- Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091923455
作品紹介・あらすじ
常識を破壊し理屈を乗り越え笑いを伝染らせる脅威の不条理!!かわうそが、斎藤さんが、あなたを爆笑の世界に誘う! ●主な登場人物および動物/かわうそ(川獺。嫉妬深い)、かっぱ(河童。気が小さい)、かえる(蛙。元暴走族ヘッド)ミッチー(夢多き乙女。世界征服の野望を抱く)、すずめたち(雀。くちさがない)、斎藤(兜虫。就職活動中)、くま(熊のようなもの。影のように真っ黒で差し入れをかかさない)、椎茸(シイタケ。乱暴者。嫌われ者)、山崎先生(とても珍しい動物。中学教諭) ●本巻の特徴/機械のかわうそ、かえる、かっぱ、くまが登場。本物たちより20パーセントすごい彼らが本家の存在をおびやかす。
感想・レビュー・書評
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ずるがしこい人。
ずるがっこいい人。
ずるやさしい人。
プロポーズ三択…。
さあ今日はウカウカするぞーっ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いやー名作
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永井均の紹介から。
ことばの存在そのものが持つ面白さというものを自然に感じ取れる、そういうカンみたいなものが、吉田戦車というひとは人一倍強く働いているんだと思う。
思考と行動は別ではない。ことばはひとを拘束する行動そのものである。どういうわけか、人間にはことばのない世界というものは考えられない。そういう点で、ことばは存在そのものである。何か為すそのこと自体、すでにことばの力なのだ。ことばが存在するというこの驚くべき事態は、まるでことばを道具としかみなせない人間にとっては、奇妙な印象を与えたり、毒をもって人間にちくりと迫ってきたりする。
その点で、このマンガのもつ魅力はシュールなキャラによってもたらされるシュールなギャグであるかのように感じられるのかもしれない。けれど、どこまでもこのマンガのキャラが与えてくるギャグは人間の現実そのものである。現実を超えようとして、超えることが不可能だと気づいた、ダリやマグリットと同じ匂いがする。どんなに奇妙なものであっても、どんなに不可解な存在であっても、マンガで描かれている以上、描けてしまうのだ。だからこそ、翻って、普段の何気ない、忘れられてしまいがちな驚きを呼び起こしてくれるのだ。
ことばの意味は辞書やら何やらで決まっているのではない。かといって使っている人間が決めているわけでもない。それでも、先生や教授、かわうそ君といったキャラクターたちのおりなすことばのそれがどこかいびつな感じがして、しかし、そのいびつさを本気で真っ向から描いて見せるというところに、この作品の面白さがあるのではないのかと感じられる。 -
1995
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よい終わり方だ。とても。
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吉田戦車といえばこれでしょう!
かわうそ君は河童君となかよしですか?ハワイは嫌いです