まんがでわかるデザイン思考

  • 小学館
3.51
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本棚登録 : 387
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093885768

作品紹介・あらすじ

誰でもできるイノベーションの起こし方

「人間」に注目し、今までにない画期的なアイデアやイノベーションを生み出す「デザイン思考」。アメリカのデザインコンサルティング会社・IDEO社が提唱し、今では世界中の企業で導入されています。
本書では、潜在的ニーズを見つける「着想」、アイデアを創造・構築・検証する「発案」、市場に導入する「実現」の3つのプロセスを、わかりやすくシミュレーションコミック化しました。
カフェチェーン最悪の赤字店の店長を命じられた3年目社員・三島雄介が、デザイン思考に精通する大手企業会長・大西の教えを受けながら、店のイノベーション、立て直しに挑戦するストーリー。作中に登場する数々のノウハウや活用法、各章の解説記事を通じて、初心者にもデザイン思考が理解できる内容・構成になっています。


【編集担当からのおすすめ情報】
まんがの中の具体的な事例を通じてデザイン思考を学べる本です。
以下は、本書監修者の田村大氏からいただいた、あとがきの一部です。

『では、どうデザイン思考を用いてイノベーションを起こしていくのか。「これを具体的に踏み込んで解説するような書籍を紹介してほしい」――これは、監修者にしばしば寄せられる質問だ。意外なことに、この問いに真正面から応えるようなものが、これまで存在していなかったように思う(特に日本では)。そういう意味で、本書はそんな実務家たちのかねてからのニーズに応える、重要な役割を担うことになるだろう。「デザイン思考という概念はわかった。次は、それを自分たちのビジネスに活かしていきたい」という、意欲ある方々に、まずは本書を手に取っていただくことを願っている』

感想・レビュー・書評

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  • デザイン思考って最近よく聞くけど、結局なに?ってなったので購入。
    マンガ自体も結構良いし、ストーリーがあるとやっぱり頭に入りやすい。

    ・デザイン思考とは、人間の潜在的なニーズを観察やインタビューを通じて掘り起こし、プロトタイピングを繰り返しながらユーザーにとって本質的に価値ある製品・サービスを生み出していくプロセス
    ・「自分には創造力がある」という覚悟が大事。創造力は誰にでもある。
    ・着想→発案→実現という流れ
    ・「いかなる個人よりも全員の方が賢い」
    ・ネガティブな経験がよりポジティブな経験になるよう、経験をデザインする
    ・支配欲・自己防衛状態はデザイン思考の天敵
    ・プロトタイピングは可能な限り「安く」「速く」。とくに最初はコンセプトを検証できる部分だけ。
    ・商品にするときは、「技術的実現性」「経済的実現性」「有用性」のバランスを取る(全てを満たす必要はなく、ユーザが満足できればいい)

  • デザイン思考とは、を漫画で分かりやすく解説してくれる。

    デザイン思考は「着想」「発案」「実現」の3つのプロセスから成る
    ・着想
     観察し客の潜在的ニーズを見つける
     共感マップやカスタマージャーニーについても言及している
    ・発案
     ブレインストーミングによるアイデア出しと
     プロトタイピングにより試行錯誤を繰り返す
     成功するサービスには「技術的実現性」「経済的実現性」「有用性」
     の3つを兼ね備えている
    ・実現
     市場に小規模投入し検証するフェーズと
     組織に対しサービスを投入する承認を得るフェーズの2つがある

    あとがきにあった、東海岸の雄ハーバード大学が打ち出した「ロジカル思考」
    西海岸の雄スタンフォード大学が打ち出した「デザイン思考」。
    イノベーションによる覇権争いに勝敗をつけるよりも
    どちらの考え方も吸収することが良いと感じた

  • デザイン思考の大まかな流れ(着想、発案、実行)と実践に際して必要な心の持ちようについて簡単に理解することができた。一般に「デザイン思考」は全く新しい問題解決手法であるかのようにプレゼンされているが、実際にはトヨタの5 Whysやリーン・スタートアップ(小さく始める)といった考え方も含まれており、そうした既存の概念も適用しつつ、より俯瞰的・根源的な洞察力を持つことを提唱する思考・実践手法として理解した(キーワードは「人間の『本質的欲求』(感情のポジティブ化)への探索」であろう)。要約すると、「観察」には謙虚さと深い洞察力、「発案」には外部リソースの活用とスピード感、「実現」には不確実性の低減、がデザイン思考を実践する上で必要な態度であると理解した。

