- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093866019
作品紹介・あらすじ
先端医療では治せない人生を再建します!
『感染』で第1回小学館文庫小説賞を受賞。医療ミステリーの第一人者仙川環が贈る新境地。
月刊『本の窓』連載中から「我が家の事のよう」と話題を呼んだ作品待望の単行本化。
東京郊外にある古びた洋館。そこには先端科学では治せない患者と家族の「人生」を治療する名医がいる。凄腕、イケメンだけど、ちょっと変わり者の医師青柳倫太郎。目が悪くなったのに車の運転をやめない父。怪しげなサプリにはまる母。仕事のストレスで血圧が上がった息子。民間治療に心酔した妻……。そんな患者を持つ家族たちはどうしたらいいのか。マドレーヌと紅茶の香る古い洋館の診察室を訪れた患者と家族は、青島と話をするうちに、隠していた心の内を打ち明けてしまう……。現代の赤髭先生が、鮮やかに患者と家族のトラブルを解決するハートウォーミングお医者さん小説。
感想・レビュー・書評
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医学系小説は初めて読んだが、難しい内容ではなく、自分の身の回りで起きそうな内容が短編集になっていたので凄く読みやすくて面白かった!!!
民間療法に頼りたい気持ちもわかるけど、まずは治療経過をみてダメだったら一縷の望みをかけて民間療法に頼るのもありだよね〜〜〜
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総合内科を開いたDr.倫太郎。読むにつれて、ただの変な人(格好の描写から)ではなく、優秀なのだと分かった。
倫太郎先生も主張しているとおり、きっと、この診療科は必要な場所。それぞれの話で倫太郎先生の手腕が光る。(光るような目立ったものではないのだけれど。)
めっちゃ病んでる、という人ではなく、どこにでもありそうな高齢者やサプリ信者の話が共感できた。 -
読み易くて、するすると一気読み。
ただ登場人物にちょこちょこ苦手なタイプがいました。
テニスインストラクターの妻とか、他にも何人か…。
体の不調って、どの病院に行けばいいか悩みます。
痛みが、外科的なのか内科的なのか、等々。
そんな時に、色々な不調や不安をまとめて聞いてくれるお医者さんがいたら、とても心強いだろうと思います。
物語としては、鮮やかに解決!ではないけれど
(他の要因があって解決しているような…)
こういう場所があるという安心感は、気持ちの支えになりそう。
倫太郎先生と看護師のミカのコンビ、シリーズで続きそうな気がします。 -
内容紹介 (Amazonより)
先端医療では治せない人生を再建します!
『感染』で第1回小学館文庫小説賞を受賞。医療ミステリーの第一人者仙川環が贈る新境地。
月刊『本の窓』連載中から「我が家の事のよう」と話題を呼んだ作品待望の単行本化。
東京郊外にある古びた洋館。そこには先端科学では治せない患者と家族の「人生」を治療する名医がいる。凄腕、イケメンだけど、ちょっと変わり者の医師青島倫太郎。目が悪くなったのに車の運転をやめない父。怪しげなサプリにはまる母。仕事のストレスで血圧が上がった息子。民間治療に心酔した妻……。そんな患者を持つ家族たちはどうしたらいいのか。マドレーヌと紅茶の香る古い洋館の診察室を訪れた患者と家族は、青島と話をするうちに、隠していた心の内を打ち明けてしまう……。現代の赤ひげ先生が、鮮やかに患者と家族のトラブルを解決するハートウォーミングお医者さん小説。
仙川環さんの作品はとても久しぶりです。
こういうお医者さんも必要なのではと思います。
専門の先生に話をじっくりと聞いてもらうのは とても安心感があると思います。
お医者さんもいろいろだと感じているので... -
スカッとした一冊。
なかなか医療系の小説は読まないけれど、
この本は現代の問題にフォーカスしたというか、
現実に起こり得そうな話ばかりで、
気軽に相談できる医者がいる病院っていいなあ、でも現実問題そんなことも言ってられないか〜なんて思った。
薬で解決しない、ちょっとした話などで解決することも多くある(実際人に話して心が軽くなった経験が多数ある)。
青島先生は、そんな、心をふわっと軽くしてくれる素晴らしい存在だなと。
読みやすくて、めくる手が止まらない一冊です。 -
今の世の中には必要なお医者さんかも?っと思いました。
総合診療科的な。
いろんな患者さんの相談が面白かったです。 -
エリート医師でありながら、オンボロの建物で総合内科という看板を医療に関する「よろず相談」診療を行う倫太郎先生。大のスイーツ好きでいつでもハーフパンツに白衣のスタイル。じっくりと患者の話を聞き、丁寧に説明し、思いがけない方向から解決のアドバイスを示す。
本当に必要なのはこういう場所なんだろうなぁと思う。 -
「もみじドライバー」「サプリ教信者」「総合内科本日開院」
「理想のパートナー」「血圧陰謀論」「奇跡のメソッド」
6話収録の連作短編集。
青島総合病院の病棟北側に佇むオンボロ平屋。
そこで診察する医師・青島倫太郎が、病気でこじれた人間関係にメスを入れ解決して行くお医者さん小説。
1話目のライトさにリタイアしそうになったが読み進むに連れ面白くなって行った。
今や大病院は3分診療が当たり前。
倫太郎の様にきちんと話を聞いてくれる医者の存在は患者にとってどんなに嬉しいことか。
嫌な登場人物に辟易するが倫太郎の誠実さに心が温まる。 -
続きはありますか?
この登場人物たちの、今
過ごしている時間とても気になります。 -
一見すると1話完結型だけど、意外と話が繋がっていた。患者さんの話を真剣に聞いてくれる青島先生のようなお医者さんとミカさんのようなチャーミングな看護師さんがいれば、病院に行くのも苦ではないのになぁと思いました。