- Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093933087
作品紹介・あらすじ
林真理子は光源氏の人生をどう描ききったのか?小説源氏物語堂々完結。
感想・レビュー・書評
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源氏物語 復習 林真理子「源氏がたり」最終巻
人生の最盛期を過ぎた光源氏に対して、多少の嫌味を込めた厳し目の源氏物語となっている。
夕顔の娘 第22から31帖 の玉鬘十帖 あたり
女三の宮 第34帖 若菜 上下 あたり
柏木 第36帖 柏木 あたり
宿命 第37帖 鈴虫 あたり
落日 第39帖 御法 あたり
終焉 第40帖 幻 あたり
玉鬘と呼ばれた夕顔の娘は、当初、母親の人生に左右されていたが、髭黒の大将と期せずして結ばれ、光源氏から離れて当時の女性としての幸福の中に収まる。
帝の娘、女三の宮は、光源氏に嫁ぐが、不義の子を出産し、出家してしまう。
六条院での女性達は、光源氏が思っている程、単純ではないのだ。栄華を極めた、彼も最愛の紫の上の死によって、その終焉を迎えいく。
源氏がたりは、光源氏の終生に集約されているので、夕霧ファンなどには物足りないかもしれないが、私は楽しめました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1000年経っても
人は変わらない... -
シリーズ完結編。
世間的に栄華を極めても、女性の心からは離れてしまう。
自分の行動を棚に上げての、柏木へのいびりなど、なかなかの醜悪さ。
愛していたからこそ、六条御息所は、晩年の実情もシビアに語っていて、面白かった。 -
面白かった!
『源氏物語』が面白いことは知ってる。
けど、現代語訳のものでさえ読みにくい。
こうやって、逐語訳ではなく新たに物語を構築してくれると、現代の私たちでもわかりやすくなるんですよね。 -
六条御息所によって語られる光源氏。
3巻完結。 -
2でちょっとうんざりしてしまい、どうしようかと思っていたらアッと言う間に読んでしまった。
光源氏の晩年。
玉鬘を横取りされ、女三の宮を迎える羽目になり、そのことで紫の上が倒れる。
老いたという自覚と若さへの嫉妬。
様々なことが掴みきれずにすり抜けていく。
しかし、ねちねちイヤラシイわー。
いやいや、あなた、以前同じことしてますよねーって、わかってるけど、何度も思う。
夕霧の登場にホッとしてしまう。
宇治十帖も楽しみにしていたので、ここで終わっちゃうのかとも思うけど、もういいかとも。 -
20160829
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3巻読み終わりました!ふう
最後がどうなるのかと思いましたが、さらっとしてましたね。
紹介してくれた友人に読後感よかったことを伝えたいと思います。 -
六条御息所メインなので夕霧があまりでてこなくて淋しい。あと途中で六条御息所メインなのを忘れてるのではという箇所も。でももちろん面白い。