竹内敏信の風景写真入門 (Shotor Library)

著者 :
  • 小学館
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 10
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093431262

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 積み重ねた深い人生経験が洞察力に富んだ表現を生む。名所でなくてもいい桜は各地にあり。出会いはすべて一期一会。桜吹雪はイメージ通りにならない。背景を単純化させ、じっくりと粘り強く待つ。PLフィルターは葉の表面反射を抑え、葉の本来の色合いを抽出してくれる。渓流に反射する空の光も取り除ける。雨の日は普段とは別の風景を捉える。滝の表情はシャッタースピードで変化する。花のクローズアップは望遠マクロまたは望遠ズームで。山岳写真を撮るのではなく山への想いを撮るのだから「稜線病」には注意。

  • 四季折々の日本の風景写真についての参考書です。
    やや古い本ですが、撮り方の基本は当然今にも通じています。
    惜しいのは、写真の半分がモノクロになっていることです。
    表紙の写真も文中に出てくるのですが、モノクロからこの色合いというのは、私には全く想像できませんでした。

    「稜線病」患者にならないように、山岳写真に限らず、自分の被写体への想いを写真にするように心がけたいと思います。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1943年、愛知県額田郡宮崎村(現額田町)生まれ。名城大学理工学部土木工学科卒。愛知県庁勤務の後、フリーの写真家になる。1972年、「汚染海域 ―伊勢湾からの報告―」(ニコンサロン)以降、数多くの個展を開催。1988「天地交響」(講談社)、1989「欧羅巴―EUROPE―」(小学館)、1992「櫻」(出版芸術社)、1993「自然風貌」(日本カメラ社)、「芭蕉百吟」(春陽堂書店)、「日本を撮る」(朝日新聞社)1994「雪月花」(トーキョーセブン)、1995「天地聲聞(復刻新版)」(出版芸術社)、1997「竹内敏信集完全版」(新日本企画)、1998「天地風韻」(日本芸術出版社)、「山櫻」(出版芸術社)、1999「櫻暦」(出版芸術社)、2001「燦<きらめき>-タスマニアから未来へのメッセージ-」(春陽堂書店)2003「天地」(出版芸術社) ほか、著書多数。2004年、写真集「天地」で写真協会年度賞受賞。日本写真家協会副会長、日本写真芸術専門学校副校長、日本写真協会会員、日本風景写真協会顧問、東京工芸大学講師、現代写真研究所講師。

「2013年 『富士山 竹内敏信写真集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

竹内敏信の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×