インサイド・ドキュメント「3D世界規格を作れ!」

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  • 小学館
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093881548

作品紹介・あらすじ

パナソニック、ソニー、東芝…。ニッポンが世界をリードしてきた光ディスク&映像規格。ハリウッドと協業し奇跡の3Dテレビ規格標準化を成し遂げるまで。

感想・レビュー・書評

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  • 今、ブームになっている3Dビジネスを裏側をわかりやすく解説。
    結構面白く読むことが出来た。

  • 3D世界規格を最後には作るところまで描かれているが、元はβとVHSの競争から反省した、DVDの規格の統一から描かれており、その上でBlu_rayとHD_DVDの規格競争、その上での3Dとつながっていく。

    そこには、技術の優劣と共に、アメリカの映画界のコンテンツ産業やPCのMicrosoftなどの思惑が複雑に絡み合っていく。インサイド・ドキュメントとあるようにそこには深い人間ドラマがある。

    アバターの後、あまり3Dのコンテンツの良い話は聞かないが、メーカーのエンジニアの苦労を見ると、3Dが普及してほしくなってしまった。

  • 3DTVの普及については批判的な意見を多く耳にするため,
    3D映像の今後に興味を持ち,参考に選んだ本.


    本書(約240ページ)は
    ・HD DVDとBlu-ray規格競争の話
    ・映画業界(特にハリウッド)と電機業界の話
    ・3D映像規格化の話

    これらのテーマについて
    それぞれ約80ページずつで構成されている

    『3D映像』が2010年ごろに話題になったことの大きな要因は
    ① ハリウッド大手スタジオの協賛(アバタ―等
    ② 記憶媒体の高容量化(VHS → DVD → BD
    ③ 表示,画像処理技術の進歩(TV,圧縮等

    だと書かれている中で,特に①が重要とされ
    ハリウッド大手スタジオ
    (ワーナー,ディズニー,フォックス,ユニバーサル,パラマウント)を始め,
    アメリカで作られた3D映画コンテンツの数は
    2006年:2本
    2007年:3本
    2008年:5本
    2009年:12本
    2010年:50本以上
    と増えていて3D映像市場は今後もっと伸びるのではないかという
    期待を持たせてくれました.

    HD DVD,BR,3D映像の規格化についての話で
    『どんなに優れた技術でも,規格競争に負けてしまえば普及の目はない』
    という言葉が印象的でした.

    00'年代後半から,10'11'年の話まで詳しく書かれていたので☆4

  • 20111019st

  • タイトルは「3D規格を作れ!」だが、内容の半分まではそこに至るまでのフォーマット戦争や各メーカーの内幕が描かれている。とはいえ、これを踏まえなければ3D規格の成り立ちを理解することができないので、必須でもあり、なおかつここのストーリーも面白い。

    単なる勝ち負けではなく、メーカーそれぞれの視点から探った思惑や政治的側面を深い取材によって掘り下げている部分は現実味が多分にありつつも、物語として引き込まれる。

    日本の家電メーカーがなにかと衰退していっていると言われる昨今、技術を支えてきた技術者に光を当て、日本のメーカーに期待を込めた一冊といえる。

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著者プロフィール

ジャーナリスト、評論家、コラムニスト。パソコン、ネット、半導体といった専門技術分野を起点に、オーディオ&ビジュアル、映像制作など感性が求められる領域に場を拡げながら25年に渡って記事、コラムを執筆。東洋経済オンラインでは、その活動の範囲を食、デザイン、社会報道、政治経済などにまで拡げてきた。蒲田 初音鮨のご夫婦の、互いに愛情を注ぎ合い、その溢れる気持ちを顧客にも与え続けることで幸福を呼び込んだ姿に感動し、本書の執筆を願い出る。プライベートでは2年で58キロ(体重の40%)を健康的に落とすことに成功した。

「2019年 『蒲田 初音鮨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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