- Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094053715
作品紹介・あらすじ
日本の洋画史上に輝く名画『海の幸』(本書カバーに使用)をはじめとして物語性に富む名作を残し、二十九歳の若さで夭折した洋画家、青木繁。「天才」「鬼才」の称号をほしいままにしながら、その短い人生は波乱の連続だった。描くことにしか意味を見出せず、他人との関係を築けない一匹狼性格の故に、貧困に苦しみ、画壇からは見放され、ついには親兄弟にも見捨てられ、孤独のまま福岡の地でこの世を去った。青木と同郷に育った著者が、その裸の人間像に迫る。
感想・レビュー・書評
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2017.11―読了
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同郷の家族がどっかから手に入れてきた本らしく、家に転がってたので読んでみた。有名な画家だけど、やぁ絵に書いた様なダメっぷり、まさに破滅型の天才というか何というか。凡人の自分からみると腹立たしいことオンパレードだけどまあ天才だししゃーない、ただ友達には絶対なれない。
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伝記ではなく歴史小説。主人公の絵に描いたようなダメ人間っぷりに勇気をもらった。
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ブリヂストン美術館で開かれている青木繁の展覧会に行って、会場で購入しました。
「海の幸」で有名な青木繁が若くして亡くなった画家であるということは知っていたのですが、その人生が小説の形で書かれています。小説ですが、書簡などは残されていたものが収録されており、事実に基づいているということですね。傑作を残した画家ではありますが、その人格は決して美化して描かれてはいません。
自分に対するかなりの自信と自己主張。手に入った金は使い果たしてしまうこと。女性関係、家族との確執。
自分の身近にいたらきっと親しくはならなかったであろうと思いますが、またこのような強烈な性格であったからこそ記憶に残る作品が残せたのかもしれません。