kaizenさんの感想
2012年10月9日
越前海岸で死亡した男性技術者の遺書があいまい。 父親は自殺だとは認めず,会社を退職して調査する。 ロボットの開発責任者で、仕事は順調だった。 ロボットのデザインを担当していた会社の女性デザイナが死亡し、十津川警部が捜査に乗り出す。 物語は淡々と進み,父親の調査が霞んで行く。 ロボットの細かい説明がなく、物語の厚みが無いかもしれない。 予定調和的な結末で、あっけなく事件が終わる。 短編分の内容を長編に書き伸ばした感じ。 通勤電車での読書には向いている。
一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。 「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」