フィッターXの異常な愛情

著者 :
  • 小学館
4.01
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本棚登録 : 317
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864091

作品紹介・あらすじ

前代未聞のランジェリー・ラブコメディ

広告代理店に勤める32歳の國枝颯子は、うっかりノーブラで出勤したある日、慌てて駆け込んだランジェリーショップ「Toujours Ensemble(トゥージュール・アンサンブル)」で男性のフィッター・伊佐治耀に出会う。フィッティングを通して、伊佐治からいい加減な生活習慣や生き方を指摘された颯子は、自分を見つめ直すようになる。
自分の”女らしさ”を否定して生きてきた後輩の百田馨、旬を過ぎたスキャンダル女優の本城夕妃、女装の趣味があるクライアントの大狼社長、出産後のセックスレスに悩む同期の美鈴・・・・・・颯子をとりまく人々も、伊佐治のランジェリーの魔法によって少しずつ変わり始めて――!?
一歩前に踏み出せずにいる女子たちに贈る、前代未聞のランジェリー・ラブコメディ!!

【編集担当からのおすすめ情報】
「脚を組むくせがある」「夕食はいつも8時以降」「20歳の頃から5キロ以上太った」「2年以上、恋人がいない」――フィッティングをしただけで、客のことをすべて見破ってしまう凄腕フィッター・伊佐治のキャラクターに注目!
意外に知らないランジェリーの知識もついて、二度おいしい小説です。

感想・レビュー・書評

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  • 好きなタイプのお話しでした!
    題名には『異常な』とあったのでちょっと構えて読み始めましたが、下着をきっかけに人生がいい方向に向かっていく明るい物語です。

  • ランジェリーフィッターなる職業がある事を初めてしりました。下着によって健康的きなったり心理面でよくなったりおもしろい面もあり楽しく読めました。颯子の生き様が面白く破天荒でいい性格ですね。
    意外とはまってしまったお話でした

  • 下着ひとつで気分が上がって、姿勢が変わることって確かにあるなと思います。

    最近はネットで買うことが多いため、着心地が悪いなと日中に感じることがよくあります。
    ちゃんと自分用にフィッティングした下着を着るって大切ですね。

    私はただでさえフィッターの方に見てもらうことに抵抗があるので、いくらプロと言えど男の人に見てもらうことは気持ち的に無理です、、、


    タイトルから予想してたものとは違ったし、ハッピーエンドすぎる気もする。
    それでも最後の手紙が素敵なのと、颯子が幸せになる姿に元気をもらえたので良しです。

  • Toujours Ensemble(トゥージュール・アンサンブル)。
    行ってみたい気はするけれど行きたくないかもしれない。
    きっと、きっと怒られるwww
    あれも、これも怒られるwww
    色々、改善してからじゃないと行かれへんwww

    ☆その男、辛辣につき
    ☆腹巻きと共に去りぬ
    ☆戦場にかけるブラ
    ☆雑居ビルの怪人
    ☆女王陛下のフィッター
    ☆眠れる森の美人妻
    ☆第二の男
    ☆私のために鐘は鳴る

  • 良い!彼とのいろいろについても、もう少し書いてもらえたらさらにハッピーだったけど。想像と違ってた、とかはなかったのかなー。

  • ランジェリーショップの男性フィッターとその手に寄りどんどん女性らしさを得てプライベートが起動に乗るアラサー女子の異彩を放つ物語。
    これを読んで高級ランジェリーにものすごく憧れた。憧れたというかそうしなければならないなと思った。
    最後の章結構悲しい展開だったけど、主人公とフィッターの恋愛が実って、
    伊左地の手紙は泣けた、かっこいい。良かった。
    あと好きなのは第2章の別れた恋人の結婚式への参列かな。ジーンってなった

  • 各章、なんとなく予測はつかめる展開ではあったけど出てくる下着が文字だけで追っても素敵なんだろうな〜とイメージするだけのも面白かった。出来過ぎの感はあるが。が、第二の男の登場人物の使い捨てみたいな感じはいただけない、ここだけちょっと強引過ぎた感があったね。端折らないでじっくり読みたかった場面もいっぱいあったが、下着の重要性がヒシヒシ伝わる一冊。

  • 最初は弓月 光氏の「甘い生活」の伸介みたいなフィッター像をイメージしていたが、登場するたびに劣化していき普通の人になってしまったのが残念。なによりタイトルがそれっぽかったのに全然異常でもなんでもなかった。
    内容は漫画のノリで面白くさらっと読めてしまったけどなんだか乳がんが思った以上に軽く書かれていて非経験者であってももう少し突っ込んで勉強して欲しかったなぁと思う。甘い生活を読んだことのない人には新鮮な内容だったかもしれないけど、自分には物足りなかったなぁ。主人公もフィッターも練り切れていないのが残念。

  • 21.08.15読了
    満足。これはよい。
    ラグジュアリーの話で、販売員の伊佐冶さんと広告代理店に務める颯子の話。
    下着を変えるだけで、姿勢も心持ちも確かに変わるんだろーなーと思う。見えないからいいのではなく、常に身につけるものだからこそ、自分に合うものを選ぶっていう感覚。確かになー
    最後のエンディングも手紙で書いちゃうなんて素敵。伊佐冶さんのキャラ素敵です!

  • 下着を変えることを通じて意識も変わって、魅力的になる主人公にどんどん引き込まれる。いわゆる「嫌なヤツ」が出てこないので安心して読める。
    分かりやすいハッピーエンドの作品。

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著者プロフィール

1979年北海道札幌市生まれ、在住。2008年第7回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞し、2010年『自縄自縛の私』(新潮社)を刊行しデビュー。そのほかの著書に、『凜』(講談社)『エンディングドレス』(ポプラ社)『共謀小説家』(双葉社)などがある。

「2023年 『窮屈で自由な私の容れもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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