女子は、一日にしてならず (shogakukan paperbacks)
- 小学館 (2008年8月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093862264
感想・レビュー・書評
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1959年生まれ、黒野伸一さんの「女子は、一日にしてならず」、2008.8発行です。FBクラブ「Fat is beautiful」の女性たちの開き直りとも感じられる生態とやがてダイエットに目覚め、同時に言葉遣いやしぐさも洗練されていくプロセスを描いた作品です。泣いたり笑ったり・・・騙されたり、再生したり・・・です。彼女たちのこれからの人生に幸ありと願う私です(^-^)
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新しい自分を見つける物語
女子が生きるのは大変なのだ。 -
ぽっちゃり女子主人公ものなら、桂望実『ハタラクオトメ』の方がコメディとして好感触。
でもこっちの方がリアルなんだろうな。
だまされちゃったりもするんで、脳内で「あかん!奈美江その男はあかんって!!目を覚ませ~っ」とか思っちゃいます。
可愛いけどちびで毒舌な同僚、ボケ×ボケな両親、主夫な弟、ネガティブな妹、など個性的な面々も見所。
フォーマット・デザイン / 葛西 薫
カバー・デザイン / 山田 満明
カバー・イラスト / 大野 耕平 -
主人公のデブっぷりが凄まじい。そして作者(名前からすると男性だけど)男性とは思えない。一気読み。この作家初だけど面白かった。人生山あり谷ありなのが、いいバランスで書かれていて、気持ちよい読後感。
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変わりたい、ダイエットを始めたい女性にオススメ。
本当に女子は、一日にしてならず。
自分の生活をふりかえって、四股を踏みたくなりました。 -
ダイエットを始めるまでが面白い。
外見を変えるためには中身から変わらなければ!!と心機一転。潔い決断がカッコいい。
ダイエット前の性格も個人的には嫌いじゃないので読んでて気持ちよかった。 -
後味はスッキリしていた。ダイエットがテーマだが私には自己肯定のひとつの在り方にまで触れている作品だと感じられた。ストレスにより過食してしまう経験がある人には共感が深い内容だし、今食事に気をつけている人には気を引き締める描写のある作品と感じた。
幸福の在り方、それを感じる力・感性のベクトルが多岐に向けられたなら今の自分に満足し、生きていけるのかなと思った。 -
おデブのお話。ダイエットを始めた辺りから面白くなってくる。自分のためにダイエットというより、他者を考えて行動すれば、ダイエットをするぞ!!と意気込むよりもすんなりと体型が変わるというところが、実際そうかなって思った。
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黒野さんの描く女の人って、どこかとげとげしいのに憎めない。魅力たっぷりです。笑えて泣けて、とても良かった。
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小さな頃から太っている奈美江は強面となることで自分を守ってきた。
勤め先のOLの間にも、一応上司の男にも、ニートの弟にも。
そんな奈美江は唯一仲のいい西陣の取材に連れられて
fat is beautifulクラブ、通称FBクラブに参加する。
そこにはお金に余裕のある巨女たちがひしめいていた。
FBクラブのお見合いパーティーで
作家だという南原に出会った奈美江は
今までの態度が嘘のようにしおらしくなる。
しかしキスから先には一向に進まずお金を貸してばかり。
ついには行方をくらましてしまい落ち込んでいる所に
妹の彼氏である幼なじみの工藤から相談を持ちかけられて
保奈美の住むマンションに向かった。
フォーマット・デザイン:葛西薫
カバー・デザイン:山田満明 カバー・イラスト:大野耕平
太っていても女子!という話かと思っていたら
やっぱり細身至上主義というか
女の子=男のために外見を気にするという方程式で
あまり意表はつかれなかった。
長瀬の気持ちはわかるなぁ、なりたくはないけれどこの気合にはちょっと憧れる。