- Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093864657
作品紹介・あらすじ
堂場瞬一渾身!警察小説の新境地開拓。
順調にキャリアを重ねてきた神奈川県警捜査一課課長補佐の萩原哲郎に突然の異動命令が下された。行き先は鎌倉南署。それも署長としての赴任。異例の昇格人事の裏には事情があった。それは女性前署長の不審死の謎を解くこと。署内の結束は固く、協力者を得られないまま、孤独の秘密捜査を始める萩原。そして忘れ去られた過去の未解決殺人事件との関連が浮上して……。著者渾身の本格警察小説。
感想・レビュー・書評
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突然死で亡くなった鎌倉南署の女性署長の後任を任された県警捜査一課課長補佐の萩原。現職の署長の死だけでも、胡散臭さを感じるのに、鎌倉南署には組織ぐるみの秘密が…明らかに部下の様子がおかしいのに、突っ込めない署長のもどかしさを描いている部分は、今野敏の隠蔽捜査シリーズを彷彿させる。堂場作品で官僚にスポットが当たることが少ないので、少し新鮮。この後、シリーズ化するのかな?
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めっちゃ面白かった
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はぁ…。面白かった。
荻原、かっこいい…。
会話がニヒルというか、はぁ…いちいちかっこいい…。
ハマりまくってる堂場さんの警察小説。
主人公がいい。
もろ好きなタイプ。
百パー、ど真ん中。
でも警察官という職業は身内には居てほしくない職業(笑)。
伏線回収がすごく上手い。
ぐいぐい引き込まれる。
早く次がよみたい -
将来の県警を担うとされているこの人の資質が今ひとつわからない。
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246これやったらこれまでのシリーズからのスピンオフで良かったかも。ちょっとオチが安易やった。
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読みやすい
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とある所轄の署長が亡くなり、その死因を探るべく後任署長に配属された主人公が事件を追っていくお話。
主人公の署長職が初めての様子が細かく丁寧に表現されてます。
署長に就任したからといっていきなり所轄刑事達からの信頼や尊敬が得られるってものでもないようで、そんな手探りなところもリアリティあり。
後半の主人公と主人公が信頼するメンバーとが事件解明に迫るスピード感あり。 -
9月-4。3.0点。
神奈川県警捜査一課の刑事が主人公。
県内の女性署長が急死し、後任へ。
女性署長の死因が、自然死なのか怪しい状況。
警務課・監察室のスパイとしての役割も。
平穏な署のはずが、殺人事件が起きる。
前署長の死と、殺人事件の捜査。
まあまあ。 -
将来を期待されていた若い署長が亡くなった。
その死には不審点が多すぎた。
新しい署長として調査を依頼された萩原は、署ぐるみで隠している事実を探る。
前署長が取り組んでいた未解決事件や、専門として取り組んで来た少年育成、そして管内で起きた殺人事件……。
どれが真実に繋がるカギなのか。
それとも、見落としている何かがあるのか。
真実など初めからなかったように見えて、実はすぐそばに、初めから分かっていたと気付いた時、責任感の強い人ならどうするか。
責任の取り方は様々だ。
けれども、本来の責任の取り方ではない方法も、その中には存在する。
リーダーとは一体どんな人物であるべきか。
それを見つけ出すことは困難である。
理由は、リーダーが人間であり、相手とするのもまた人間であるからだ。
だから定まらない。
しかし、あえて不変の定義があるとするならば、死なない、死なせないことだと思うのだ。
上に立つものにしか見えない世界がある。
俯瞰するから見えてくることもある。
いつか、私もその世界を見てみたい。