ゆめいらんかね やしきたかじん伝 (小学館文庫 や 45-1)

著者 :
  • 小学館
4.00
  • (0)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 33
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094063899

作品紹介・あらすじ

没後3年、今明らかになる視聴率男の真実

2014年1月3日、歌手でタレントのやしきたかじん氏が食道ガンで死去した。

関西を中心に活動してきたローカルタレントながら、安倍晋三総理、星野仙一元楽天監督、作詞家・秋元康など各界の著名人と交遊を持ち、死後は追悼番組や評伝も多く執筆された。

だが、『東京』をはじめ、たかじん氏の楽曲を多く手がけた作詞家・及川眠子氏が「小心者で、優しくて、気の弱いおじさん。あの人は、やしきたかじんを演じていたと思う」と評したように、その実像は知られていない。

なぜ東京進出に失敗し、その後、東京の番組出演を頑なに避け、さらには東京への番組配信すら禁じたのか。なぜ全身全霊を捧げた歌手活動を突如封印したのか。晩年、なぜ政治に接近し、橋下徹前大阪市長ら政治家を生む原動力となっていったのか――。

取材を進めるうちに見えてきたのは、一見、剛胆にみえるたかじんのあまりに一本気で繊細すぎる一面だった。本書は内なる葛藤を抱えながら、自らに求められた役割を「演じ続ける」たかじんの”心奥”を、たしかな取材で描いていく。

大反響を呼んだ単行本に、大幅加筆を加えた決定版評伝――。


【編集担当からのおすすめ情報】
最大のヒット曲「東京」など、たかじん氏の多くの楽曲を手がけてきた作詞家・及川眠子さんに文庫版解説を御願いしました。一見、強面のたかじんさんの繊細で、優しすぎる部分を常々感じていた及川さん。そして及川さんに「自らの深部を知られていること」に気づいていたたかじんさん。親友ともビジネスパートナーとも言い難い二人の関係は、この本の中に出てくる様々な関係と比べても、やはり特別なものだったように感じます。及川さんだからこそ、書ける「たかじん論」は必読です。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1963年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。神戸新聞記者などを経てフリーに。著書に『被差別部落の青春』(講談社文庫)、『ホルモン奉行』(新潮文庫)、『はじめての部落問題』(文春新書)、『とことん!部落問題』(講談社)、『ふしぎな部落問題』(ちくま新書)、『ゆめいらんかね やしきたかじん伝』(小学館文庫)、共著に『百田尚樹「殉愛」の真実』(宝島社)などがある。『カニは横に歩く 自立障害者たちの半世紀』で第33回講談社ノンフィクション賞受賞。

「2017年 『ピストルと荊冠 〈被差別〉と〈暴力〉で大阪を背負った男・小西邦彦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

角岡伸彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×