王と后 (二) 秘密の夜の秘密 (小学館文庫 Cみ 4-6)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 130
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094071849

作品紹介・あらすじ

禁断の恋の行方は。王宮ファンタジー第二弾 神々から与えられた力を拠りどころとする八家に治められてきた、千和の国。七十年前、八家の一つである天羽家の一族が突然都を去り、遠い地へと移り住んだ。以来、王の代替わりごとに、后兼巫女となる娘が天羽家から送られてくることが慣例となる。しかし、天羽家と七家の隔絶は続き、送られた娘は人質同然で後宮に閉じ込められるのが実情であった。 このたびの新王・鳴矢の后となった淡雪も、今までの后同様、孤独な軟禁生活を覚悟して後宮に入る。だが、鳴矢は淡雪をお飾りの后としては見ていなかった。 婚儀の数日後、ある事件により鳴矢の髪の色が変化するという事態が起こる。強い力を持つ次代の王が成長するまでの「中継ぎ」と軽んじられていた鳴矢だが、髪の変化によって、鳴矢に次代の王に匹敵する力があることがわかり、七家に波紋が広がる。 一方、鳴矢のおおらかで優しい人柄に惹かれはじめていた淡雪は、諦めたはずの幸せの予感に心を躍らせる。しかし淡雪には、天眼天耳の力を持つという秘密があった。誰より、鳴矢にはこの力を知られたくないと思う淡雪だったが…!? 禁じられた恋と八家の謎を描く和風王宮ファンタジー、第二弾!

感想・レビュー・書評

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  • いろいろ登場人物が増えてきて、それぞれの思惑が動き出すかんじ、、、

  • 特殊な能力を持つ、主人公の淡雪。ただ一人、人質のような形で嫁ぎ、幽閉される。しかし、能力あって虐げられる娘と能力あって身分は高いのにあまり評価されない男子との恋愛パターン、楽しめます。2巻に入ってだいぶイチャイチャしはじめた。満足。話的にも親世代からの確執めいた話や、回りの不穏な権力争い、そもそも八家から抜けた天羽家がどんな理由あったのか、先代の后である空蝉の抱える謎。六十五代目の三実王の企みなどなど、今後の展開に期待します。

  • 話が大きくなってきて、ますます気になる展開に。
    淡雪の力バレと鳴矢の過去バレが早かったのも、今後の展開を見越してのことだったかと。
    (そして、ますます仲が深まる二人……息も絶え絶えになるほどの口吸いって、きゃー!)

    突然現れた先代の后、暗躍している様子の先々代の王。
    これらの事象はきっと天羽家が都から去った理由に繋がっていくのだろう。
    鳴矢の実の父親の件にも、きっと。
    2巻でこれだけ風呂敷を広げ、露骨に続く形で終わったので、今後も続くのは確定か。
    ここから更にどう広がってどう着地するのか、楽しみです。

    少なくとも、秘密を分かち合った今の淡雪と鳴矢なら、様々なことが乗り越えられそうな、そんな安心感がある。
    どうか二人が望む未来に繋がっていきますように。

  • 王と后が揺ぎ無くしっかり両想いなので、裏で暗躍している人がいても安心して見ていられる。結構糖度が高いので、にこにこしながら見守ってます。

  • 王鳴矢と后淡雪のお互いの秘密が無くなり強い絆で結ばれめでたしめでたしとはならず、元々の王の即位の事情からしてキナ臭い。これからが本番という感じ。

  • 王は可愛いし后は男前。
    続きが気になる…。

  • 王と后の仲睦まじい様子にはほっこりするけど、なかなか不穏な雰囲気。

  • 淡雪と鳴矢の仲がじわじわ(というよりは急速に)進展していくのは安心して見ていられる。
    個人的には、希景をはじめとする2人を取り巻く人々のちょっとズレたようにも見える独特のテンポが妙にツボでずっと読んでいたい。あれこれ陰謀めいたものも徐々に明らかになってくるだろうし、それもまた楽しみである。

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