新米獣医ですが、妖怪の診療はじめます。 (小学館文庫 C か 1-1 キャラブン!)
- 小学館 (2019年12月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094067200
作品紹介・あらすじ
祖父の後を継いだ新卒女子の診療所生活は?
大学の獣医学部を卒業したばかりの、新米獣医師コハル。春からは晴れて田舎の瑞杜町で、獣医である祖父の診療所を手伝おうとしていた矢先、頼みの綱にして仕事の大先輩だった祖父が急逝してしまう。
急遽、跡継ぎとしてたったひとりで診療所を再開することになったコハルのもとに、再開初日に急患がやってくる。それは血まみれの黒犬で、自分のことを「蒼灯(そうび)」だと名乗った。「まさかしゃべる犬が診療にくるなんて!?」と内心大パニックのコハル。なんとか傷口の縫合手術をやってのけたその翌日、診療所の台所には当然のような顔で朝食を作る見知らぬ青年の姿が……。
「妖怪って知ってる? 結構あちこちにいるんだよ。人間が気付かないだけで」――あっさり言ってのける青年・蒼灯の言葉どおり、それからの診療所には、ごく普通の患畜に混ざって、いろいろな妖怪が訪れてくるように。蒼灯の説明によれば、そもそもコハルの亡き祖父のアキトモが、彼らの間では有名な存在で、獣医の傍ら妖怪の診療もしていたというのだ。動物の診療もままならない新米獣医だというのに、未知の存在である妖怪の面倒までみることになったコハルの運命は……?
感想・レビュー・書評
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蒼灯も最後の方に出てくる莉赫も人間バージョンはイケメンなんだろうけれど、文章からはあまりそんな感じは伝わってこないし、2人とも妖怪としてコハルに人懐っこい感じで接してて微笑ましい。
白蛇の最後は残念だった。 -
ねこまたや河童が出てきてとても微笑ましいお話しでした。
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可愛かったなー、
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コハルが妖怪としか接していないみたいなので、もっと人間として基本の生活している所が書かれていると良かったかなと思います。そのせいで話が地に足付いてないでふわふわしている感じ。ストーリー的にもふわっとした内容。
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両親の話はないのが、不思議~獣医師資格を取ったばかりのコハルは祖父アキトモの訃報に触れ、急いで故郷に帰り、祖父の病院を襲った。最初の患者は黒い犬、喋って名を名乗った。傷の手当をした相手はヤマイヌで妖怪、傷が癒えないのを訝っていたが、怨霊に付けられた傷は治らないらしい。傷つけられた峠に赴いて、子を失って沼で骸を探す声の出せない女の霊を慰める。祖父は獣医だけでなく、町の妖怪とも仲良くしていたらしい、古道具屋・神社の神主・付喪神とも付き合いがあり、その能力はコハルも持ち合わせている。祖父の跡をとる決意を固めたコハルの許には頼りになる仲間の赤鬼が帰ってきた。この三人で遊んでいて、人間の友達が出来ず、人嫌いになっていたばかりでなく、川の神・白蛇に攫われて瀕死の重傷を負ったらしい。徐々に記憶が戻ってくる~うーん、シリーズ化するんだろうけど、ちょいと重い気がしますね
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いっぬのキャラがこれでもかというくらい犬で最初はなんでこいつこんな最初からデレてるんだろうと思っていたが、主人公の過去、祖父の仕事など、物語が進むにつれ彼らがなぜ主人公と共に居たがるのか、ちょっとずつわかりつつ、疑問も生まれていくのは良かった。
何より猫又の生まれ方が可愛すぎる。