- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093881548
作品紹介・あらすじ
パナソニック、ソニー、東芝…。ニッポンが世界をリードしてきた光ディスク&映像規格。ハリウッドと協業し奇跡の3Dテレビ規格標準化を成し遂げるまで。
感想・レビュー・書評
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今、ブームになっている3Dビジネスを裏側をわかりやすく解説。
結構面白く読むことが出来た。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3D世界規格を最後には作るところまで描かれているが、元はβとVHSの競争から反省した、DVDの規格の統一から描かれており、その上でBlu_rayとHD_DVDの規格競争、その上での3Dとつながっていく。
そこには、技術の優劣と共に、アメリカの映画界のコンテンツ産業やPCのMicrosoftなどの思惑が複雑に絡み合っていく。インサイド・ドキュメントとあるようにそこには深い人間ドラマがある。
アバターの後、あまり3Dのコンテンツの良い話は聞かないが、メーカーのエンジニアの苦労を見ると、3Dが普及してほしくなってしまった。 -
20111019st
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タイトルは「3D規格を作れ!」だが、内容の半分まではそこに至るまでのフォーマット戦争や各メーカーの内幕が描かれている。とはいえ、これを踏まえなければ3D規格の成り立ちを理解することができないので、必須でもあり、なおかつここのストーリーも面白い。
単なる勝ち負けではなく、メーカーそれぞれの視点から探った思惑や政治的側面を深い取材によって掘り下げている部分は現実味が多分にありつつも、物語として引き込まれる。
日本の家電メーカーがなにかと衰退していっていると言われる昨今、技術を支えてきた技術者に光を当て、日本のメーカーに期待を込めた一冊といえる。