新・教場

著者 :
  • 小学館
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感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093866798

作品紹介・あらすじ

最恐教官・風間公親の初陣!新章始動! 第一話 鋼のモデリング風間公親は、警察学校第九十四期初任科短期課程の教官となった。助教の尾凪尊彦は、気になる生徒として、人命救助で警察に表彰されたことのある矢代桔平の名を挙げた。第二話 約束の指実家が町工場を営む笠原敦気は、マル暴刑事を希望している。クラブ活動ではソフトボールに力を入れ、元高校球児の助教・尾凪から手ほどきを受けているが、スローイングに難があった。第三話 殺意のデスマスク若槻栄斗は、ブラジリアン柔術の有段者。交番実地研修中に、通り魔を逮捕した若槻に、風間は現場の再現を命じる。第四話 隻眼の解剖医警察学校では課外授業として司法解剖を見学する。不快指数が高いと、犯罪が起きやすい。七月に入り、生徒の大半が嘔吐する講習が近づいていた。第五話 冥い追跡星谷舞美は性格が明るく、成績もトップクラスである。星谷と大学同窓の石黒亘は、下位から成績を上げてきた。卒配後は成績上位二名が最重要署のA署に仮配属となる。第六話 カリギュラの犠牲氏原清純はソリの合わない同期・染谷将寿と、卒業式のスライド上映担当を任された。当日、風間は祝辞の読み上げをやめ、最終講義を始める。 【編集担当からのおすすめ情報】 主演:木村拓哉月9ドラマ「風間公親-教場0-」フジテレビ系にて2023年4月スタート!毎週月曜よる9時放送脚本:君塚良一シリーズ100万部突破!既視感ゼロの警察小説「教場」シリーズ10周年!

感想・レビュー・書評

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  • 〈千枚通し〉こと十崎から匿われるため、警察学校へ異動になった風間。
    初めての担当である第94期の風間教場と、助教の尾凪を描く。

    ひりひりとした空気感が変わらず、面白かった。

    一緒に学ぶ尾凪の目線が活きる。
    学生ではない助教から見ても桁違いという、風間の伝説的刑事としてのすごさが際立つ。

    シリーズ第6作。

  • 教場シリーズはこれで全巻読んだし、ドラマも以前のものをオンエア時に観ているし、現在放映中のものも観ている。
    ドラマも面白いが、やはり書籍の方が断然良い。

    映像では事件の種明かしを流れに任せて観せられるわけだが、書籍だと種明かし前に自分で「あっ!」とか「きっと真相はこういうことだろう」とか気付く瞬間の喜びを味わえるということに、本書を読んでいる時に気づいた。
    もっとも、そのように作家さんが書いてくれているわけなのだが。

    それにしても出版順に読んでいるはずだが、刑事に対する指導官の巻と警察学校の巻(赴任してきたばかりの本書と、以前の巻ではもっと時が進んでいる)と、6冊の内で場面設定が前後しているので混乱してきた。

    本書で紙谷という人が優秀な刑事のはずだが交番勤務しているという設定でチラッと出てきたのだが、思わせぶりなだけで本書内では何も回収されなかった。
    以前の巻に出てきた人なのだろうか?

  • 隻眼になり、教官になったばかりの風間公親。プロローグとエピローグをちゃんと読むと更に面白い。

  • 風真教官がお見事!面白かった。
    生徒達の本質を見抜き、それぞれに合う道にある種、後押ししているようですごい。
    卒業式での展開もすごかった。一体風間組では何人が違う道に進んだのか…。皆に幸あれと思った。

  • シリーズ最新作だけど、ぐるっと回って着任初仕事を助教目線中心に
    面白いけれど、ちょっとマンネリ感あり

    第2話以外は、みんな辞めちゃいます
    「平優羽子」はさすがに覚えているけれど、「紙谷朋浩」って誰だっけ?

  • 教場シリーズを読んでいて、ドラマ化されると知り楽しみにしていました。
    風間公親をキムタクが演じると知り???でしたが、ドラマも楽しんでいます。
    自分の近くに風間公親の様な人が居たら、神経使うだろうな。
    何もかもお見通しで怖いけど、嫌な人間ではないです。
    対する人の事を考えてくれる人でもあります。
    言われる事は非常に厳しいけど。
    シリーズもドラマも続いて欲しいです。
    楽しみにしています。

  • 日本の警察はとても優秀だと思う。
    日々安全に暮らせるのも、治安がいいからだ。

    志を持って、警察官になり、警察学校で半年間学ぶ。
    そこでのカリキュラムのすごさは、
    並大抵の身体能力やモチベーションでは持ちこたえられない。

    まして、最恐教官の風間公親に教わるとなれば、
    助教の尾凪尊でさえ、ビビりながらの毎日。

    花壇の花を育てるように、
    それぞれの花に合った土壌を作り、
    それぞれの花を育てる。
    風間の観察力、指導力、またまた魅せられた!

    卒業式での最終講義は、すごかった!!

  • 【収録作品】プロローグ/第一話 鋼のモデリング/第二話 次代への短艇/第三話 殺意のデスマスク/第四話 隻眼の解剖医/第五話 冥い追跡/第六話 カリギュラの犠牲/エピローグ

    風間が警察学校に赴任。資質の有無を見抜き、向かない者は容赦なく退校処分。必要な厳しさだとは思うが、警官のなり手がいなくなりそう。



  • 今回も冴え渡る風間教官。
    冴えすぎて怖いくらいだが、この感情ももはや病みつき。
    次作がもし出たら、当然読む!

  • パターンは一緒だけど飽きなかった。
    赴任当初は少し温厚だったか。
    馬鹿と真面目の四区分が一番印象に残った。

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著者プロフィール

1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年「真夏の車」で小説推理新人賞を受賞し、05年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年刊行の『教場』は「週刊文春ミステリーベスト10」の1位、「本屋大賞」6位などベストセラーとなった。他の著書に『線の波紋』『波形の声』『群青のタンデム』がある。

「2022年 『殺人者の白い檻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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