  • 2023.05.17 品川読書会で紹介を受ける。マンガは半分ぐらい。

  • 気になりつつも放置していた「デザイン思考」について、ようやく本を読みました。
    この本だけでわかったとは思っていませんが、デザイン思考入門としては、ちょうどよいレベルだと思いました。

    「潜在的なニーズについては、お客さんに聞いてもわからないし、過去のデータを見てもわからない」は、まったくもってその通りだと思いますが、お客さんに聞いたり、過去のデータを見ることは、未だに多いと思います。

    ちなみに、ちょっと前に読んだ『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 』にも、理由は違いますが、お客さんの意見はあてにならない、といった記述がありました。

    お客さんを大切にすることと、お客さんのニーズに応えることの違いを改めて認識するうえで、よい本でした。
    また、この本の内容は、ビジネスだけでなく、他にも応用できそうな気がするので、ちょっと試してみようと思っています。

  • 【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
     https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/465931

  • デザイン思考のエッセンスをマンガのストーリーで学べる

  • デザイン思考、というやつを学んでみたい、と思って手に取った。
    スタンフォード式のハウツー本を前に読んだ時は、「難しい、わからない」という印象しかなかったので、まんがでわかる、というぐっと初心者向けの雰囲気がある本作で再チャレンジ。
    結果、なんかポイントはわかったぞ、という気持ちになった。

    漫画の主人公は、万年赤字のコーヒーショップの店長を任された青年。自分に創造力はない、と考える彼が、デザイン思考を使って、店舗の課題解決や改善に乗り出していく、というストーリーで、要所要所で「どんなツールを使って」「どんなやり方で」「どう考えるのか」が紹介されている。

    合間に文章での振り返りもあり、漫画で概要を把握してからそちらを読むと、理解が進みやすい。

    サンプルとして取り上げられているアイデアや展開はそう都合がいいものではないだろうけれど、『デザイン思考』の考え方に触れる、という点では非常に役立った。

  • マンガ形式なので敷居も低く読みやすい!実際にどういった手順、プロセスで進んでいくのか、物語のように進んでいくので、追体験できてイメージしやすいと思います。解説をしっかりと読むことでさらに理解が深まります。

  • まんがでわかるデザイン思考

    株式会社リ・パブリック共同代表 田村大 氏監修の著書になります。
    喫茶チェーン店の売上げ回復のストーリーを題材に、わかりやすく「デザイン思考」の実践方法を解説しています。
    まんがなので敷居は低いです。


    【本書で学べること・考えること】
    - デザイン思考はイノベーションを起こすプロセス
    - デザイン思考の3つのプロセス「着想」「発案」「実現」
    - 潜在的ニーズ
    - 「着想」:5つの観察手法
    - 「発案」:2つの手法
    - 「実現」:プレゼンテーション


    読んでみての感想です。

    この本の一番大事な要素は「潜在的ニーズ」を見つけだすです。
    そのための手法の説明が一番ページ数をとっています。
    あとは、アイデア出し→検証→実現といったプロセスについての説明が続きます。
    最後にプレゼンで経営陣から共感を得るシーンがありますが、困難という点では、これが一番かもしれません。
    新しいアイデアは、賛同を得るのが難しいので。

    まぁ、このストーリーのように上手くはいかないのが現実ですが、知っていて損のない内容です。
    デザイン思考の入門には、適していると思います。

  • あまり勉強にならず

  • まんがなのにクオリティもボリュームも満点◎
    ヒトの心をつかむモノ・ サービスを生み出したいと考えている方は必須の思考。

  • 2021.65
    ・観察
    ・経験をデザインして、ポジティブな感情をもってもらう。
    ・自分に創造力があると信じること。

  • デザイン思考の基礎を学ぶのに最適。
    漫画なので読みやすく、何度も繰り返し読むことで自分のものにしていきたいと思う。

  • とてもわかりやすかった。

    日常生活において、周りをよく観察していきたい。

  • 30分で速読。分かった気になった 笑。

    孫引きみたいでなんだけど、「詳細なアンケートは顧客の満足度を評価するのに有効だが、最も画期的なイノベーションが顧客に質問することから生じるとは、私には思えない」という、トム・ケリー氏の考えには全く同意。

  • デザイン思考の超々々入門書です。「もの」も「こと」もきちんとデザインされることでより高い価値を持ちます。卒業後実社会で活躍するには、専門分野の勉強とあわせてぜひデザイン思考を意識して欲しいと思います。

