ニューヨークは笑わない (小学館文庫 R や- 4-3)

著者 :
  • 小学館
3.21
  • (0)
  • (4)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 31
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094025330

作品紹介・あらすじ

「あんたはトーキョーから来たんだろ?これからどこへ行くんだい?」とタイソンが訊いた。「決めてないな」「そうだろ。そんなもんだよ」かれは、自分もまだ旅の途中だといいたかったのかもしれない。-山際淳司が、取材旅行やあてのない"旅の途中"で出会った心象風景の数々。イーストリバーに浮かべたカヌーから眺めたマンハッタン、日本食テイクアウト店で思い出した江川卓、ブルックリンで探したマイク・タイソンの写真…。ショートエッセイの名手が切り取った旅の断片に、時代の深層が見えてくる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • えーっとですね、この本の星の数が、ぼくの読んだ他の本の星の数よりも少ないのは、それは著者・山際淳司氏のせいではなく、ひとえに僕が氏のトレンディーな、都会的な、おしゃれな、ポップな…若々しい文体についていけないためだからに過ぎません。

    山際氏の作品で、僕の記憶の中に一番強烈に焼き付いているのは「江夏の21球」なわけですが、この作品は山際氏のスポーツルポのジャンルとはちょっと違った感じがして、実は2章目あたりで「こりゃ、少なくとも今の僕には読破できんわ。降参!!」という感じになってしまってブックカバーを外したのでした。

    いつか、ぼくの心持ちがちょっと変わって、なんとなく読めそうな気がしたら、その時には改めて読んで、このレビュー(愚痴?)の続きを書くことにしようと思います。その時まで、Let's 積読!!

  • 作者は全然意図しなかったのだけれど、この表題作となった作品の最後の一行を今、読むと不謹慎に思えてしまう。

    それにしても、作者の印象通りの爽やかな文体で読みやすい作品です。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

作家。1948年神奈川県生まれ。中央大学法学部卒業後、ライターとして活動。80年「Sports Graphic Number」(文藝春秋)創刊号に掲載された短編ノンフィクション「江夏の21球」で注目を集める。81年同作が収録された『スローカーブを、もう一球』(角川書店)で第8回日本ノンフィクション賞を受賞。NHKのスポーツキャスターとしても活躍。95年5月29日没。著書多数。傑作選に『江夏の21球』『衣笠祥男 最後のシーズン』(いずれも角川新書)。

「2020年 『たった一人のオリンピック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山際淳司の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×