派遣社員あすみの家計簿 (2) (小学館文庫 C あ 5-2 キャラブン!)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094070668

作品紹介・あらすじ

無職の彼氏からのプロポーズ、どうする!?

豊加と付き合い始めて3ヶ月が経ち、元彼の理空也と同棲していたマンションから引っ越しをしたあすみ。いざ新生活と思いきや、新居に洗濯機が入らずコインランドリー通いが始まった。
そんな折、アメリカの大手銀行であるトライフォックスバンクが倒産し、悪性のインフルエンザも流行り始めて、世界経済は急激に悪化。「七つ丸鉄鋼」の正社員採用の話が白紙になった豊加は、会社を辞めて無職になってしまう。
洗濯機を買うため、あすみは副業として「ムーバ-フード」の配達員を始める。しかし、目標達成のめどがついてきた矢先に、派遣の契約更新で時給を下げられショックを受ける。
そして、先行きの不安な中、あすみは豊加からプロポーズを受けるが……!?
アラサー女子の節約サバイバル小説、波乱含みの第2弾!

【編集担当からのおすすめ情報】
短期の派遣と配達員の副業で生計を立てようと奮闘するあすみと、あくまでも正社員にこだわる豊加。結婚の話が出る中、価値観の違いをふたりは乗り越えることができるのか……!? 「働き方」に悩む人、必読です。

感想・レビュー・書評

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  • あすみの力強く生きていく様が爽快です。

    前作は、頼りなかったあすみがたくましく変化していく感じだったけど、今回は最初からたくましい。
    自分から行動する感じが、読んでいて楽しい。
    自分から行動する人は応援したくなるんだなと感じた。

    前作に引き続き、今回もミルキーが琴線だ。

    • しずくさん
      raindropsさんのお名前は私と一緒なのよね。
      2巻、3巻があるとは知りませんでした。ありがとう!
      raindropsさんのお名前は私と一緒なのよね。
      2巻、3巻があるとは知りませんでした。ありがとう!
      2023/02/24
    • raindropsさん
      そうですね、同じ名前です(笑)

      このシリーズも「これは経費で」みたいに続いて欲しいです。
      そうですね、同じ名前です(笑)

      このシリーズも「これは経費で」みたいに続いて欲しいです。
      2023/02/24
  • 確かに波乱だった。
    一度非正規になるとなかなか正社員になれない現実はあるし、(就職活動の分野では)そんな話題も出ている。でも、実際に得る給料が派遣>正社員だと悩む気持ちもある。

    何が幸せなのか、考えさせられる内容。

  • まさかの2作目。
    前作でも結構な辛口の感想を書いたけど、やはりあすみのその後が気になり、本屋で見つけ、即買い。
    前作で大手の商社の派遣社員になったあすみ。
    新しい彼氏とも結婚間近かと思われたが、アメリカの金融ショックと新型インフルエンザが世間を襲い、正社員になる予定だった彼氏は無職に、あすみも残業が禁止され、時短を命じられ、最後には同じ派遣社員と時給に100円も差があり、なおかつ不況で30円時給が下がることから、契約更新を止めて、ウーバーイーツもどきを始める。
    どんな仕事でも、ガッツで乗り切るあすみは元気も貰えるが、お金が入ってくることを当てにして、15万の洗濯機を欲しがったり、頑張って稼いでも80,000円にしかならない配達の仕事に170,000円のバイクを買ってしまったり、相変わらず計画性のないお金の使い方にイラっとする。
    そして、今回は何よりリーマンショックと新型コロナの影響を受けて、世の中が不況に陥ると言うバックグラウンドを設けておきながら、その設定が中途半端なのが、一番納得いかなかった。
    リーマンショックの時も、昨年の今頃も派遣の仕事は一切無くなった。どんなに資格を持っていても、企業が社員を守ることさえ出来ずに、派遣を雇う余裕がなくなり、多くの派遣社員が職を失い、見つからない状況が続いた。
    どこまでリアリティを描きたかったか分からないが、配達員の仕事もその煽りを受け、多くの人が登録したことで思うように稼げなかったことも話題になったはず。
    それなのに、何のスキルも持たないあすみが次から次へと仕事が決まり、上手く行く様は現実的ではないと思う。
    不況を題材に扱うのであれば、もっと現実的に本当の派遣社員として働く人の声を反映させて欲しかった。
    あすみのガッツだけは見習たいと思うけど、何故、身分相応の思考が出来ないのかが謎。
    ただミルキーが幸せになれたのは、よかった。

