- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094065060
作品紹介・あらすじ
中学生コンビのお仕事は霊を成仏させること
入学式の朝のこと。中学生になったばかりの一色恭夜は、例によって霊にからまれていた。恭夜は、代々女の子だけが生まれ、会話によって「霊を説得」し成仏させる役目をもつ一色家に初めて誕生した男の子だ。せっかくのハレの日に霊に取り憑かれるなんてツイてない……そんなことを考えていた恭夜の前に、颯爽と登場したのはひとりの女の子。彼女は自分の身体から日本刀を出現させると、恭夜に憑いた霊を斬って成仏させようとする。そう、この子の名前は望月冴子。代々男だけが生まれ、武器によって「霊を斬る」ことで成仏させる役目をもつ望月家の娘なのだった。
霊と意思の疎通はできるが武器のない恭夜と、刀を所持しているが霊と会話ができない冴子。同じ職種の家に生まれながら、まるっきり逆の境遇にあるふたりは、互いの存在だけはよく知っていたものの、今まで接点がなかった。ところが同じ三日月中学に通うことになったその日から協力しあうことに……。
特別な家に生まれた中学生コンビの、痛快&ほっこり霊障解決ストーリー!
感想・レビュー・書評
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ゴーストバスターズというタイトルの割にホラーではなかった。ほっこり系の児童書のような雰囲気。幽霊と会話して成仏させる一色家の男の子と幽霊を斬って成仏させる望月家の女の子がメインのジュブナイルもの。
読みやすい文章ですらすら読めた。友だちのおじいさんの意味深な発言が気になる。登場人物の掘り下げが少しだったので、もう少し活躍がみたい気も。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ライトな読み心地
淡々と物語が進んでいく。何も考えずに読める。 -
対象年齢が低いせいか、歪みのないすこんと真っ直ぐで正直な内容。
あまりにも物語が簡単に進み過ぎるので物足りなさも感じますが、真っ直ぐに、生きるって素晴らしいと称え上げるので爽やかな読み心地。 -
中学校の入学式の朝、主人公の一色恭夜は、霊に取り憑かれます。その時、同じく中学1年生の望月冴子が現れ、呪文を唱えて刀を出し、霊と対峙します。一色恭夜と望月冴子は霊が見える中学生で、それぞれ霊を成仏させる役目を持つ家系の子供だったのです。このファンタジーな設定の3つの霊障解決物語です。第3話の「カーネーションの押し花」は、最後にちょっと涙しました。最後におまけ的な感じで、各家庭の朝食エピソードが書かれています。
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あまり頭を使わずにさらっと読める。今後シリーズものとして続くのかな?
迷える幽霊をコンビで成仏させるとか、こういう設定は大好物。
冴子がかっこいい! 体内から刀を出せるとか最強だと思う。恭夜は人が良すぎ(笑) 結果的にみんないい幽霊だったからよかったけど、これが狡猾な悪霊だったらと思うと……。
それにしてもみんな素直な子どもたちだこと。悪い子が一人もいない。なんて健全な小説なの。
全然違うけど、ちょっと『結界師』を思い出したりした(あっちは妖怪退治だけど)。 -
徳島在住作家さんによるヘタレ男子と男前女子が互いを補い、あの世に旅立てない魂と向き合い、ご飯とお菓子とパンを沢山食べるゴーストストーリー。同級生男女が○○○○○○ってどうなっちゃうのー的な展開も予感しつつ二巻も楽しみ。
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中学生の望月冴子と一色恭夜には、さまよっている霊をあの世に送る能力が。悲しむ霊たちの意外に素直で前向きな姿勢とテンポ良くユーモラスに展開するストーリーが斬新で楽しかった。猫には霊が見えるのね。