を過ごす瞳子(とうこ)のささやかな日常を、実力派作家・吉野朔実が優しい視点で描いた読み切り作品。

感想・レビュー・書評

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  • 「瞳子」…大学を卒業してからふらふらしている主人公の瞳子は、家族や友人といった身近な人達や、過去の記憶やバイト先での経験で、少しずつ他人というものに触れる。彼女は、他の人からしたら小さなことが気にかかったり大切にしたりしているために、ズレを感じてしまうが、それでも他者を他者として受け入れることができるようになったのかな、と思う。感傷的ってほどでもなくて、少し寂しいような。本が印象的なアイテムとして出てくる。
    「子供は泣かない」は、盲導犬を飼うことになった男の子の話。子供の無意識な残虐性とか、突飛な行動とかの描写が好き。
    「ピンホール・ケイブー天然の天窓ー」は、浮気している男と暴力的な女のカップルの、再生の話。

  • 「飢え死にするのと飽食で死ぬのとどっちがいい?」というニュアンスのセリフが大好き。

  • 生きている中でどうしても避けられない、自分と社会とのずれが、描かれていました。
    問題は何も解決されていませんが、この作品に救われました。

  • この子からハンネいただきました

  • 全一巻です。
    個人的に共感度高し。

  • うん、嫌いなものが同じほうが良い

  • 泣いたのは、何かを期待したからでは絶対にないのだということは、わかってほしい。誤解しないで。

  • 全1巻

  • <font color="blue">今日は<br>
    昨日の続きじゃない――<br>
    だから・・・<br>
    明日も<br>
    今日の続きじゃない。</font><br>
    <br>
    いわゆるフリーターの瞳子にもいろいろ悩みは尽きない。<br>
    そんな瞳子の悩みは、私たちがもつそれと似ているものがあって、なるほど・・納得してしまったりする。

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