- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784092905900
作品紹介・あらすじ
子犬ルーミーは愛と笑いを連れてやってきた
幼くして母と死に別れ、半年前に最愛の父も亡くした12歳の少女オリーブ。
会ってまもない異母姉のモーディと新しい生活を始めることになる。
「大きく暮らす」を合言葉に、幸せに暮らせる方法を姉と一緒に模索する新生活は、とまどうことも多いけれども、発見も多い。
そんなとき、犬好きが高じて盲導犬の子犬を育てることになる。
「うわあああああああああ」
子犬を見たとき思わず叫んでしまった。
そのかわいさったら、もうたまらない。
犬は、奇跡のようにすばらしいフワフワの毛の生きもの。
パピーウォーカーとしての10か月は、
めちゃくちゃ幸せな時間になるだろうか?
子犬ルミーの10か月の成長をオリーブの視点で追いながら、彼女自身の成長も描きだす。
【編集担当からのおすすめ情報】
SUPER!YAシリーズ『靴を売るシンデレラ』『負けないパティシエガール』で定評のあるジョーン・バウアーの新刊。
バウアーの作品は、いつも"逆境にも負けずがんばる女の子"が登場します。
それもユーモアたっぷりに、、読後感さわやかに描き出し、読む人に勇気をくれる作品ばかりです。。
今回も、ラストまで気を抜かずに楽しませてくれます。
感想・レビュー・書評
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最愛の父を亡くし、異母姉と暮らすことになった少女が、盲導犬候補の子犬と出会い、パピーウォーカーとして活躍し成長する話し。
大人になってから実用書ばかり読んで物語や小説から遠ざかっていましたが、久々に物語を読む楽しさを思い出しました。ヤングアダルトアダルト本は、疲れた大人の心のセラピーになるかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
父を亡くしたオリーブは、今までほとんどあったことがなかった義姉モーディーと一緒に暮らすことに。モーディーの働く会社では、盲導犬の訓練に関わっていて、オリーブはそこで出会ったルーミーという犬を育てることに……。
ジョーン・バウアーさんの本の主人公は、いつも大変な状況なのに明るくて、前向きで、元気をくれる。盲導犬を預かって育てるボランティアのことは知っていたけれど、知っていたからこそ、オリーブとルーミーの別れがツラくなるのではないかと思っていた。オリーブは、はじめからちゃんと別れがくることも知って、きちんと心の整理をつけているのが強い。こんなに犬を愛してるのに、ちゃんとルーミーを送り出すところに感動した。姉のモーディーもすごい。なかなか、異母姉妹にここまでやってあげられないと思う。
別れたとしても、関わった日々と事実は消えない。これは何についても言えることかも。
ああ、レトリーバーの子犬をもふもふしたい。 -
パピーウォーカーとなった少女オリーブの、心の成長が描かれている。犬の挿し絵がかわいらしかった。
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ジョーン・バウアーの小説の主人公はいつだって、逞しく強い!『靴を売る少女』しかり『負けないパティシエガール』しかり。(タイトル微妙に間違えてるかも……)パピーウォーカーになった少女と訓練犬の10か月後に必ず別れが来る、特別な時間の物語。YAに自信を持って薦めたい作家のひとり。
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幼い頃母親を亡くしたオリーブは、12歳で父親も癌で亡くなってしまう。そして、歳の離れた異母姉モーディーとシェアハウスで暮らすことになる。そして夏休みに盲導犬になる子犬ルーミーを育てるパピーウォーカーのボランティアをすることになる。
ほとんど会ったことのなかったモーディーとの新しい暮らし、パピーウォーカーとしての責任、新しい学校で、オリーブはルーミーと共に成長していく。
オリーブだけでなく、姉のモーディーにとっても大きなチャレンジだったはず。いろいろ事件は起こるものの、ルーミーは盲導犬となっていく。
課題図書的な良く出来たストーリー。面白いかと言われると?