スヌスムムリクの恋人 (小学館文庫 の 2-4)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (459ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094086447

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすい。さすが野島伸司。
    青春のスカッとした青々しさと
    胸の中にある濁り
    主人公の軽さがこの小説の救い。

    私だったらこんな女の子嫌だ

    最初から最後まで読みやすい。
    読みやすいけど、それでいいのか?

  • とても繊細な物語。親同士が学生時代からの友人である幼なじみ4人のうち一人が性同一性障害であり、女の子になるための手術を受ける。そのまま主人公と結ばれてハッピーエンドになるのかと思ったら、そんなことはない。主人公は心に軸をもっているから、本当に大切なものを決めているから、八方美人にも人に優しくにもなれるのだ。

  • これからもずっと大切にしていきたい宝物のような一冊です

  • 幼なじみの4人。
    性同一性障害の、のの。
    幸せになるために。

  • 清人,哲也,直紀こと僕,そして望(ノノ),生まれてからずっと一緒の幼なじみの4人の男の子.だけど最後に生まれた望だけはみんなと少し違っていた.僕たちはノノを守りたかった,そして幸せになってほしいと心から願った・・・.
    3回も噛んでしまった.タイトルがとても読みにくい.だけどタイトルの”スヌスムムリク”が誰でも知っているあの有名な彼の本当の名前だと分かると何故だか無性に愛おしく感じられる.誰かは言わないよ.ネットで検索しないで,ぜひ本書で知ってほしい.究極の友情と最高のラブストーリを読んでほしいから.文句なしの最高作品だと思う.

  • 「スヌスムムリクの恋人」野島伸司◆四人の幼馴染の少年たち、しかしその中の一人の心は女の子だったー。性同一性障害をテーマにした青春モノなのですが、ライトすぎてテーマや設定が活かしきれていない感。性同一性障害と同性愛との違いなど真面目な議論もあるのにご都合主義な軽さがどうにも惜しい。

  • ほわーっとした話だったと思うんだけど。

    スナフキンのように、欲望の無さそうな話だよね?

  • 性同一性障害の少年と彼女を守ろうとする幼馴染たちの葛藤の物語。これがまた主人公がいい加減で調子よくて女の子にもだらしないヤツなのだが、どうにも憎めない。その分、ノノやナナコの言葉の一つ一つが響いてくるのだけれど。大切な人を救うために「心を移植する」ということは簡単なことじゃない。愛とか恋とか気持ちだけではどうにもできなくて。じゃあ、何のために人は生きているんだろう。「ねえムーミン、分かるかい?」

  • つ…疲れた。途中途中休憩を挟まないと読み切れなかった。カラダは男の子、ココロは女の子、性同一性障害の望(通称・ノノ)と幼なじみの直紀、哲也、清人の4人が織り成す恋と友情の物語。途中まではね、ほんと直紀の八方美人(ていうより身も蓋もない言い方をすればヤリ〇ン)っぷりに終始ムカムカして。ていうかこいつら中学生かよとムカムカし。なかなか進まなかったんだけど…最後50ページくらいは良かった。かなみ、いい奴じゃないか!まぁ、良くも悪くも野島伸司っぽい作品。タイトルのスヌスムムリクはスナフキンの本名。2012/078

  • ただの幼馴染の友情という言葉だけでは言い表せないほどの熱く、固く結ばれた4人の物語。みんな個性は違うけど、思いの方向は一つを向いている。時に衝突したり、励まし合ったり、「人間」というものがとてもよく現れていると思う。主人公の回想という形で物語が進められていくので、所々のピースが抜け落ちているところがあるが、ラストでしっかりパーツがはまる仕掛けになっているので読後感も良く、納得のいく結末になっている。形はどうであれ、みんながノノを思う気持ちに偽りはない、そんなそれぞれの想いが胸に沁みました。

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著者プロフィール

1963年、新潟県生まれ。88年脚本家デビュー。数々の話題作を手がける。

「2015年 『お兄ちゃん、ガチャ(2)<完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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