    大阪府立大学図書館OPACへ↓
    https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000945532


  • 借りたもの。
    デザイン思考とは何なのか、B to C分野、接客業でのシチュエーションからその思考プロセスをマンガで紹介したもの。
    MBAとは異なる――それを補完する――視点の養い方だ。
    “デザイン”という言葉が先行して、意匠や感性が重視されてしまいがちなイメージを受けるデザイン思考だが、直観的な感性での気づきをどうロジックに落とし込んでゆくかを解説している。
    マンガというヴィジュアルイメージとチェーン系カフェという雰囲気を想起しやすい環境の設定から、物語の主人公の気づきに共感しやすいものがあった。
    また、共感マップ、カスタマージャーニーマップなどのツールを活用したワークショップ的なシチュエーションで、そのプロセスのレクチャーがあり、面白かった。

    あとがきにおいて、ハーバード(ロジカル思考。ディベート、ロジックで相手を打ち負かす)とスタンフォード(それまでの常識を破壊する、創造性)のイノベーション覇権争いについての言及が興味深い。
    今、デザイン思考が叫ばれている理由――ロジカル思考による変化への抵抗・ブレーキによって発展しないことへの問題意識――に気づく。
    日本も例外なくこの流れに巻き込まれている点でも…

    データの中に囚われてではなく、創造性を重視する…これからに必要な思考法、視点の持ち方。

  • デザイン思考とは何か知るため、読みました。本書の重要点を一言でいうと「想像力は誰にでもあり、創造するのは楽しい」です。デザイン思考を身に付け、イノベーションを起こす原動力としたいです。

  • デザイン思考って何?という人の為の入門書。
    この本をきっかけにして深掘りするのはアリだと思います。

  • 目的をよく考えたりブレストで他の人の意見を止めないとかって常識では。わかりやすくはあった。

  • デザイン思考の概念を知るにはよい読み物だと思う。すぐ読める。

  • 潜在ニーズを見つける着想
    対象となる人間の心に現在よりポジティブな感情をもたらすためには、どのような欲求を満たすべきなのか?

    上はメモです。
    昨今流行りのとても重要な理論、理屈なのでしょう。
    自分の仕事に当て嵌められない自分が愚かしい。

  • 漫画は楽しかったが、「デザイン思考」は結局判らん。思考ツール紹介に走って、論点が離れて行く感じが笑える。

  • デザイン思考の他の書籍を読んだけど、理解出来ない事が多くて購入!
    ストーリーも解説も分かりやすかった!ナルホド、と思わせるポイントが沢山あり、これからの考え方を変えないとなぁ〜と考えさせられた。

  • わかりやすいデザイン思考の本。さっと読める。

  • 会社から支給されまして、読んでみた。
    わかりやすく勉強になった。
    なんとなくわかったような気になるから危ないんだろうけど、失敗して勉強しよう。
    後半の市場導入の承認を得るプロセスの件、
    前例のないモノを承認し、責任を持つリスクを強いる、
    という点、そのあたりは、特に再読に戻りそうですが、
    また、生きていこうと思う。

  • 2018.01.10 確認のために読んだ。カフェのイノベーション事例がラフだけれど面白い。

  • 何より漫画が魅力的で感動してしまった。内容はIDEOのやっていることのポイントをとてもわかりやすく、逆に言うと簡単に説明されている。創造的覚悟:クリエイティブコンフィデンス、着想①潜在的ニーズ、着想②普通を見直す、着想③カスタマージャーニー、発案①ブレインストーミング、発案②プロトタイピング、実現:プレゼンテーション。デザイン観察手法:共感マップ、カスタマージャーニーマップ、観察としてのインタビュー、エクストリームユーザーを観察、体験としての観察。「アイデアの財布」「バグリスト」。デザイン思考は経験をデザインする!ライナスポーリングの「良いアイデアを得る最良の方法はたくさんのアイデアを得ることだ」、そしてやはりトムケリーの「孤独な天才などただの幻想に過ぎない、いかなる個人よりも全員の方が賢い」という考え方は私に大きな勇気を与えてくれた。ハーバードとスタンフォードのイノベーション覇権争いにちょっと興味がある。

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著者プロフィール

1977年生まれ。長野県出身。漫画家。「商社マンは今日も踊る」(実日)や「コミック版たった一分で人生が変わる片づけの習慣 」等の著者で知られる。

「2016年 『人生にも仕事にも役立つ 徒然草』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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