スヌスムムリクの恋人 (小学館文庫 の 2-4)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (459ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094086447

感想・レビュー・書評

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  • 高校生の時に読んだ本です
    これはあくまで私の感想ですが、とても欝なお話でした
    でも私はこの作品が一番好きな小説といっても過言ではないほど大好きです
    暗いと言うには安直ですが
    読み進めると切なく、重くどろどろとした空間に居るかのような感覚になるのに
    なぜかそれが不快どころか心地よくて
    一度ページをめくるとすぐに引き込まれて
    切なくなったり泣きそうになったり激しく心をかき乱され
    気が付いたら一気に読んでしまっていました
    しかし読み終えた瞬間ふっと軽くなって
    頭がふわふわとして心がじわっとあたたかくなるのを感じました
    霧を纏ったようでありながら、スッキリとさわやかな透明感もある
    デリケートで重い課題を扱っていながら、キラキラとした絵本を読んでいるようでもある
    そしてこの世界観が、初めから最後まで一寸のブレもない所がいいですね
    読んだ後誰かを抱きしめたくなるような、繊細で感動する作品です
    傑作だと思います

  • 2013.8.9

  • 友情小説

    大学ラグビー部の同期で親友の四名は就職先こそ違うも、同じ時期に向かい合ったテラスハウスを4棟購入した。そして同じ年に4人の男の子が生まれた。
    しかし一人は女の子のような外観で心も女の子だった。そして彼らは成長しキャラクターはちがえど父親達以上の親友となった。性同一性障害障害に悩む四人の成長小説。

    野島伸司作品は2冊目ですが、この方の文章悪意というものが全くなく、詩的ですね。この一冊もテーマはとても大きく重いのに読了の後味がいいこと!!

    素敵な一冊でした。オススメの一冊。感受性の高い方には是非!

  • とてもすき。
    あたたかい想いでノノを包んでいる少年たちの素敵なお話。
    読み返したくなる本になりました。

  • 何となくものすごく惹かれる本。
    ずっと愛読したくなる。

  • 筆者の文体があんまり自分には合わなかったけど、いろいろ考えさせられる小説だった。

  • 友達が、面白くないんだけと一番好きな本だからってすすめてくれた一冊。
    つまらないって意味の面白くないとは違うと思うけど、その感想に私も共感。
    4人の感情が何かある度に、何もなくても目まぐるしく揺れ動く。
    なんといえばいいのか、勢いよく読みたいんじゃなくて、一言一言噛み締めたくなるような、そんな言葉や人の感情がたくさんつまっている。
    読後感がとても心地よくて、また読みたいと思える。
    すすめてくれた友人に感謝。

  • 幼馴染みの男の子4人の絶えない友情を描く。性同一性障害のノノを中心に物語が進み、特に大きな展開があるわけじゃないのに引き込まれた。ナオチャンと女の子との独特の会話の間と言葉がいい。また読みたい。
    スヌスムムリク=スナフキン

  • 痛いほど苦しくて、切なくて、愛しくて、、、、人間のまんなかの部分がよく見える小説だと思います

  • 新しいジャンル
    新しい視点
    何もかもが新鮮な中で時折共感。
    面白かったです。

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著者プロフィール

1963年、新潟県生まれ。88年脚本家デビュー。数々の話題作を手がける。

「2015年 『お兄ちゃん、ガチャ(2)<完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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