まなの本棚

著者 :
  • 小学館
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感想 : 486
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093887007

作品紹介・あらすじ

読書家の芦田愛菜、2019年7月18日に著作刊行!連日メディアで紹介され、6万部を超えるヒット作になっています。

運命の1冊に出逢うためのヒントに!

「本の出逢いは人との出逢いと同じ」年間100冊以上も読み、本について語り出したら止まらない芦田愛菜が本当は教えたくない“秘密の約100冊”をご紹介。世代を超えて全ての人が手に取ってみたくなる考える力をつけたい親御さんと子供たちにも必読の書です。

Q 本の魅力にとりつかれた初めての1冊は?
Q 一体、いつ読んでいるの?
Q どんなジャンルの本を読むの?
Q 本を好きになるにはどうしたらいい?
Q 好きな登場人物は?

スペシャル対談
・山中伸弥さん(京都大学iPS細胞研究所所長 教授)
・辻村深月さん(作家)

感想・レビュー・書評

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  • ◆◇━━━━━━━
    感想
    ━━━━━━━━◆
    ・まなちゃんの読んだいろんな本がでてきます。それこそ、ブクログのような本の管理アプリで、みんなの感想を読んでいるような感覚です。読んでいる本や、感想で、その人がどのよくな人か見えてくる気がしますね。まなちゃんは、いろいろなジャンルの本を読む読んでおり、ほんとうに本が好きなことが伝わってきます。

    ・プロローグにある「なんだかこの本に呼ばれてる」って、感覚に驚かされました。とても素敵な感性だなーーと感じました。本に呼ばれてる感覚を意識してみるのも面白いなと思いました。コンマリさんの、トキメキのように、「呼んだ?呼ばれてる?」と問いかけてみるのも面白いかもしれないですね。

    ・「後悔しないために、毎日、前向きな気持ちを失わないでいたい。」というコメントが、素晴らしいなと、思いました。若い時から、日々を大切にすることで、より充実した人生を歩むことにつながると思いますが、頑張り過ぎなければいいなと思います。

    ・まなちゃんはスポ根が好きというのが意外でした。紹介する本の中で登場する「風が強く吹いている」は、大好きな作品なので、出てきて嬉しかったです。そろそろ、また読んでみようと思っていたので、楽しみです。

    ・好きな登場人物というのもありました。そこに「湯川学」がでてきたのが意外でした。友達からも意外な反応をされるそうです。

    ・人が読んでる本を見るのは、SNSで日常を見ること以上に面白いですね。多くの学びもありますし、今の自分を振り返るのにもいいですね。せっかくの人生、もっといろいろなことを知って、よりよい人生を歩んでいきたいなと、感じさせてくれますね。

  • 書評の本は数多くありますが、この本はまだ15歳の中学生が書いた読書感想文&本に関する自由作文です。
    だからでしょうか、純粋に愛菜さんが感じ取ったことや頭の中にひらめいたことが素直に伝わってきました。
    今までに沢山読んできた本の中からお気に入りの(おすすめの?)100冊を選んでくれています。

    それにしても芦田愛菜さんの守備範囲が幅広くてビックリです。
    私が苦手でなかなか踏み込めない古典や海外文学まで、しっかりと捉えています。
    単純に「こんな風に本を読めたらいいなあ!」と羨ましく思うと同時に尊敬の念が湧いてきました。
    きっと今日もワクワクしながら何かしらの本を読んでいるに違いありません。

    今でもまだ高校生なんだと思うと、今後巡り合うであろう本はこれから生まれてくる本も含めて無限に感じます。
    同じ本を何度も読み直して、以前と感じ方の違いに気づき、少しずつ成長している自分を見つめ直している姿勢もなかなか真似できないことだと思いました。
    おそらく何年か後には海外の本を原書で読んだりして、翻訳本からでは得られない新たな発見をしている姿まで想像しちゃいました。

    半年ほど前に読んだ「あの人とあの本の話」からは読みたい本が一冊も見つからなかったのとは真逆に、この本で紹介されている本は全部読みたくなりました。
    まずは、「不思議の国のアリス」「夜のピクニック」「そして誰もいなくなった」を読もう!と決めました。
    「声の綱」や「図書館戦争」も気になるし、「探偵ガリレオ」を読み直してみるかと思ったり、うーん実に影響力の大きい本でした。

