好奇心ガール、いま97歳: 現役写真家が語るしあわせな長生きのヒント

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093882026

感想・レビュー・書評

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  • 本の出版から3年が経ち、100歳となった今もご健在。
    苦労も多かっただろうけれど、自由奔放に自身のやりたいことをやってきたことが、なにより長寿の秘訣ではないだろうか。
    そして、彼女の行動の原動力は、好奇心。
    好奇心を持つということは、生きる上でとても大切。
    歳を取ると気力や体力と同じように、好奇心も減退するように思われる。
    だから、あまり自分の年齢を意識しない方がいい。
    いくつになっても挑戦し続ける彼女を見習いたい。

  • お上品な書き言葉が素敵です。
    感謝の気持ちを忘れないことや、自分のなかのきらめくきもちは大事にしていいのかな、と思った。

  • 徹子の部屋に出られているのを見たことがあり、そのお元気な姿に驚いたのとまだまだ現役で今を生きておられるなと思いました。

  • 本が出版された時は97歳、
    現在は99歳?だという女性カメラマン・笹本恒子さんの自伝。

    カメラマンに就職して、順風満帆だった人生かというとそういう訳でない。
    当たり前だ。笹本さんが就職したのは、まだ太平洋戦争も終わっていない。
    仕事は男性社会。
    笹本さんも最初は画家を目指していたという。

    特筆すべきは、表紙からもにじみ出ているが、
    笹本さんの気持ちの持ちようが全く年齢を感じさせないこと!
    今でも一人暮らしで、食事も全てご自分で作り、夕食にはワインを飲む。
    「素敵な人生」といいたいが、当然その分苦しい思いをしたからこそだと思う。
    こんな人が撮る写真、見てみたいと思いませんか?

    前回レビューした「遊びの品格」でも触れていたが、
    服にしろ、食べ物にしろ、自分で何が合っているか考え、繕うことで
    頭の年齢(見かけも?)は若く保てるのだと思った。

    そして、いつまでも恋をすること。フ、フ、フ、、

    【ココメモポイント】
    ・夕食には一杯のワインを必ず。これが主食代わりでごはんやパンは食べません。
     P.36

    ・撮影ではじめてお会いした人と写真を撮りながら話をしていると、その人のいろいろな面が徐々に出てきて、表情も変わってくる。私は、そういうところに写真の仕事のおもしろみを感じています。
     P.37

    ・もう一度、よみがえった写真が、会場をにぎわしていました。
     そして、写真同様にわたくし自身
    も。
     P.139

    ・学ぶのにも、仕事をするのにも、年齢は関係ありません。
     P.164

    ・撮るほうと撮られるほうは鏡のような関係で、お互いに影響をし合うので、服ひとつもとても大事だと思っています。
     P.194

  • チェック項目9箇所。ほとんどの人が小麦粉で「すいとん」をつくっていましたが、わたくしはどうもあの味が苦手だったのです。別に誰かと暮らしているわけではなく、会社勤めがあるわけでもないので、決まったスケジュールで動かなくても誰も文句はいいませんが、適当に暮らし始めると際限なくだらしなくなってしまうので、そこは自分で律するようにしています。再ツ瑛ではじめてお会いした人と写真を撮りながら話をしていると、その人のいろいろな面が徐々に出てきて、表情も変わってくる、わたくしは、そういうところに写真の仕事のおもしろみを感じています、ワインも人もつくづくおもしろい、だから、やめられません。じつは”鍋焦がし名人”なのです、煮物をしているときに横で洗い物でもしてればいいのですが、椅子に座って何かを始めてしまうと、もうダメです、そちらに集中してしまい、鍋を火にかけていたことなど記憶の彼方へ。ところで、日本のヘルパー制度というのは改革しないとダメだとわたくしは思っています、ハートがない、融通がきかない、人によっては常識がない、棚の上にポトスの鉢が置いてあり、わたくしは高いところに乗ってはいけないといわれているので、「すみません、あそこの鉢に水をやってください」とお願いしたところ、「ダメです」という返事、植木の水やりは、「生活するうえで必要な介助」にならないからだそうです、もちろん、ベランダの植木の水やりもダメ。お料理にしても、女性には家庭の台所は任せるが、料亭などの一流の料理となると男性の仕事になるのはなぜなのだろう。90歳を過ぎて、恋をしたらいけないでしょうか、誰かに迷惑をかけるのでなければ、いいと思っているのですが、シワの一本も消えるかもしれないし。昔は、戦争もありましたが、ロマンスもありました、いつ夫が召集されて死んでしまうかもしれないという不安、朝、「いってらっしゃい」と送り出しても、空襲に遭ってもう二度と会えないかもしれないという恐怖、だから、ケンカをしてはいけない、嫌なことをいってはいけないと思っていました。多摩川のほとりで子どもたちが田んぼでザリガニをとっているのを見て、真似をしてこれをとり、夫の誕生日のごちそうにしたこともあります。

