- Amazon.co.jp ・本 (590ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094043235
作品紹介・あらすじ
混迷のロシアを舞台にマフィアの大抗争を描く超大作
「すべてはアフガンから始まった」。ビンラディンやアルカイダ、タリバン、パンジシール渓谷、ジャララバードという固有名詞で始まるこの長編作品は、2か月にわたるロシア辺境取材を敢行し描かれた。アフガン帰還兵がマフィア化し、社会秩序が液状化するロシア社会を活写する、まさに現在の世界テロ戦争の後の社会を予言した作品である。死者800人という、船戸小説史上、最大の殺戮劇を、異様な迫力で描いたハードボイルド巨編。
感想・レビュー・書評
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船戸さんの他の作品・・「山猫」「砂のクロニクル」「満州演義シリーズ」が好きだったので手に取って、「我慢し続けて」読み終えたが、よくない。
気分がズタズタになり、読んでいる自分まで非人間になって行くようで何ともやりきれない時間が過ぎた。
ロシアという国、17世紀からの進展が他国に比して大幅に遅れた近代化、現代化。たどった途の異様さは誰しもが知るところ。
この作品は全てとまではいわないがロシアマフィアの権力闘争を描いて余りあるとは言えるがそこに交じっているドンコサックと他民族の哀しみがドンパチと消えるしかないっていう凄まじさを見せている。
日本人の2人は日本人としては時としか言えない汚物としか思えなかった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ロシアという国の解説のためになかなか話が展開しなかった上巻とは一転、下巻は目まぐるしく話が進みます。ロシアという国は馴染みが無かったが、この本を読んで身近に感じることができるようになりました。
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砂のクロニクルを読んで以来、船戸作品にハマっている。
しかし、この作品はおもしろくなかった。
アフガン戦争で戦ったロシア兵士達(アフガンツィ)のその後。
ロシア/エカテリンブルクを舞台に犯罪組織 パンジシールグループとドニエステルグループのぶつかり合いを中心に描かれている。
ロシアの通りの名称や登場人物の役職名や立場などがこれでもか?!これでもか?!と言うくらい繰り返し明記されている。
ギュッとすれば1冊で済む内容(笑)