    最後に、裏表紙の「クラブ ライブラリー」に行ってみたいなあとも思いました。

  • 読んでいて、自分も同年代の読書友達が欲しいと思わされた一冊。
    私自身もここ数年は一年間に100冊以上の本を読んでいるが、まなちゃんのように、ここまで本への想いを誰かにぶつけることは難しいように思う。
    私もまだまだ道の途中、真の読書家になれるように精進したい。

  • さすが読書家のまなちゃん、古典的な名作、子供向けの名作、幅広いたくさんの本を読んでます。

    特に意外な本はなく、優等生的なド真ん中のものが多い。

    そして感想もとても的確で、テストだったら100点満点でしょう。

    例えば

    変身
     中身を見ずに外側だけで判断してしまうそんな人への警鐘 
    高瀬舟
     誰かの為をおもってしたけれども、逆に良くなかった物語
    レ・ミゼラブル
     いろんな立場の人が登場するので、どれが答えかわかりません。角度を考えれば考えるほど、いろんな考えが浮かんできます。

    文学について
    こんなふうに、文学史の作品は、単純なハッピーエンドで終わらずに、「これってどういう意味だろう?」と考えさせるものが多いように思います。
    「人間ってそういうものだよね」「生きていれば、そんなことも起こってしまうよね」と、リアルに共感できるところがあります

    などなど、的確。

    歳なりの小説もたくさん、本当に好きそう。
     森絵都、辻村深月、重松清

    辻村さんとの対談での辻村さんの発言
    ________
    「世界は"ここ″だけじゃない」「現実は、目に見えるものだけではできていない」という想像力につながっていると思うんです。人が「現実がつらいな」って感じてしまう時に、助けてくれるのはそういう想像力なのかもしれない、と。本の世界に入り込むのは、「現実逃避」っていわれちゃうこともあるかもしれないけど、「目の前の世界だけがすべてじゃない」って教えてくれうのが本だと思うんです。本は、むき出しの現実を生き抜くための心強い武器になります。
    ________

    まなちゃんの感想で読んでみたいなとおもったもの
    白狐魔記 斉藤洋
    よろこびの歌 宮下奈都
    ふたり 赤川次郎
    本を読む女 林真理子
    ふしぎ日本語ゼミナール 金田一秀穂
    図書館戦争 常上篤

  • 中学生で学業と仕事に忙しい中、これだけ多種多様な本を読んでいたのかと純粋に尊敬でしかない。本が好き!が伝わってきてとても素敵でした。生まれ変わったら私も幼少期からもっとたくさんの本を読みたい!笑 ってそれは無理なので今からたくさん読もうと思う(*゚v゚*)

  • 愛菜ちゃんの本に対する気持ちやおすすめの本、山中教授や辻村さんとの対談の内容が入っている本です。

    まず、とても当時中学生とは思えないほどの文章力や表現に驚きました。そして本に対する愛情が伝わってきて、私も負けられないな!と思わず中学生相手に思ってしまいました(笑)

    愛菜ちゃんがおすすめしている本は参考になるけど、本当にこの本を中学生が読むの?!と思ってしまうほど難しい本もあり、あらすじも上手くまとめられていて関心させられました。
    初めて出会った本もあるので、ぜひ読んでみたいです。

    -----------
    以下はメモ


    共感したこと!(要約)
    ・P32-本を読むタイミングが大事
    ・ハードカバーの新品の本の表紙を開いた時のパキパキっとした音が好き
    ・古びた感じが残っている本が好き
    ・P153-言いたいのに言えないって気持ちになることはある。恥ずかしくて言えない、断られちゃったら…と考えると言えない、相手が察してくれるんじゃないかと期待して相手の行動を待ってしまって口にできない。でも他の人には案外伝わらないし、本当に思っていることを伝えるのは難しい。人によって、言われたくない言葉も違うし、同じ言葉でも、タイミングによって受け取り方が変わってしまうこともあるでしょう。
    ・P172-ミステリーで、自分の想像が引っくり返されるのがすごく気持ちいい。

    心に留めておきたいこと!(要約)
    P114-実験がうまくいっても、結果が予想と違うときがチャンス。その失敗が、これまで知らなかった新しい事実を発見するきっかけになるかもしれない。

