金米糖の降るところ

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863100

感想・レビュー・書評

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  • 江國さんにしてはすっきりしない読後感。
    プチンとした終わり方とか、あの少女はどうなったの?十字架は?とか。
    でもカリーナみたいな女性はやっぱり心惹かれるし、読んでいると心が穏やかになっていく感じはさすが。

    こういう女性を私はぼんやりと分かる気がするんだけど、世の中の女性はどう思って読んでるんだろう。
    まあ、実際はソバにいたらやだな、って思うんだろうけども。

  • 私、何を求めているの?

  • 共感できるものが何もないまま、眉間に皺が寄ったまま。以前なら了解できた世界も、自分の経験によって了解することができなくなることを実感した。もうこういう世界は私とはつながっていないのだと思う。

  • 2013.10.16読了。図書館で借りる。

    昔はよく読んだから図書館で見つけると借りたくなっちゃうけど、毎度、読み進めるのに疲れてしまう…今回も。江國香織さんは卒業かな。

  • 図書館。舌打ちと愛の囁きが区別できなくなるということが、生じうるのだと理解。

  • 繊細な描写と文体、江國ワールドたっぷりの本でした。
    読み進めるうちに、それぞれの過去や、現在が絡まっていき、あっという間に読み終えました。
    はっきりとした結末は書かれていなくて、読む人によって、感じ方や捉え方が違って、そこがまた面白い。

  • 江國さんの作品を読む度、主人公の女性の生き方に憧れてしまう。常識的ではないけれど、ブレない心情が素敵に感じる。

  • 昔読んだはずなのに 内容を全くもって
    忘れていた本。
    妙ちきりんな人達ばかりだけど愛おしい。2013.9.7

  • うーん…理解不能…。
    こんな人たちがいたら怖すぎる。

    文章は読みやすく、入り込みやすかったけれど、読んでも読んでも理解出来ず、そのまま完結してしまった感じ。

    一人の男を姉妹で取り合ったって話?
    っていうか田淵って…こんな哀れな田淵の前妻がものすごーく可哀想(−_−;)

  • 姉妹のルールは好きな人を<共有すること>

    ブエノスアイレス近郊の日系コロニアで育った佐和子とミカエラの姉妹は、少女の頃からボーイフレンドを<共有すること>をルールにしていた。
    留学のため来日した二人だったが、誰からも好かれる笑顔の男、達哉と知り合う。達哉は佐和子との交際を望み、彼女は初めて姉妹のルールを破り、 日本で達哉と結婚する。同じく達哉に好意を抱いていたミカエラは父親がはっきりとしない命を宿してアルゼンチンに帰国する。
    20年後、佐和子は突然、達哉に離婚届を残して、語学学校の教え子であった田渕ともに故国に戻る。一方、ミカエラは成長した娘アジェレンと暮らしていたが、達哉が佐和子を追いかけてアルゼンチンにやってくる と……。

    。・゜*・。・゜*・。 ・゜*・。・゜*・。

    H25.7.24 読了

    江國香織の雰囲気に浸りながら少しずつ読み進めたけれど、結果理解しきれなかった。
    達哉をあんなに愛しているのに、佐和子がミカエルとの約束を優先する気持ちが分からないといった方が正しいかもしれない。

    たぶちんの存在って、結局何だったのだろう。
    それでも、
    「今朝玄関で見送ったのに、このひとがきょうこういう服装ででかけたことを、私は全く憶えていなかった。目の前の男の、平凡を絵にかいたような服装がひどく新鮮で、ふいをつかれ、佐和子はほとんど動揺する。田渕がとても貴重なもの、得がたいものに感じられた。」
    という一節にはすごく共鳴してしまって、胸が痛い。

    「壊すのは簡単だよ、もったいないとさえ思わなければいいんだ。」







    以下、参考になったレビュー
    ………………………………………………………………
    カリーナの気持ちもわかる。
    好きな人から解放された自由。 浮気をされたことは問題ではなくて、そこにいると何かを失ってしまう恐怖や不安に襲われる気持ちも。結果、大して好きでもない、自分と似た男と生きていく気持ちも。
    ………………………………………………………………
    なるほど!

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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