アンナGO!: 少女と愛犬の奇跡

著者 : 安田昌弘 安田あけみ

• 小学館 (2004年9月1日発売)

作品紹介・あらすじ

知夏はアンナのリードをはずして空に投げた。アンナをスタート地点に立たせ、後ろ向きのまま障碍物をひとつ、またひとつと離れて、ピラミッドのところまで歩いていく。それまで拍手や声援でにぎやかだった会場が水を打ったように静かになった。驚きと好奇心と沈黙の声援がひとつとなって会場を包み込んだ。「知夏とアンナがケガをせず、ノーミスで完走してくれればいい…」両手を胸元に合わせ、私はひたすら祈った。知夏の「アンナ、GO!」のかけ声とともに、アンナがスタートダッシュした。アンナは障碍物を次々と越え、知夏が待つピラミッドへと疾走した。「どうぶつ奇想天外!」で話題沸騰の少女と犬が織りなす感動の物語。

著者プロフィール

京都精華大学 ポピュラーカルチャー学部教授。翻訳者。
英レスター大学で日仏音楽産業の研究を行いPh.D.（博士号）取得。
現在は日仏のローカル音楽シーンについて研究を行っている。
訳書に『ポピュラー音楽をつくる』（みすず書房）など。

「2018年 『ぼくの名前はズッキーニ』 で使われていた紹介文から引用しています。」