- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784092906068
作品紹介・あらすじ
幽霊ミステリーシリーズ第2弾!
ロックウッド除霊探偵局の一員として働きはじめてから、一年。ルーシーは、局長のロックウッドと、副局長のジョージの三人で、力を合わせて、ロンドンのいたるところで、霊をふうじこめる仕事をしてきた。
ある日、発掘撤去業者から、墓地でビッカースタッフの墓を掘り出すという依頼が来た。ところが、墓地にあった鉄の棺に、遺骸とともに収められていた鏡が、夜のうちに盗まれてしまったのだ。なぜ鏡だけが・・・。
翌朝、除霊探偵管理局のバーンズ警部に呼び出され、その調査に、ロックウッド社とフィッテス社キップスとの両者で当たることを命じられる。フィッテス社は、ライバルの探偵会社だ。ロックウッドは、前回キップスに先を越されたのを挽回しようと勝負を持ちかける。勝敗を賭け、それぞれが調査開始した。
しかし、調査を進めていたある夜、ロックウッドの事務所に、背中に短剣が刺さって今にも死にそうな男が倒れ込んできた。
いったい何がどうなっているのか? ぬすまれた鏡とビッカースタッフの謎は何か? また何かややこしいことに巻き込まれたに違いない。
ガラスびんに封じ込まれた〈頭蓋骨の霊〉が、語り始めた。
【編集担当からのおすすめ情報】
ハラハラドキドキの連続で、読む手が止まらない一気読みの幽霊ファンタジー。
第1段『霊を呼ぶペンダント』の発売以降、「さすが!ジョナサン・ストラウド」と、感嘆の声が多く寄せられいます。
久しぶりの大型ファンタジーです。
感想・レビュー・書評
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除霊に務めるロックウッド除霊探偵局。メンバーはたったの3人。それぞれ個性的ではあるが、互いに補い合いながら、心霊現象に悩まされるロンドンを奔走する。
盗まれた遺品「人骨鏡」をめぐり、ルーシーの特異な霊聴力がその謎に迫る。
今回新たに「遺品密売人」という、除霊探偵局と相反する目的のために動く集団も登場し、表と裏の世界も垣間見れる。
2作目にもなると霊に関する専門用語にも慣れ(笑)、絶妙なスリルも感じつつ読むペースも自然に早まる。
今作はロックウッドの過去も明らかになるか?と期待はしているが、上巻では核心には至らず。
主人公ルーシーと同じようにもどかしくもある。
挿絵の影響もあると思うが、ルーシーにあまり女の子らしさを感じず、セリフも皮肉めいたものが多い。もう少し愛嬌があるキャラクターでも良いのではと思うが・・・。 -
今のところ、主人公を嫌いになるかならないかの瀬戸際にいる。女友達がいない、とか、見かけで判断して見下す、とか、ロックウッドとジョージで態度の違い、とか。何て言うか、ハリー・ポッター的鼻につくキャラクター性。
そして、完全に好きになれそうな登場人物が今のところいないのがネック。どうして私が共感できそうな登場人物には不潔な設定がついてしまうのだろう……。悲しみ。
子どもたちが昼夜逆転して仕事しているのもよくよく考えたら物凄く不健康で、精神衛生もさることながら、そちらがかなり気になる。
元々皮肉のきいたキャラ作りが得意な作者だから仕方ないけれど、一人くらい気持ちのいいキャラクターがいてもいいのになぁ。
今のところは瓶の霊が一番好きです。