楽都ウィーンの光と陰

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 44
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093882378

作品紹介・あらすじ

世界一のオーケストラ、ウィーン・フィルのすべて。気鋭の音楽学者が描く、黄金の音楽史エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 『本の紹介』
    クラシックファン必読のウィーン音楽文化史。
    ウィーンの街を散策するがごとく過去と現在がオーバーラップするユニークな文化論。

    『司書日記』
    ☆2013.2.19 火曜日
    今日は卒業生が二名来館です。
    顔はわかるけれど、名前が思い出せないというくらいの卒業生。
    常連さんでなかったのです。
    けれど、そんな卒業生にも遠慮はしません。
    「時間ある?もしあったら今こんなことしてるんだけど手伝ってくれる?」と声を掛けると「いいよ」と言ってくれましたので、厚かましくお手伝いして頂きました。

    もうすぐひな祭りということで、お雛様の装飾作りをしています。
    折り紙の本を見ながらお雛様を折ってくれて、画用紙に張り付け。
    とても可愛いのができました。
    1階記念館入口の掲示板に貼らせていただきました。
    このブクログ、写真もここに貼れたらいいのに、と思う時があります。そうしたら、その折り紙装飾をここに載せられるのに。
    あぁ、でもこんな日記みたいなのをここに書くこと自体が間違っているから、それはおかしいことです。すみません。

  • 20150418読了
    2012年出版。2010~2011年の連載をまとめたもの。●けっこうマニアックな…と思いながら読む。●楽友協会とインペリアルホテル、歌劇場とホテルザッハー。街の成り立ちから追ってみたらこういう見方ができるんだなとおもしろかった。●プラーター地区。シェーンベルクは現代音楽だから好きじゃないんだけど、フロイトとかクリムトとかのその時代にウィーンがどんな街で、ユダヤ系の人々がどういう立ち位置にあったのかが興味深かった。その後のハリウッド音楽につながる流れまで。●第一次世界大戦を境にクラシック音楽は変わった、ハプスブルク帝国の瓦解が影響した、という内容を何かどこかで読んだ気がするのだが…この人の別の本だったかしら。●マーラーとウィーンは愛憎半ばする関係。楽友協会ホールには胸像がひっそりと置いてある一方、十年間監督を務めた歌劇場には堂々と胸像が飾られ、脇の小路の名前は彼の名にちなむ。

  • ウィーンフィルと音楽の都ウィーンの辿ってきた歴史を振り返りながら、その様々な特徴が述べられていて面白い。ただ、あとがきによればこの本は連載をまとめて加筆・修正したものとのこと。やはりそのせいか、どうも全体的に視点や焦点が定まらず、岡田暁生の著書にしては物足りなさが残ってしまった。個人的には、第一次世界大戦の前後におけるウィーンの変化が興味深かった。

  • オーストリア帝国の転落がよくわかる。
    この本を 片手にウィーンを歩いてみたい。

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著者プロフィール

1960年京都生まれ。京都大学人文科学研究所教授。専門は近代西洋音楽史。著書に『リヒャルト・シュトラウス 人と作品』(音楽之友社、2014)、『音楽の危機』(中公新書、2020、小林秀雄賞受賞)、『音楽の聴き方』(中公新書、2009、吉田秀和賞受賞)、『西洋音楽史』(中公新書、2005)、『オペラの運命』(中公新書、2001、サントリー学芸賞受賞)、共著に『すごいジャズには理由がある』(アルテスパブリッシング、2014)など。

「2023年 『配信芸術論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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