- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094055320
作品紹介・あらすじ
仕事で「生きがい」を見つめた37人の物語
「世の中を救いたい」「人の役に立ちたい」と願いながらオウム真理教の信者になっていった若者たちと向き合ってきた著者が、平凡な生活と地道な仕事の中に「生きがい」を見出した20代から30代の人々を取材。自分に素直に、だからこそ紆余曲折を繰り返しながら、福祉や救急、介護など人を助ける仕事にたどり着き、本当のやりがいを見つけた37人それぞれのドラマを丹念に描き出す。重松清氏も絶賛! 『週刊文春』好評連載が1冊に。★文庫オリジナル
感想・レビュー・書評
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人を助ける仕事に従事する、
人達の生き方が書いてある一冊。
特別な人なんかじゃない、
市井の(普通の)人がそれぞれのストーリー、
想いを持って働いている。
思わず胸が熱くなった。
特別なことなんてしなくても、今、
目の前にある"自分に出来ること"を
最大限すればいいんだ。
大切なもの、思いださせてくれた。
ありがとう、貸してくれた友人に感謝。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
幼少の事にいつも遊んでくれたお兄ちゃんが載っていて購入。
元気かなあ。 -
いいことも
だめなことも
楽しいことも
苦しいことも
良かったことも
良くなかったことも
あらいざらい
全てをさらけ出して
なお
この仕事なんです
37人の「若者」の
その 潔さ が
見事に描き出された一冊です -
立花隆の青春漂流と比較すると柔らかく、より一般的な人にフォーカスの当たったルポタージュ作品だった。
人はどうせ死ぬわけで、どうせ死ぬなら自分らしく生きる方がよい。
回り道をしながらも自分が生きるべき場所を見つけてきた人たちの話は勇気をもらう。
重松清が最後に残しているメッセージが良かった。
現代社会は自分の肥大化が起こっていて、自分探しの旅や本当の自分はどこにいるのか?といったように、自分が納得しなければすぐに辞めてしまう傾向にある。
仕事が生きるための仕事から、生きがいのために変化してきたことが原因だ。
本当にしないといけないのは、社会にとっての自分の居場所はどこなのか?という問いである。
それを間違えると、変な宗教へとのめり込んでいくのだろう。
社会は一筋縄ではいかない。
なかなかひとは思うように行動しない。でも、それを社会が悪いとか言うのは間違っているし、それは自分勝手に過ぎない。
社会という一つのコミュニティの中において、自分は何ができるのか?を考え続けることこそ、自分の人生を豊かにする上で大事なことなんだと思う。
それが金持ちかどうかとか、カッコいいかどうかとか関係ないんだろうな。
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あとがきより
人生とは大小の決断が積もり積もったものと言えるかもしれない。
「自分の方こそこの仕事によって助けられている」という人が何人もいた、自分が支えられている、「お互い様」
医療福祉関係だけでなく、その隙間を埋める様々な方の想いと職種を知ることができた。少ないページの中にそれぞれの人生が凝縮されて読み応えがあった。 -
配置場所:摂枚文庫本
請求記号:366.29||E
資料ID:95040089 -
人を助ける若者たちの半生のインタビュー。仕事はあくまで手段であり、どう生きたいかを見つめたからその仕事に就いた人たち。現状に満足しきってない人が多いのも惹かれるところ。重松さんのあとがきもヨイ。
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この中に将来の自分がイメージできる世界はないかなと思って借りました。唯一、ホームレスを対象に食道を解説しているNPOがぴんときたのですが。
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人を助ける仕事・・・私は子育て支援の仕事をしているので子どもや保護者の支援をする(助ける)ことが仕事だけど、日々なかなか上手くいかないことが多く悩んでばかりいる。でも、本書を読んでもっともっと頑張ろうと思えた。子どもの気持も保護者の気持も理解でき適切な援助のできる人になりたいと思った。モチベーションアップできた一冊でした。
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良い本です。
重松清の後書きもよい