絶対音感 (小学館文庫 R さ- 20-1)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094030662

感想・レビュー・書評

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  •  最初この本のタイトルを目にしたとき、絶対音感というものを専門家の視点で描いた本なのかと思ったのですが、最初から「そうではない」と断ってあったので、ますます面白いと思って読み始めました。専門家にはない視点でこのテーマに取り組んでいるところが斬新でした。私自身が絶対音感を持つ音楽家なので、他の音楽家へのインタビューや逸話も面白かったです。専門家の間ではすでに周知の問題である絶対音感教育とその歪みについても触れてくれて良かったと思います。

  • 音楽やったことある人には「あるある〜&へぇそうなんだ〜」ない人でも科学、心理学、物理学、歴史、色んな角度から楽しめます。

  • 音楽家に「絶対音感」は必要不可欠かのか!?!?!? そもそも絶対音感とはなんなんだ!?!?!? 音楽ヤってるorヤってた人ならばこの本の面白さが分かるはず。

  • 「絶対音感」は天才音楽家へのパスポートなのか?という問いを中心に、一流音楽家のうち絶対音感を持つ者、持たざる者、そして科学者に徹底的にインタビューを行い、まとめた力作。

    この本は絶対音感とは?という問いかけを通じて、「音楽とは何か」というもう一つの問いを投げかけ続けている。そうして音楽というものを言葉で説明しようと試みている。

    絶対音感とは何かを知り、音楽家の才能や能力を垣間見れる最相葉月の出世作。

  • 某電気メーカーで人事に薦められて読みました。
    何を隠そう、私は絶対音感の持ち主、それも特別な訓練は受けてないのさー。その代わり?特別な才能ももちろん無かったが、耳にはあるドレミという秩序が。。
    しかし、結局これは何が言いたかったかというと・・・「よくわからない」つまりは絶対音感そのものがあいまいもしくは「よくわからない」ものであって、それをどうこうひとことで明言するのは困難だということか。。。

  • 興味深かったです。わたしは絶対音感無くてよかったかな…。

  • 多岐にわたる資料の調査?取材によって絶対音感といわれている感覚機能について、広範かつ深く触れられている。絶対音感といっても色々とあるらしく興味深い。

  • 絶対音感=パーフェクトピッチと呼ばれるものが日常と音楽においてどう関わってくるのか、保有者の条件とは? そういう基本的な部分から書いてある力作。音楽をする者ならば絶対音感に憧れるが、それが厳密に「絶対」の音感だった場合、被害に変わるという意外な論も書いている。

  •  絶対音感とはなんぞや?
     この作者の物の捉え方は、読んでいてとても面白いです。一気に読むには、頭を使うので無理ですが(笑)、音楽に興味がない人でも、いや、逆に興味がない人ほど、興味をそそられるかもしれません。

  • 絶対音感の基本的な知識がわかりました。ピアノを弾いている者としてはそうだったんだという思いがいっぱい。(ちなみに私は相対音感)

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著者プロフィール

1963年、東京生まれの神戸育ち。関西学院大学法学部卒業。科学技術と人間の関係性、スポーツ、精神医療、信仰などをテーマに執筆活動を展開。著書に『絶対音感』(小学館ノンフィクション大賞)、『星新一 一〇〇一話をつくった人』(大佛次郎賞、講談社ノンフィクション賞ほか)、『青いバラ』『セラピスト』『れるられる』『ナグネ 中国朝鮮族の友と日本』『証し 日本のキリスト者』『中井久夫 人と仕事』ほか、エッセイ集に『なんといふ空』『最相葉月のさいとび』『最相葉月 仕事の手帳』など多数。ミシマ社では『辛口サイショーの人生案内』『辛口サイショーの人生案内DX』『未来への周遊券』(瀬名秀明との共著)『胎児のはなし』(増﨑英明との共著)を刊行。

「2024年 『母の最終講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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