神様のカルテ2 (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 403
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094087864

感想・レビュー・書評

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  • 為す術もなく感動してしまうと作者の術中にハマったようで悔しいきもするけど、ここは素直にやられておこう。
    若い医師達のひたむきさや、ベテランの心意気、それを支える看護師や妻といった女性陣の強さなど、全てのバランスが絶妙でした。近年の若い作家には珍しい軽薄さのない文体もいい。
    まいったなあ。

  • (2013.5)

  • 「神様のカルテ」を2年以上前に読んでいて、今回たまたま母が読みなさいと持ってきた本が「神様のカルテ2」でした。そう、母は2から読んでいたのです。なんでもありですな。多忙を極める医療の現場で、葛藤しながらも人間らしさを失わず勤めようとする姿に敬意以外の何も浮かびません。「忙しい」その一言で、大事なことを見失うことがないようにしなければと強く思いました。

  • 1に続いて・・

    花の季節が感じられて、
    特に・・ハナモモ・ハナミズキが好きで、ウキウキして読みました。

    地域医療現場は、こうなのでしょうか・・人は人として・・
    運命は神様に・・
    生きていく原点です。

    1に続いて、漱石氏を読むと余計・・読みやすく感じます。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「地域医療現場は、」
      医者の不養生そのものかも、、、
      「地域医療現場は、」
      医者の不養生そのものかも、、、
      2014/04/23
    • setuさん
      主人公のイチさんは、本に書かれている通り・・
      あまりにも誠実で実直すぎて・・この心配が変化していくことを願いながら、読み進めていこうかと!
      主人公のイチさんは、本に書かれている通り・・
      あまりにも誠実で実直すぎて・・この心配が変化していくことを願いながら、読み進めていこうかと!
      2014/04/24
  • 地方の病院の医師であるから書ける作品。
    続きが読みたい。

  • 泣いた。

  • がんばろうかな。。って思える本 カッコいい訳でもなく、出世争いに終始する訳でもなく、恐らくごくありふれた日常の地域医療現場のお話なのかな。後味の良いぬくもりを感じる。再読したい本です

  • 今回も素敵な本でした。やはり『神様のカルテ』は何回も読み返したい、手元に置いておきたい一冊です。

  • やっぱり、読みやすくておすすめですね!読みやすいだけではなくて、内容が深くて文章がきれいだと思います。医療の話ですが、そんなに難しくはありません。人とは医療とは、という話でだと私は感じました!

  • 夏目漱石先生の『草枕』を愛読書としている主人公は、言葉まで漱石先生の口調だ。きっと著者自身もファンなのだろうと思いながら読み進めました。
     最先端医療の現場の過酷さは、医師の心を蝕む・・・国の医療の在り方を考えねばならないと・・・嫌なら逃げればいいと言う訳ではない、何故なら、そこに命の刻限を迫られた患者がいるからだ。
     逃げる医師は「地域医療を目指す」と言う隠れ蓑を名目に独立開業するのが現状だと思う・・・だから最先端医療の過酷さは増すばかり。でも、患者の立場で病院に行くと「しょうもない仮病で来るな!」と罵られるのが辛い。いったい何なんだ! 出口の見えない葛藤だ。

     志を持って医師になったけれど、過酷さゆえ金よりは人間として生きる道を選びたい。決して贅沢な望みでは無い筈だ。
     たぶん、医師だけではない、それに類する立場の苦悩を抱えながら業務に従事している人は日本中にごまんといるはずです。
     頭からコールタールの様などろっとしたものが流れ出す思いをしている人は沢山いる。僕もそうだった。
     
     小説に登場する主人公の細君を頭の中でイメージしていると、或る女優が思い浮かんだ。
     ネットで調べてみたら、「やっぱり」っていうはまり役に顔が綻んだ。

  • またもや一気読み…後半泣きながら読んだので今朝は目がはれてました(●´ω`●)ゞ
    生き方よりも死に方を選ぶことの方がきっとずっと難しい
    でもこのアタタカイ読後感がまた続きを読みたいと思わせてくれます
    何故か勘違いして3を先に読んでしまったんだけど…やっぱりこのシリーズは手元に置いておきたいので購入することにしました(*^^)v
    来年の映画続編も楽しみデス

  • 泣いてしまった。
    最近、近しい人を失ったので、余計に。
    前作以上の出来だと思います。

  • バリで読んだ本。
    映画化された本の第二弾。
    主人公は結局地域医療に残ってました。
    その地域医療のさまざまな問題点について書かれた本。

    ・「この町に誰もがいつでも見てもらえる病院を」という住民及び医師の希望
    ・「意思は患者のために命がけで働くべき」という患者の考え
    に対して
    :「医師である前に人間である」という医師の権利との間に悩み続ける地域医療に携わる医師たち。
    それぞれの医師が持つ苦悩を、“医師の死”を通して描いている。

