- Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093861212
作品紹介・あらすじ
私を衝き動かしてきた、私の生きる原動力となってきたものを、今となっては正直に告白しなければなりますまい。それは神、つまりは天主への憎しみ。この世界を創造し、摂理を生み出した全能の天主なるものが事実存在するならば、私はそのものに復讐を企てる為だけに心血を注いできたのです。神をも畏れぬ衝撃の解釈で、日本キリシタン史最大の悲劇を描いた、第16回三島由紀夫賞候補作家の書き下ろし最新作。
感想・レビュー・書評
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中学生の時に大好きだった本。
何度か読み返して読書感想文を書いた思い出がある。天草四郎時貞を魅力的に描いている。最後の結末が悲しかった。 -
野ばらさんの本は素敵だ
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漢字が多くて難しそうだと思ったけど、以外と読めた。
今まで天草四郎のことなんて考えたこともなかったから面白かった。
耽美()な感じとか、この作品なら合っている気がする。 -
天草四郎。
読みやすい、と思う。
もう少し奥行きがほしい気もするけれど。
嶽本野ばらさんというと、もっとファッショナブルというか、
そんな内容のものばかりかと思ってました。 -
既読。
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こんな野ばらちゃんの小説にヴィヴィアンも、エミキュも、お洋服の英字が並ばない小説があるとは。
君主への信仰から神への信仰へ鞍替えとか、なかなか面白いかったです。
どちらでもない・どちらにもなれない、そういった感覚から起こる寂しさや叫びを書く人だっていうのをやっと思い出した。
『エミリー』ずっと好きですよー