- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094025330
作品紹介・あらすじ
「あんたはトーキョーから来たんだろ?これからどこへ行くんだい?」とタイソンが訊いた。「決めてないな」「そうだろ。そんなもんだよ」かれは、自分もまだ旅の途中だといいたかったのかもしれない。-山際淳司が、取材旅行やあてのない"旅の途中"で出会った心象風景の数々。イーストリバーに浮かべたカヌーから眺めたマンハッタン、日本食テイクアウト店で思い出した江川卓、ブルックリンで探したマイク・タイソンの写真…。ショートエッセイの名手が切り取った旅の断片に、時代の深層が見えてくる。
感想・レビュー・書評
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えーっとですね、この本の星の数が、ぼくの読んだ他の本の星の数よりも少ないのは、それは著者・山際淳司氏のせいではなく、ひとえに僕が氏のトレンディーな、都会的な、おしゃれな、ポップな…若々しい文体についていけないためだからに過ぎません。
山際氏の作品で、僕の記憶の中に一番強烈に焼き付いているのは「江夏の21球」なわけですが、この作品は山際氏のスポーツルポのジャンルとはちょっと違った感じがして、実は2章目あたりで「こりゃ、少なくとも今の僕には読破できんわ。降参!!」という感じになってしまってブックカバーを外したのでした。
いつか、ぼくの心持ちがちょっと変わって、なんとなく読めそうな気がしたら、その時には改めて読んで、このレビュー(愚痴?)の続きを書くことにしようと思います。その時まで、Let's 積読!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
作者は全然意図しなかったのだけれど、この表題作となった作品の最後の一行を今、読むと不謹慎に思えてしまう。
それにしても、作者の印象通りの爽やかな文体で読みやすい作品です。