    医療は進歩している。仕事内容は15年以上前の医師の話であるがインターロイキン2やPETなどが出ていたりして、
    いつの時代の話かよくわからなかった。
    この時代というのは重要である。
    10年前と現在では、地域医療の問題点も大きく変わってきている。
    その点、ある程度時代背景がはっきりしていればよかった。

    とはいえ、これらの苦悩は昔ほどではないが、ある程度現在も残っている。
    医療者vs人間という苦悩を問題提起しているが、それを理解するにはとてもわかりやすい本。
    患者、または患者の家族になりうる全ての人に読んでほしい。
    ただ、この問題点の著者なりの解決方法も書いてほしかった。

  • 365日、24時間休まず営業、の看板を抱える病院に日夜勤務する一止の奮闘と葛藤を描くシリーズ第二弾。かつての旧友を病院に迎えて、頼もしく思えたのもつかの間、彼の様子は以前とは微妙に異なっていて、不和が生まれていく。そしてその上、衝撃的な事実が彼らの前にたちはだかってくる…
    という流れのお話は、一作目同様に懐古的で美しい日本語を駆使した文体で、丁々発止の人物たちのやりとりも楽しい、まさに読む楽しさにあふれた文章で繰り広げられます。
    何をおいても患者を優先せざるを得ないという医者の特殊な仕事の辛さ過酷さがリアリティを持って迫り、医者でありつづけることと愛する者を持つひとりの人間であることが両立できないという苦悩が、胸を打ちます。
    それだけでも読みがいのある一編ですが、後半からたたきつけられるエピソードの辛さ悲しさはまた、言葉にしてしまえば簡単ですが、悲しさと感動でもう、たまりませんでした。夫婦の絆、上司と部下の絆、同じ夢をつむいだ同輩の絆…、生命を終えようとするぎりぎりまでも、けしてゆるまない人と人とのつながりの美しさをすばらしいと感じました。
    終盤は落涙の連続でした。
    たいへん、良い物語でした。

  • イチ先生に診てもらっている。その感覚は変わらないですね。運命は神の考えるもの。人間は人間らしく。

  • ますますよくなってきた。3も文庫化まで我慢できるか・・?

  • 過酷という形容詞だけでは、とても全てを言い表せない「24時間365日」を看板に掲げる地方の病院の医療現場。
    人の生死が身近な場所の、悲壮感さえ漂いかねない戦場のような舞台なのに、心がじわっと温まって、時には声を出して笑うようなユーモアがあり、そして静かに涙を流してしまう場面もある。
    加えて今回は、「医者=人間」という当たり前のことを再認識させられ、ハッとさせられた。
    実にいい読書体験ができた。

  • 医者も人間なんだっていう進藤先生の悲痛な叫びが聞こえてくるようでした。
    医療のお世話になるときは、お客様は神様だっていう考えじゃなく、身をすり減らして働く勤務医の方々の苦労を忘れずにいたいですね。
    しかし、ギリギリのところで辛うじて回っているような救急医療の現状、なんとか改善できないのだろうか。
    地方だけでなく都会でも、妊婦のたらい回しで母親が亡くなる事態も起きているし....
    作品に関しては、
    今回は梅、桜、花桃、虞美人草など、花で季節の移り変わりを感じられるのがとっても良かった!見に行ってみたくなりました。
    大切な上司を失うという悲しい結末だったけれど、治療をするだけが医療じゃない、心を癒すこともできるんだって教えてもらえた気がします。
    大切な人の最期に、周りはどう向き合えばよいか、考えさせられました。

  • 2ヶ月ぐらい前に買ってからなかなか読めず、ほったらかしでした。

    読みはじめると止まりませんでした。

    2巻もおもしろかったです。

    お医者さんのイメージがこれを読むと変わります。

    命の大切さはもちろん、人との絆の大切さを教えてくれているような感じがします。

  • 温かい話。面白かった。3も早く読みたい

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著者プロフィール

1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒業。長野県にて地域医療に従事。2009年『神様のカルテ』で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同作は10年に本屋大賞第2位となり、11年には映画化もされた。著書に『神様のカルテ2』『神様のカルテ3』『神様のカルテ0』『新章 神様のカルテ』『本を守ろうとする猫の話』『始まりの木』『臨床の砦』『レッドゾーン』など。

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