- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784092272453
作品紹介・あらすじ
廃墟の遊園地には、不思議な少女がひとり。
廃墟の遊園地――創業者の幽霊が出る、宇宙人が基地に使っているなどあやしげなうわさが絶えない。
実はそこには、不思議な少女がひとりぼっちで住んでいた。
いよいよ遊園地のとり壊しが決まった年、町では奇妙な現象が続発し小中学校は閉鎖。
夏休み。その少女の呼びかけに応じた、特殊な力を持つがゆえに孤独な五人の子どもたちが遊園地にやってきた。クジラと交信したり、真夜中の神社で魚頭のいる不思議な世界に入ったりするなどして、周りからおかしな子扱いを受ける五人。彼らの日記帳をきっかけに、遊園地をめぐる謎ときが始まった。そして、全ての不思議の鍵を握るのは廃墟の遊園地に住む少女!?
子どもたちそれぞれの辛い日常の一方で、彼らに起こる不思議で美しい出来事を、短編連作形式でファンタジックに描く!
不思議は日常のすぐそばにある!
【編集担当からのおすすめ情報】
廃墟の遊園地にひとり取り残された少女と、不可思議なことが身に起こる五人の子どもたちの、現実を生きる孤独と彼らの身に起こる美しいファンタジックなできごとに、さらに謎ときもつまった物語です。本のなかの子どもたちは周りと違う自分にたくさん悩みます。でもこの本を読んだら、違うこともただの個性でみんな幸せになっていいんだというふうに思えた素敵な物語です。日向先生の優しい描写でつむいでいく物語を、六七質先生の美しく幻想的な絵でさらに楽しんでいただけると思います!
感想・レビュー・書評
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15年前から時を止めたまま、数人のスタッフと寂れた遊園地に住む女の子。
町に起きる不可解な現象を調べるために「星の庭」のプログラムを子供たちに開放する。
6人の子どもたちの7つの物語。
〇夏の夜に見た夢のような。
〇第三話「金魚の木」が好きだ。この世のものでない不思議な夜市に迷い込む。シンセツナカエル頭とサカナ頭。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館でジャケ借りした児童文学。さまざまな問題を抱えた子どもたちが新しい拠り所を見つけてゆく物語。ラストに希望があったのが良かった。結局なにが起こっていたのかは、うーん、分かるような分からないような。
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装丁の美しさにひかれ。日向理恵子さんは雨ふる本屋シリーズ結構好きで。(新しいものはなかなか追えてない)それなのでこちらはなんとなく残念な印象に。作者の伝えたいことが大人の私には伝わらず。こどもには伝わるのか?
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謎解き…?なのかな。遊園地の描写が幻想的。登場人物たちがもつ不思議な力はどうなるのかな?