  • 2023.2.1読了。
    (デジタル書籍で登録していたので、改めて登録し直しました)
    合コンで知り合った豊加と付き合い始めて、元彼と住んでいたマンションを引っ越し、払ってあげていた携帯もやっと解約したあすみ。おりからの不況で時給が下がることになった契約社員を辞めて、ムーバーフードという配達のお仕事と新しい派遣の仕事の両立でなんとか生活が軌道に乗り始める。ムーバーフードはウーバー○○○みたいなもののようで、仕事内容がよくわかってなかなか興味深かった。色んなボーナスが出たりして、やり方次第では結構稼げるんだな〜と感心しました。
    後半は前にやっていたシャンプー配りで知り合ったミルキーの結婚式ドタキャン騒動に巻き込まれていくのだが、これが幼児虐待とかDVとかが絡んできて、私は後半のお話はあまり好きではなかった。ミルキー絡みの人物の描写がどうも中途半端な気がして、読みながらなんかモヤモヤが残りました。とりあえず、3巻も読んでみようと思っているので、3巻ではスッキリした読後感を期待したいです。

  • 今回のあすみちゃんはとってもいい感じ。
    家計簿つけて収支を把握することで、無駄な買い物を減らしていってる。無駄を減らしたことで、自分にとって大事なものに気づきはじめてる。
    人付き合いの面でも、他人にどう言われようと自分の信じたい人を信じるようになってて、元カレに騙された過去も経験値になってるんだなと頼もしかった。

    お金のためとはいえ、誘惑に負けずにコツコツ頑張ることを継続するのはなかなか難しい。ムーバーフードなんて体力系なんてなおさら心折れて投げ出してもおかしくない。
    あすみちゃんのなんでもやってみる精神と、フットワークの軽さは強みだなと。
    1巻の頃は家賃とか光熱費とか生きるためのお金稼ぎだったけど、今回は洗濯機のためにお金を貯める。貯金するのに目的って大事なんだなと気付かされる。
    頑張れ、あすみちゃん!

  • なぜか 2から読みました。

    キーワードは 洗濯機ですね。

    青木作品は 読んでいて 安心できますね。

    今回は 友達が どうして

    結婚式を ドタキャンしたか。

    いろいろ 考えましたが

    納得ですね。

    続編もありますが

    必ず 読もうと思っています。

    もちろん 1も 読みます。

  • 自宅にあったので「2」から読み始める。面白い。
    「ウェーブイケメン」がいる会社への派遣契約結果が分かって、最後を締めくっていて、次を読みたくなった。
    名前の付け方もすごく独特でした。ナイスでした。

  • 前作を読んだ時は、あすみが頼りなさすぎてハラハラしたけれど、今回はすごく成長していて安心して読めた。またまだハッピーエンドまでは遠そうだけど、次作も応援しながら読みたいと思う。

  • 前作に続き読みやすさ抜群で1日で完読。
    いまの世界をまんま小説にしたような感じなので、派遣社員だとこうだよなぁ、とか副業とか彼氏事情とかぜんぶ本当にあるんだろうな。
    ミルキーの話、よかった。
    続き、読んでみたいな。

  • 前作で主人公にウンザリしたのに、手にとってしまった笑笑

    相変わらず、意味分からない買い物の感覚してるけど、前作よりは成長も見られたし、あすみの優しさや良さも凄く見られて今回のが好きでした。

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著者プロフィール

あおき・ゆうこ
『ぼくのズーマー』が集英社主催2002年度ノベル大賞を受賞してデビュー。『これは経費で落ちません! 経理部の森若さん』シリーズがドラマ化、コミック化され人気を博す。『派遣社員あすみの家計簿』も好調!

「2021年 『コーチ! はげまし屋・立花ことりのクライアントファイル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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