あなたにも5000万円貯まる信じられない「仕組み」: 上地明徳の投資信託ゼミナール積立投資のすすめ
- 小学館 (2008年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093797870
感想・レビュー・書評
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アメリカの調査で、1984年~2002年までのアメリカ株に投資する投資信託の平均リターンが約10%だったのに対し、実際にこうした投資信託を購入した投資家がその期間に得たリターンの平均はわずか2.6%だった。
これは、投資信託を保有し続けているだけで10%の利回りが得られたはずなのに、その間に余計な売買をすることで収益を逃してしまったということ
多くの人が損失を出してしまう理由は、実は人間の本能と深く関係している
人間の脳は利得よりも損失に2倍敏感。
投資の成功を阻んでいる最大の要因は、人間の「感情」
これからの時代、国民が不安や忙しい中で、投資は誰でも簡単にできるものでなくてはならない
昔から資産運用が盛んなアメリカでは、ごく普通のサラリーマンが退職までに億単位の資産を作るのも珍しいことではない
若いうちに億万長者を目指すには、特別なチャンスや才能が必要だが、リタイヤまでという十分な時間があれば、億万長者を目指すのはちっとも難しくない
「投資信託」と「積立」がキーワード
カリフォルニア大学バークレー校のフィリップ・テトロック教授は、著名なエコノミストや評論家の相場予想の精度を8000件のデータで調査した。
その結果、彼らの正答率は50%を下回っていた。上がるか下がるかを予想するだけなのに、半分も当たっていない
そもそも、もし彼らが正確に相場を予想できるとしたら、その通りに売買すれば常に大儲けできるはずだが、それで長い間儲け続けている人は聞いたことがない
常に正しく予想ができる人なら、テレビや雑誌に出たりしないで家でトレードをしているはず
プロの予測でも、しょせんはこの程度。相場予測で投資をするのはギャンブルと同じになる
書店で「1年で3億円儲けた」とか「月に100万円を稼ぐ」とかの本の人は、たまたま2分の1の確立で当たり続けた、幸運が続いただけ
市場の値動きは相場観ではなく、統計学の観点で判断する方が正しい結果を得られる
ニューヨーク株式市場の過去208年のデータを分析すると、平均すれば4年に1年は下落相場となるが、他の3年は上昇している
また下落相場が続いても最長で4年、といってもそこまで長い下落相場は過去2回しかない
ということは、永遠に下がり続ける相場はない、ということがわかる
「儲かる投資先」は毎年目まぐるしく入れ替わっている → 分散投資
何が上がるか分からないから、世界中に投資してしまえばいい
ずっと儲かり続ける相場はないし、逆にずっと損をし続ける相場もない
「正しい運用」の第一歩は、まず相場観を捨て、予測をやめることから始まる
サブプライム問題のような金融不安のような時は、世界の株式市場が揃って下落するから、そこで、世界中の債券など、ほかの資産と組み合わせて保有すると、収益が安定する
債券は金利を密接に連動しているが、結果的に株式とは逆の値動きをすることが多い
分散してもマイナスが出るのが普通。1度たりともマイナスにならずに資産運用する方が到底無理
でも分散しているとマイナス幅とその期間が全く違う
サブプライムよりひどい金融危機はいくつもあった。
例えば、世界恐慌(1929年)、ブラックマンデー(1987年)、ロシアショック(1998年)
これらは長い目で見ればたいしたことはない。よくあること
少ししかお金がなくても、十分に分散投資できるのが投資信託
ニューヨーク株式市場の過去208年の毎年の平均リターンを見ると、多くは0~10%、次に10~20%、その次に20~
30%、そして4番目が0~マイナス10%
この208年間の年平均利回りは、約8.63%になるから、長期分散すればだいたい8%になる
208年のうち、4分の3は上昇しているので、やはり3年上昇して、1年下落する
だから1年以内に儲けようとする人にはリスクが高いかもしれない
長期で投資すればするほど、平均に近づく
1929年の世界恐慌と、日本のバブル崩壊だけ、10年投資しても元本割れになるが、20年の長期投資をすれば、2倍になる
積立投資なら、「高値づかみ」を避けることができる
積立投資は、はじめから右肩上がりの相場より、一度値下がりする相場の方が最終的には大きな収益を上げれる
積立投資は、損をする方が難しいとまで言われている
積立投資なら商品のパフォーマンスは、あまり気にする必要はない。最悪の商品でも儲かってしまうから、分散することだけ気をつければ、何を選ぼうと、そんなに大きな差はない
バブル最高値の1989年12月から日本株に毎月一定額の積立投資をしていれば、2008年5月の時点で利益を出すことに成功している
資産運用の成功の秘訣は、「何もしないこと」
とにかく正しい割合で正しい投資信託を購入したら、あとは何もしてはいけない
バフェットの名言の一つに、「株を買ったら無人島へ行きなさい」
運用で成功するには知識や相場観ではなく、市場の変動に一喜一憂しない強い精神力
最初の仕組みづくりが大切で、時間がお金を育ててくれるから、とにかく一刻も早く始める
10年以上かけて積立投資をするなら、あえてリスクの高い投資対象に絞ってもいいかも
時間の分散になるから、リスクを減らせる
積立は値動きが荒いものほど収益を上げやすい。一般的に積立投資は途中で下落局面があればあるほど、後から上昇したときの収益が大きくなる。だから値動きが安定した商品よりも、荒っぽいものに積み立てる方が最終的には儲かりやすい。積立投資は急落時こそ大きなチャンス
先進国と新興国の投資信託に、半分ずつ積み立てるおのがオススメ
一括投資は時間分散できないから、ポートフォリオが大切詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
紹介された本です。
副題に「投資信託ゼミナール」とあるように、投資信託について肯定的に書かれた本です。
正直言ってよい面だけが書かれすぎているなーと思います。
(最も投資に関する本はそんなものでしょうが)
もちろん、それが悪いわけではなく、よい面があるのも事実なので導入本としてはよいのでしょうが、過度に期待をもたせるのも罪だなと思ってしまうわけです。
まあ、よい面を信じて投資の一手法として活用するのが一番ですね。 -
今回の一冊は、あなたにも5000万円貯まる信じられない「仕組み」―上地明徳の投資信託ゼミナール 積立投資のすすめ
上地 明徳著の紹介をします。
銀行の金利や年金ももうあてにできない時代、資産は自分で増やすしかない。
でも、投資って怖いし不安ですよね。相場とか読むの難しそうだし・・・
本書は、一攫千金を目指す人や短期的に儲けを出したい人向きの本ではなく、長期的に積立投資をしながら、利益を生み出そうという指南書。
投資には興味がありましたが、どの投資をするべきか悩んでいた初心者の私にとっては、わかりやすく、読みやすく資産運用を始めようと思っている方へもピッタリだと思います。
「相場は予測できない」ことを前提とした仕組みや、なぜ投資信託なのか、どの種類を選ぶと良いのか等、目から鱗な情報が満載。 -
これ読んで長期で積立投資信託の勉強を始めました
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0809
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投資信託は、まんべんなく全部買うとリスクを回避出来る、という内容。まさにその通り。
馬券も全部買うとどれか当たる?
どんなにタイミング悪い時期に買っても、15年保有していれば元に戻るとか。サブプライム暴落直前に大量にファンドを購入してしまい、その後リーマンショックがあり、価値が半分に下がった。
あと10年待てば元に戻るのかぁ〜。 -
09/03以前に読了
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ハッピーリタイアには5000万必要
長期投資なら値動き大きめ
海外株式と新興国株式に半々
積立投資