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    所在記号:740.21||ササ
    登録番号:20098859
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  • 学べるときに学ぶこと。
    苦労は顔に出さないのが賢い。
    人も運も明るいところに集まる。
    好奇心を捨てないこと。
    年齢を言い訳にしない生き方。
    高いブランド品を身に着けるより、自分で独創的におしゃれをする=頭を使う。クリエィティヴであること。
    気持ちも体も一度ゆるんでしまうとそれを立て直すのが大変。歳を重ねれば重ねるほどそうです。
    自分を甘やかさない。
    ファッションの秘訣はカラーコディネート。

  • 表紙の写真をみても97歳だなんて信じられないくらい若々しい。自分の好きな事をやって人の意見にフラフラすることがなかったら、これほどイキイキとできるのかもしれない。
    好奇心って必要。
    人に遠慮しないで自分らしく生きたいものだ。

  • クヨクヨしたって始まらない。100歳まで生きるつもりで目いっぱい楽しんじゃおう♪
    そんな元気をもらいました。

  • 日本初の女性報道写真家 笹本恒子さんの自伝エッセイ

    母にプレゼントしたつもりが、自分で読んでしまいました。
    元気は伝染するのかな、すっごく元気をもらいました。
    そして、読んでると気が晴れるし、肩の力が抜けて楽になります。
    一気に笹本さんの大ファンに!
    女性だけじゃなくて、男性にも読んで欲しい一冊です。そして、小学生から大学生まで、なので、簡単に言うと老若男女問わず、みんなにオススメです。
    難しいことは何も書いてないし、自慢話もなし、こうだのああだのって訓たれる内容とは正反対。 失敗談や赤っ恥体験、怒られた体験とかが書いてあります。
    とっても可愛い魅力的な「女性」です。可愛い『おばあちゃん』とか言いません。『女性』です。
    人の真似しないで、自分なりの生き方を編み出してきたとっても素敵な女性。
    巷の健康法は「肉は☓:野菜は◯」が多いですよね。でも笹本さんは肉食でしかも脂身が好き。 ただし「腹八分目」(これが大事なのかもしれませんね)。 赤ワインも毎日(グラス1杯だけど)、入浴はお風呂(湯船)に入らず、シャワー。 お米よりパン。  「健康」って不思議です。
    是非、NHKの朝の連ドラでやって欲しいです、笹本さんの今までの人生を。ってもしかして既に企画あるとか?あったらうれしいな~♡ 視聴率アップ(への貢献)をお約束します。

    いくつか心に残った箇所を引用します。

    p37♡ ワインの楽しさは、20分、30分とおしゃべりをするうちに味が変わっていくところですね。 これは人も同じ。撮影ではじめてお会いした人と写真を撮りながら話をしていると、その人のいろいろな面が徐々に出てきて、表情も変わってくる。わたくしは、そういうところに写真の仕事のおもしろみを感じています。 ワインも人もつくづくおもしろい。だから、やめられません。

    p161♡ 男勝りになる必要はない。仕事は男よりできてもいい。でも、何も男の真似をしなくていい。 女は女として、男には見えない分野をやっていけばいいのです。せっかく神様が男と女をつくったのですから、女を忘れてしまってはもったいないと思います。

    p168♡ 「老いて尚 艶(えん)とよぶべき ものありや 花は始めも 終わりもよろし」 斎藤史  「花=女 はいつが盛り」などといわず、「終わりもよろし」というのがいいではありませんか。 女は最後まで枯れてはいけません。


    参考
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%B9%E6%9C%AC%E6%81%92%E5%AD%90

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著者プロフィール

日本初の女性報道写真家。日本写真家協会名誉会員。1914年9月1日生まれ。昭和15年、財団法人写真協会に入社。「社会派の写真」を手がける一方、さまざまな人物の時代の顔を、自ら口説き、撮り続け、国内外で数多くの写真展を開催。2011年、吉川英治文化賞を受賞後、一躍時の人になり、新聞、TV、雑誌などから取材が殺到。2011年、日本写真家協会賞功労賞受賞。2012年、札幌に「笹本恒子常設写真ギャラリー」誕生。2014年、「笹本恒子100歳展」写真展を全国で開催。同年、「ベストドレッサー賞」受賞。15年より、鎌倉・海辺の老人ホームに転居するも、取材、執筆活動など、元気に継続中。著書に『100歳の幸福論。』(講談社+α文庫)、『好奇心ガール、いま101歳』(小学館文庫)、『お待ちになって、元帥閣下』(毎日新聞社)、『99歳、現在進行形ね。』(小学館)、『笹本恒子の「わたくしの大好き」101』(宝島社)など多数。

「2016年 『[日めくり]笹本恒子、101歳。バラ色の人生 いつまでも楽しく生きるための毎日のヒント。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

笹本恒子の作品

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