そうはいかない

著者 :
  • 小学館
3.31
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本棚登録 : 190
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862936

作品紹介・あらすじ

この本は、見事な「変愛小説集」だ。といってもフィクションとエッセーの間を行ったり来たりする不思議な作品ぞろい。これを物語エッセーと名づけることにしよう。母と息子、母親と私、見栄っぱりの女友だち、離婚した美女、イタリアの女たらし、ニューヨークの日本人夫婦…自らの周りにいる愛すべき変人奇人たちを、独特の文体で活写した傑作33篇。イラストレーションも多数収録。

感想・レビュー・書評

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  • はっきりエッセイだとわかるもの、はっきり創作だとわかるもの、エッセイなのか創作なのかわからないもの。いろんな要素が混ざり合った本。

    ・すね毛が生えてだらしなくしていても息子のこといつでも大好き。
    ・幼い頃に厳しくされた母親もいまでは年老いてしまった。母に想うことはたくさんある。

    これまでに読んだ佐野さんの本でも書かれていた2大テーマがこの本でも何度か登場した。
    大人になった息子さんと年老いたお母さん。猫のことや自他の容姿やテレビについても思考しているけれど、結局はこの2つが佐野さんの頭の大部分を占めていたんじゃないかな。

  • その後は?と
    問いたくなるお話が多い
    そこが面白い
    物語のような
    エッセイのような
    (オビに「物語エッセイ」
    と書いてあった)

    妙興寺ブックオフにて購入

  • ドキッとしたり、クスッとしたり、じわーとしたり、でも一番、ぞわ~ときました!
    そうはいかないわい。ね。って変に納得しながら読みました。
    面白かった‼️

  • そうそう、昔の日本ってそういうえげつないとこあったよなあ。今もそうだけど口に出さないだけかな。
    という、偏見、意地悪が散見されながらも、ほっとできる。
    小気味いいショートストーリー。

    図書館で借りたが、所有したい感じ。

  • いつも、すごい皮肉…

  • 佐野洋子さんの「そうはいかない」2010.12発行です。1989~1992年「IBM USERS」などの雑誌に掲載されてたエッセイの加筆・修正とのことです。ーーーお金を持ってる時はのり弁食べても余裕があったけど、なくなったら、のり弁食べるとみじめで涙が出てくる。木綿のパンツはくのも嫌。お金がないから見栄をはる。(たぶん佐野洋子さんの友達の話だと思いますw)---人間をはじめ、森羅万象に対する佐野洋子さんの観察眼に、今さらながら脱帽です!

  • うんうん!

  • 佐野さんのこと好き。

  • 今までの何冊か(しずこさん、役に立たない日々、天使のとき・・・)より、すっきり読めた。激しさはほどほどだったが、その分、リアルに感じられる。

  • かなりシュールな、オトナの女性の短編集。老い、みにくい恋愛、女同士のやりとり…など。
    「クチビル」は思わず笑ってしまった。

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著者プロフィール

1938年、北京生まれ。絵本作家。ベストセラー『100万回生きたねこ』のほか『おじさんのかさ』、『ねえ とうさん』(日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)など多数の絵本をのこした。
主なエッセイ集に、『私はそうは思わない』、『ふつうがえらい』、『シズコさん』、『神も仏もありませぬ』(小林秀雄賞)、『死ぬ気まんまん』などがある。
2010年11月逝去。

「2021年 『佐野洋子とっておき作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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