明智光秀伝: 本能寺の変に至る派閥力学

著者 :
  • 小学館
3.18
  • (1)
  • (2)
  • (6)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 59
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093887328

作品紹介・あらすじ

新発見史料で本能寺の変の謎を完全解明

20年以上にわたって「本能寺の変」研究に取り組んで来た第一人者による決定版。2014年以降相次いだ新発見史料で日本史最大の謎だった本能寺の変の背景がついに解明の時を迎える――。
天下統一を目指した織田信長と対立する室町幕府将軍・足利義昭。義昭の指令のもとに全国に張り巡らされる「信長包囲網」。その最前線で活躍し、新参ながら出世レースを繰り広げたのが明智光秀と羽柴秀吉だ。両者は織田家宿老の地位を得て、それぞれ築いた派閥を基に、信長の目指した天下統一のために奔走する。
転機となったのは、対毛利氏政策。光秀主導の「対毛利和平交渉」が秀吉の巻き返しで方向転換。光秀にとっては「信長の裏切り」だった。さらに、四国の長宗我部氏を巡っても、信長は光秀の面子を潰す政策に転換する。一度ならず二度までも「信長の裏切り」に遭遇する光秀に、追い打ちをかけるように「遠国左遷」の情報が。
信長の承認のもとに積み上げてきた業績を2度にわたって反故にされた無念。死中の光秀は、生き残りをかけて、室町幕府再興にその突破口を見出す。
著者による「本能寺の変の三層構造」は必見!



【編集担当からのおすすめ情報】
これまでNHK大河ドラマ16作で描かれてきた「本能寺の変」。2020年の『麒麟がくる』は、明智光秀が初めて主人公となる大河ドラマとして注目を集めています。『麒麟がくる』がどのような光秀像を描き、本能寺の変をどのように描こうとも、本書で展開される「本能寺の変に至る人間模様」こそが、歴史の真相なのです。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 信長権力の派閥論という観点から明智光秀を位置付ける論を展開している。

  •  明智光秀の評伝。本能寺の変については、四国政策の転換、足利義昭の策動、織田家中の派閥抗争が多重的に連動した結果という著者の持論を繰り返している。この内、派閥抗争説については、光秀と信長近習の対立・競合や遠方への国替計画を証明する史料根拠が不十分で依然疑問が残る。

  • ノンフィクション。
    真面目すぎて面白くない。
    新説でもないし。明智光秀は前半生が何にも判ってないところが面白いんだな。きっと。

  • 今年の大河の明智光秀の謎を解明するという内容
    でも、あまり新しい話はなかったような。
    信長を倒した真相は、やはり義昭と長宗我部との関係があって
    ということの帰結というのがこの本の論調。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1958年愛媛県生まれ
神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了
学術博士
三重大学教育学部・大学院地域イノベーション学研究科教授

「2023年 『近世武家政権成立史の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤田達生の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×