    P116-いちばん自分ではどうしようもなくて、決められないことは「この世の中に生まれてきたこと」

  • 最近手に取る本が似通ったものばかりになってしまっている気がして…新たな出逢いと発見を求めて、こちらを拝読。
    まなちゃん…本当にすごい人だ。素直に、尊敬。
    一時期ハマった日本文学や、最近読んだ「ザリガニの鳴くところ」をいまだに引きずっていて海外文学をもっと読みたいという、潜在意識をかきたててもらった感じ。

    まなちゃんの感想は、心の想うそのままを言葉に表現されている印象。
    あまり深く思慮を巡らさないと「すごかった」「面白かった」という単純な言葉になりがちな感想も、しっかり丁寧に振り返って、大事に紡ぐ姿が素晴らしく、読了後の思いを馳せる場面も、しっかり時間を取って自分の気持ちと作者と物語に向き合っているからこそ、自分の言葉に落とし込めるんだろうな、と…

    ぜひ、まなちゃんの20代、30代の「本棚」も見てみたい。


    高瀬舟
    不思議の国のアリス
    賢者の贈り物

    をまずはダウンロードしたので、一つずつじっくり読んでみよう。

  • 芦田愛菜ちゃんの15歳の読書のすすめ本。
    学業や仕事でかなり多忙な日々を過ごされていると予想します。しかしかなりたくさんの本を読んでいて、本が大好きなことが伝わってきます。
    本好きな私としては、嬉しいです。

  • ブクログの皆さんの本棚を見るのが好きだ。
    お家にお邪魔させていただいているような感覚で楽しい。
    ブクログ感覚でまなちゃんはどんな本を読んでいるのか知りたくなった。

    読書好きだとは知っていたけど、幅広い分野の本を読んでいて驚いた。
    好奇心からもっともっと知りたい!と本が大好きで読んでいる姿が想像できた。

    子供達が小さい頃にもっと読み聞かせをしてあげれば良かったな。。。あの頃は余裕がなくて読み聞かせをしてもすぐに疲れて寝てしまった。そのせいなのか子供達は全く読書をしない。
    あの時に戻れるものならば毎日図書館に通って色んな本をたくさん読んであげたい(⁠T⁠T⁠)
    そんなことばかり考えてしまってあまり内容が頭に入ってこなかった(T_T)

    自分の本棚と同じ本がほとんどなかったけど、まなちゃんと山中先生が星新一さんが大好きだとわかって嬉しかった。

  • この本を読むまで、芦田愛菜さんが本好きだということは全く知らなかった。
    この本はタイトル通り、芦田愛菜さんが読んできた、さまざまなジャンルの本を、対談を挟みつつ、紹介していく。
    読み進めるうちに、あれ?中学生なんだよね?と思い直すほど、本に対する着眼点が鋭く、紹介を読むたびについ内容が気になってしまう。
    そんなわけで、行きつ戻りつで、読み終えるのに時間がかかってしまった。

    この本を読みながら、自分が15歳のときを思い出したが、本については、毎年の読書感想文と悪戦苦闘したためか、食傷気味になっていた気がする。だからなおさら、スラスラと言葉にできるのは、当時の自分としては羨ましいと思っていただろう。

    本を巡る環境も、その頃と今では大きく様変わりしていて、本屋は今でもあるけれど、電子書籍や、インターネットの発達による本離れのためか、随分と家の周りの本屋は減ってきている。
    本屋は店ごとに並べ方が全く違う。旅行中に本屋に立ち寄ってみると、地元にはないような本の配列にいつも驚かされる。各地の本屋の本棚を覗いて、新たな本に出会うのも旅行の楽しみの一つである。
    変化を止めることはできないので、合わせていこうとは思うが、芦田愛菜さんも言っていた、本との偶然の出会いを求める「宝探し」が、何らかの形で残り続けて欲しいと思う。

    本好きが周りにいないので、本への向き合い方で共感する部分も多かった。年齢が違えど作品の魅力を語り合えるのも本の良さだと改めて感じた。
    芦田愛菜さんの2冊目に書く本が、早くも待ち遠しい限りである。

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芦田愛菜の作品

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