逆説の日本史4 中世鳴動編: ケガレ思想と差別の謎

著者 :
  • 小学館
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093794152

作品紹介・あらすじ

「ニッポンの差別」を生み出した元凶を暴く。遂に古代編完結。いよいよ中世編に突入。

感想・レビュー・書評

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  • 部分読み。
    テーマは面白いが、書きっぷりが何言ってるか分かりづらい印象

    日本に根強い「ケガレ思想」→科学的ではない思想
    死穢→穢多非人 江戸は皮革製品
    平城京までは天皇死去後は死穢で建て替え→仏教で変化
    天皇+将軍:ケガレは将軍が担当←宗教だからでは?
    日本思想で、平和とケガレは一つにならない。
    だから軍隊反対派が根強くいる。非武装中立ありえない。

  • 日本人の中に無意識にある思想について詳しく書いてある。説得力はある。でも関係があるとは言え、途中の今の日本の自衛隊や憲法についての話がくどすぎてちょっとつらかった。

  • 権力争い、蹴落とし合いの上に平安の文化が華やいだのかな。

    無意識な”ケガレ”の思想は、私の中にもあると感じました。

  • 何故日本はこれほどまでに「護憲主義者」が多いのか?平家は何故滅んだのか?とても興味深いテーマが著者の逆説的考察で述べられている。いまこそ、「平和」と「軍事力」に対する認識を我々日本人は改めなければ、有事の際困惑どころではなくなるだろう。その根幹はやはり歴史教育と憲法が鍵を握っている。

  • 武士の成立とケガレ思想、また戦争と平和論などこの巻はおもしろいものが多く、一気に読めてしまった。

    日本史を改めて勉強したいという気持ちが強くなってきた。

  • 封印された歴史をウラ側から読み解く第4弾!
    日本人の「平和意識」には、ケガレ思想に基づく偏見があり、特に軍隊というものに対する見方が極めて厳しく、「軍隊無用論」のような、世界の常識では有り得ない空理空論をもてあそぶ傾向が強い。また、差別意識を生むケガレ忌避思想を解明し、その精神性の本質に迫る。
    第一章/『古今和歌集』と六歌仙編-""怨霊化""を危険視された政争の敗者
    第二章/良房と天皇家編-平安中期の政治をめぐる血の抗争
    第三章/『源氏物語』と菅原道真編-ライバル一族を主人公にした謎
    第四章/『反逆者』平将門編-初めて武士政権の論理を示した男
    第五章/院政と崇徳上皇編-法的根拠なき統治システムの功罪
    第六章/武士はなぜ生まれたのか編-「差別」を生み出したケガレ忌避信仰
    第七章/平清盛と平氏政権編-「平家滅亡」に見る日本民族の弱点
    年表

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著者プロフィール

1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で多くのファンをつかむ。著書は『逆説の日本史』シリーズ(小学館)、『英傑の日本史』『動乱の日本史』シリーズ、『天皇の日本史』、『お金の日本史 和同開珎から渋沢栄一まで』『お金の日本史 近現代編』(いずれもKADOKAWA)など多数。

「2023年 『絶対に民主化しない中国の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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