- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094072501
感想・レビュー・書評
-
小学館から出されているだけあって非常に読みやすかった。個人的には、先生がなくなった後の生徒の変化などがもう少し書かれていてもよいのかな?と感じた。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
色々あって2か月以上本を読む気にならずに、途中で止まっていたこの作品をやっと読み終えました。
予想通りとそうでない結末があり最後まで面白く読めました。
ただ、学校も会社同じで中間管理職として考えさせられました。 -
何を善として何を悪とするのか。
自分の中でも考え始めてしまいます。
私はこの方の本をもっと読みたいとおもいました! -
善と悪
正義感
登場人物それぞれの視点から物語が語られ、
真相があきらかになっていきます -
途中で結末がわかってしまったのが残念
いろんな人の視点からだんだん内容が分かってくるのは面白かった -
何かで紹介されていた。
人気のある高校教師が、全校生徒の見ている前で校舎の屋上から飛び降りた。その教師と関わった生徒が、次々と語り手となって、それぞれの視点から見た状況を語り、なぜそこに至ったのかの真相を明らかにする、という内容。
今どきの高校生活は知らないが、生徒側も教師側も描かれ方がリアルだと感じた。著者は学校関係者なのだろうか。
学校というのは閉鎖的な特殊な世界で、高校生にとっては生活のすべてだったりするし、教師も普通の会社員とは全然違う職場環境である。傍から見ると、そんなことで絶望しなくても、と思うことでも深刻に捉えがちなのかも知れない。それが最悪な形となったのがこの事件だったということで、まあまあ納得の結末ではあった。
最後の校長先生の話が身に染みた。「引き返す勇気」本当に必要。気付いた時が行動する時。 -
SNSで紹介されていて気になり、図書館で借りてきた
冒頭に衝撃的な出来事が起こり、語り手を変えながらその全容が明らかになっていく展開だが、2番目の登場人物のあたりで結末に予想がついてしまった…
黒板の文字で誰が書いたかわかった人もいたのでは…と思ってしまったので星3つにさせていただきます -
切ないラスト。黒板にかかれたメッセージはそういうことだったのか!ってなったけれど、やっぱりやるせない気持ちになってしまう。私も同じ教師として、子供たちの受験には一緒に悩んで泣いて笑ってきたけれど、本当に受験という時期は、教師も大人も子供もみんながいろんな思いを抱えている。最後の教頭の言葉がとても刺さった。いつまでも、せめて子供たちに対しては誠実でありたいと思う。
-
結末は意外。。
後半の終わり頃にまた意外な方向に行ったりして。。
完全に読み終えてやっとタイトルの意味に辿り着いた -
ショッキングなプロローグで一気に物語に惹き込まれた。
避難訓練当日、グラウンドに集合した全生徒の目前で学校一の人気教師・奥澤が屋上から飛び降りた。
教室の黒板には「私が先生を殺した」とメッセージが。
死の真相とメッセージの意味を知りたい一心で頁を捲り続けた。
各章ごとに語り手が変わり彼を追い詰めていったものの正体が浮き彫りになっていくと、人の悪意や社会の理不尽に怒りが込み上げ、やるせない思いで胸が締め付けられた。
正義を否定され彼が受けた絶望感を想像するだけで苦しい。
『間違いを踏み留まる勇気』忘れずにいたいと思う。