ひろいもの (小学館文庫 や 2-11)

著者 :
  • 小学館
3.80
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本棚登録 : 206
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094087895

作品紹介・あらすじ

対人関係に自信が持てないバイト店員、イベント司会ばかりの女優、喧嘩早い性格で転職を繰り返す元不良、いじめが原因で三年間引きこもっている元高校生、恋人の死にうちひしがれる悲嘆の女性。人生に躓いた人たちが、「ひろいもの」をすることで自己改革を始める。セカンドバッグ、サングラス、警察手帳、ハンドグリップ、腕時計-。思いが込められた道具を拾った人々に運命の転機が訪れ、主人公たちは変わっていく。五人の物語をオムニバスで綴っていきながらそれぞれの話がリンクしていく。読んだ後、気持ちが前向きになるハートウォーム・ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 山本甲士さんは積極的に読んでます。ヒカリの魔女が最初かなぁと。巻き込まれ方とありますが、これもそうなのかどうか。続くのは感じますが、サングラスが良かったかなぁと、モノには魂が宿ると思います。いい方向に向かっていたのでよかった。最後のウオッチで引き込まれるのではってマイナスの話になり掛けて、ならずに良かったかなぁ。

  • 人生を前向きに変える「ひろいもの」。

    本作は短編集となっており、
    それぞれ主人公は異なっている。
    共通している点が「人生において何らかの"負"を背負っている」というポイント。

    主人公達は一つの「ひろいもの」をすることで、
    人生を好転させるきっかけを得て行く。

    それぞれの主人公同士がほんの少しずつ影響しあっている描写もあり、別物のようで繋がりもあるため各話への導入もスムーズだった。

    ライトにポジティブな話を読みたい時に良い本だと思う。

  • ひろいものから始まる物語。

    短編かと思いきやそれぞれに繋がりがあり
    感動もののお話もあった。

    ひろいものによってその人の考え方や行動が変わっていくのもリアルだった。

  • 2022.08.15
    じゅせんどうだよ 夏休み後半

    拾い物をきっかけに
    どんどん変化していく人達の物語


    セカンドバッグ 岩手青森にて
    やる気ない店員
    革製のバッグを売る仕事

    サングラス 東京大宮にて
    売れない女優の卵
    マラソン
    嗅覚と聴覚

    バッジ
    ただのヤンチー
    警察手帳
    サンタクロース

    ハンドグリップ
    引きこもり
    ジム
    むきむき

    ウォッチ 郡山にて
    大好きな人の急死
    鏡文字盤時計


    最高!
    一つずつの物語が面白いうえに
    ちょっとだけ、繋がるストーリーが
    あっちい!!!
    ちょっとしたことで、人って変われる
    きっかけとやる気さえあれば
    変われるんだなあ、、、と。
    誰にでもおすすめしたい本★

  • かばん屋でバイトする冴えない青年がバス停で忘れ物と思しきカバンを拾う。それがきっかけで色々なことが変わり始める。
    というフォーマットの短編集。

    ファンタジーめいた話もあるが、各話の主人公が偶然拾ったものが幸運をもたらす。それぞれがそれぞれの話に関連付けられていてそれが良い感じ。

  • さえない若者にさえない女子、色々もうちょっとな人がたった一つのものとの出会いで思考から外見まで変わっていく!でも、こういうことっていつも何処かでちょっとずつ、時にドラマチックに起こってると思う!幸せに元気が出る本

  • 物を拾う事がキッカケで運命が好転して行く。
    羨ましいですね。
    現実もこうなると良いのにね

  • 「ひろいもの」山本甲武作
    ⭐︎3
    「ココが痺れる!」って事はないが、淡々と心が休まる

    #ブクログ

  • 丸善お茶の水店イチ押しの一冊。ひろいものがきっかけとなって、ちょっと羽目を外しながら前向きになっていく人たちを描いた短編集。ハート・ウォーミングな話で、ちょっと凹んだ時には効きそう。
    リアルとファンタジーの中間くらいとも言えるが、中途半端な印象もある。でも、読ませる文章なので、通勤電車の中で読めば家とオフィスのスイッチ切り替えのいい役目を果たしてくれる。

  • 初めてこの著者の作品を読んだのは、ソリの合わないお隣さんと泥仕合いを展開する『どろ』でした。とても面白かったので大人買いしてしまい、『ひなた弁当』『迷わず働け』など面白かった。しかし中には半端にいい話すぎて眠気を催す作品もあり、私にとっては本作がその典型。

    偶然モノを拾ったことから毎日に生きがいを見出す主人公たち。前話の主人公が後話にちらりと顔を出す連作短編で読みやすいけれど、ハマるものの能書きが長くて睡魔が。この著者ならば、疲れたオッサンが主人公の話、もしくはちょっぴり毒を含む話のほうが面白い気がします。

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