十三番目の子 (児童単行本)

  • 小学館
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (109ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092905603

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  • イニスコールの村には言い伝えがあった。「一人の女が産んだ13番目の子の13回目の誕生日に、その子を暗黒の神ドンドに生贄に捧げよ。引き換えにその日から13年の繁栄が約束される」と。母メブの12回目の出産で生まれた双子の妹ダーラは、生贄として村人たちと接することなく長老に育てられた。運命の誕生日の前の晩、双子の兄バーンは、掟を破って彼女に会いに来たが、その時二人は、飛んできたクロウタドリに運ばれて衝撃の事実を知る。

    妹を想う兄の、娘を想う母の愛が、悲劇の家族を再生し、村を呪いから解いていくファンタジー。挿絵が文字のないページの物語を語る。

    ダウドの作品というより、ネスの作品に近い印象を持つのは、訳者の影響なのか?

    主人公は13歳ですが、文字数も少なく物語も単純なので、中学生というより小学生。もしかしたら中学年でもいいかも知れません。

  • 島に伝わる言い伝え、一人の女が産んだ13番めの子が13歳になったときに生贄として捧げれば、村は13年繁栄する。その13番めの子は双子の妹ダーラだった。
    アイルランドの伝説を元にしたお話。

著者プロフィール

1960年、ロンドン生まれ。オックスフォード大学卒業後、国際ペンクラブに所属し、作家たちの人権擁護活動に長く携わった。2006年、A Swift Pure Cryで作家デビューし、ブランフォード・ボウズ賞とエリーシュ・ディロン賞を受賞した。2007年に『ロンドン・アイの謎』を発表したが、わずか2か月後の8月、乳癌のため47歳で逝去。この作品はビスト最優秀児童図書賞(現・KPMGアイルランド児童図書賞)を受賞した。死後に『ボグ・チャイルド』が発表され、2009年のカーネギー賞を受賞している。遺された構想をもとにパトリック・ネスが執筆した『怪物はささやく』も、2012年にカーネギー賞を受賞した。

「2022年 『グッゲンハイムの謎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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