遙かなる城沼 (小学館文庫 5-4)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094065954

作品紹介・あらすじ

人の絆の大切さを描いた時代小説。

館林藩の武士である村瀬家の長男惣一郎は、弟の芳之助や妹千佳、友人の梅次と塾や道場通いを続けていたが、成績優秀な芳之助が藩校に行くことになった。それを妬んだ幼馴染みの寿太郎たちが乱暴し、寿太郎は塾や道場を変え離れていった。父源吾は、罪人を逃したことで家禄を減らされていた。やがて、病に倒れた父に代わって、藩の仕事を行うことになった。
そんなある日、筆頭家老の岸田が殺された。表向きは病死とされた。背景には藩を二分する派閥争いがあり、源吾は牢破りの件もその内紛が関わりがあると、真相を告げたのだった。
やがて、浜田藩への国替えが決まる。子どもの頃から一緒だった綾を嫁に迎え、子どもも生まれた惣一郎は、主君の松平斉厚に従い、家族と浜田へ移った。そこに、生田万の元にはせ参じたまま音信不通となっていた寿太郎からの手紙が届く。そこには、故郷に帰りたいと書かれていた――。
家族や友情の絆の大切さを歌いあげた、長編時代小説。


【編集担当からのおすすめ情報】
解説は、立川談四楼さんです。

感想・レビュー・書評

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  • 2014年9月小学館刊。書下ろし。加筆修正して2019年1月小学館文庫化。村瀬家の家族達と群馬の館林のお話。藩内の対立や国替えの事件があるものの、地味な展開だが、人々をしっかり書いてあって、読み応えあります。登場人物達の会話が面白く楽しい。ラスト付近の国替えも非常に興味深い展開でした。

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