- Amazon.co.jp ・本 (473ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094088670
作品紹介・あらすじ
地方書店発ベストセラー、遂に文庫化!
「限界集落」、「市町村合併」、「食糧危機」、「ワーキングプア」、「格差社会」などなど日本に山積する様々な問題を一掃する、前代未聞! 逆転満塁ホームランの地域活性エンタテインメント!!
起業のためにIT企業を辞めた多岐川優が、人生の休息で訪れた故郷は、限界集落と言われる過疎・高齢化のため社会的な共同生活の維持が困難な土地だった。優は、村の人たちと交流するうちに、集落の農業経営を担うことになる。現代の農業や地方集落が抱える様々な課題、抵抗勢力と格闘し、限界集落を再生しようとするのだが……。
ルールは変わった!
老人、フリーター、ホステスに犯罪者? かつての負け組たちが立ち上がる!!ベストセラー『万寿子さんの庭』の黒野伸一が、真正面からエンタテインメントに挑んだ最高傑作! 地方書店発のベストセラー待望の文庫化!!新しい公共がここにある。
感想・レビュー・書評
-
黒野伸一さん初読み。限界集落に関するエンタメ小説ということで手にしたが、実はNHKでテレビドラマにもなってベストセラーだったと読後に知った。過疎化の進む村で農業を梃子に起業し活性化を目指す物語。明るいストーリーは前向きな気持ちにさせてくれた。地域活性化は、現実は一筋縄ではいかないだろうが、住民が一丸となれるかどうかが成功の鍵だと思った。続編も出ているようなので読んでみたい。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
限界集落と株式会社という矛盾したタイトルに惹かれて読んでみた。
主人公が田舎の人たちと関わりつつ徐々に成長していくようなストーリー。良かったです -
"仕事柄、農家の方々のご自宅を回って定期的にご挨拶をすることがあった。
玄関の軒先で20分~30分世間話をしていく。
その農家さんいわく、農業に携わっている人間は生産ができても営業ができない。
ぶっきらぼうだし、営業という発想がない。
とコメントしていたのを思い出した。
本書は、限界集落といわれている生まれ故郷に久しぶりに帰郷したところから始まる。
その人物は元銀行マン、企業融資を担当し経営を理解しつくしている。
リフレッシュするだけに帰郷したはずが、村全員を巻き込み村の復興の旗振りをすることになる。様々な障害が立ちはだかる中、どうやって乗り越えるか?
娯楽小説としても楽しめるし、ひょっとしてこれなら実現できるかもしれない?と思えるもの、アイデアが詰まっている。
NHKでドラマにもなっているらしい。
ドラマも見てみたい。" -
経営コンサルタントの醍醐味が見れる本でした。
なんでも仕事はやりようですね。 -
日本に一万箇所もあるという限界集落。コンビニも郵便局も路線バスも無く、行政にも民間企業にも見捨てられた地域。こうした限界集落を舞台に展開する一発逆転の非常に元気が出る物語。
主人公の多岐川優とその仲間達が農業を基軸に様々なアイディアで故郷を復活させようと奮闘する姿に励まされる。単なるサクセスストーリーではなく、山あり谷ありでハラハラドキドキの展開も用意されており、まさに地域活性エンタテインメントといった作品に仕上がっている。今の日本の現実と大きな課題の解決策として、読むのも良いかも知れない。
解説は盛岡のさわや書店フェザン店の松本大介さん。東日本大震災の被災地にも触れ、さらには著者の黒野伸一さんての交流も紹介しており、解説を読んだ時に涙がこぼれた。くしくも、読了したのが、東日本大震災から二年七ヶ月が経過した月命日…-
2024/02/15
-
お勧めです。続編で『脱・限界集落株式会社』という作品もあります。田舎は良いです。実際に昨年の春からポツンと一軒家で暮らしています。お勧めです。続編で『脱・限界集落株式会社』という作品もあります。田舎は良いです。実際に昨年の春からポツンと一軒家で暮らしています。2024/02/15
-
-
企業のためにIT企業を辞職した優が故郷の限界集落で村民達と農業経営により町おこしする話。
農村の人口減少など問題だけでなく恋愛話もあり楽しく読めた。
個人的にはじいちゃんばあちゃんのやりとりや口調が楽しかった。 -
起業するためIT企業を退職し、それまでの休息として故郷へ帰る。
そこは限界集落と呼ばれる山間部。
人口の半数以上が65歳を超え、店も無ければ、郵便局、路線やインフラなどもない。
そんな限界集落で過ごすうちに、都会から逃れ就農研修に来た若者達と出会う。
このまま行けば廃村となる運命の村を救うべく、過疎、高齢化、雇用、食糧受給率、日本に山積みにされた社会不安へ挑む。
村の再生、村起こし。
現代の農業、地方集落が抱える諸問題が描かれる。
読了感も良く、勇気づけられる一冊でした。 -
亡き祖父の暮らした過疎化した寒村に、ほんの骨休みのつもりで帰って来た、アメリカ留学や大手銀行に勤めた経験のあるエリート多岐川が、村を再び豊かにしようと、村全体を農業法人化していく話。食えない、儲からない農業をいかに儲けて、若者に魅力あるものにするのか。その工程も面白く、また登場する人々もワケアリなので、どんどん読める。ドラマ見てから読んだけど、設定以外全然違った!
-
ドラマ見た気がする・・・唐沢?
さて、ドラマと異なり三年の月日をかけた
限界集落を自活できるようにする取り組み
最初はジリジリとしたが、だんだんテンポ
良くなってきました
ラスト含めて良いですね
良い取り組みがマネされることもかいて
有りましたが、足の引っ張り合いだけは
辞めてほしい(あ、現実じゃなかった)