ギロチンハウス: 課長 榊江梨子の逆襲

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864367

作品紹介・あらすじ

リストラ社員が会社の闇を暴く痛快ミステリ

精密機器会社・京都クルミ製作所の「セカンドキャリア戦略室」。その実態はリストラ小屋、通称「ギロチンハウス」。突然そこに異動となった経営企画部第二課課長・榊江梨子・42歳、営業一課課長代理・下島裕二・52歳、総務部五係係長・勝見亮・30歳の3人。納得がいかない3人がその直後に起こったある事件を調べていくと、徐々に会社の闇が明らかに。社内不倫、不正経理、派閥争い、盗聴、裏切り・・・。崖っぷち社員たちの人生をかけた闘いが始まった。第69回日本推理作家協会賞短編部門受賞後、著者が初めて書き下ろした痛快リベンジ・ミステリ小説。

──ギロチンハウス。
(中略)あそこに押し込められた社員は、ときが経つにつれて、目は虚ろに、動きは緩慢になり、やがて生きる屍のようになっていく。
──私があそこに……?
全身から血の気が引いた。
しかしすぐに、いくらなんでも──、と思い直した。
──これまで、社内の誰にも文句を言わせないぐらいの実績を上げてきた。こんなことぐらいでリストラなどされるはずがない。
「冗談じゃない」
こみ上げる怒りを抑えるために、江梨子は、両手の拳を固く握りしめた。
(プロローグより)

感想・レビュー・書評

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  • 103痛快やけど安っぽい連ドラみたいな展開で、主張も人情も言うほど感じない。漫画やったらいいねんけどね。

  • まず、タイトルがすごい。
    内容は一言でいえば痛快。水戸黄門とか大岡越前とか「悪者は懲らしめないと」的な部分にも通じるものがあります。
    著者の大石直紀さんはテレビや映画のノベライズも手掛けられているようで、構成の仕方やストーリー展開のうまさも納得。そのままドラマ化できそうです。

  • この人の本はどれも面白いのに、なぜ今一つ人気がないのかがさっぱりわからない。(デビュー後、本が売れないために一度廃業したというようなことを聞いたので)
    何かきっかけがあれば絶対ブレイクすると思う。

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